週間スマホ業界ピックアップ – 一部のカード型ICカードが発売停止へ、モバイルSuicaへの影響はなし

2023年06月04日

日々進歩する携帯電話業界、今週も色々なニュースがありました。この記事では、今週のニュースを追えなかった人、そうでない人にも向けてピックアップしてザックリとまとめ、私見を記載していきます。あくまでもザックリですので、気になるニュースがあれば、ぜひ自分でも検索してみてください。

今回は2023年第22週（5月28日～6月3日）までのニュースです。

本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

SuicaやPASMOが半導体不足で販売停止へ

JR東日本は無記名の交通系ICカードを一時販売停止すると発表しました。世界的な半導体不足が理由とのことです。

対象の交通系ICカードは以下の通り。無記名のみ販売停止で、記名や定期の販売は継続します。あくまでも新規発行の一時停止であって、カードの再発行や交通料金の支払い、買い物は引き続き可能です。

Suica
PASMO
モノレールSuica
りんかいSuica

なお、これによるモバイルSuicaやモバイルPASMOへの影響はありません。

無記名の「Suica」・「PASMO」カード発売の一時中止に関するお知らせ(pdf)

FCNT、民事再生手続きを開始へ

「arrows」シリーズや「らくらくスマートフォン」のFCNTが2023年5月30日、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行い、同日受理されたと発表しました。

これに伴い、携帯端末の製造・販売事業については速やかに事業を停止、携帯端末の修理・アフターサービス事業についても一旦停止の予定とのことです。なお、NTTドコモとソフトバンクは販売を継続する意向を表明しています。

らくらくフォンは筆者にあまり縁のない端末だとしても、arrowsは国内だと一定のブランドを築き上げているのにも関わらず、急に終わってしまうと儚いなあ…と。まるで線香花火のようです。

民事再生手続開始の申立て及びスポンサー支援に係る意向表明受領のお知らせ | FCNT株式会社

FCNT株式会社

FCNTが民事再生手続開始の申立て！スマホの製造・販売事業は停止、サポート事業も一旦停止 – OREFOLDER

OREFOLDER

米国発メーカーのOrbicが日本参入へ

米国発メーカーのOrbic(オルビック)が日本の携帯電話事業に参入しました。これに伴い、同社の日本法人Japan Orbicから4Gスマートフォンが1台、4Gタブレットが2台、ワイヤレスイヤホンが1つ発売されます。

Orbicを聞いたことがない方もいると思われます。Orbicは2006年にニューヨークで創業されたメーカーです。北米以外ではオーストラリア市場に進出し、このたび日本に参入しました。

Orbic Japan

Orbic

FUN+ 4G

FUN+ 4Gは初めてスマートフォンを使う方に向けた基本的な機能とシンプルなユーザーインターフェースを持ったお手頃価格の4Gスマホです。Snapdragon 680 4Gを搭載し4GBのRAMと64GBのストレージ、MicroSDカードに対応します。ディスプレイは6.1インチのHD+でAndroid 12搭載、ワイヤレス充電やNFC、おサイフケータイは非対応です。

価格はオープン価格で想定売価は24,800円。