【実機】Xiaomi 13 Ultra（Snapdragon 8 Gen 2）の各種ベンチマーク結果まとめ―AnTuTu, 3DMark, Geekbench 6など

Xiaomi 13 Ultraを購入しました。開封の儀とファーストインプレッションの記事に続き、今回はベンチマーク結果を単独の記事にしてご紹介します。

Xiaomi 13 Ultra 開封の儀&ファーストインプレッション！ – OREFOLDER

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Xiaomi 13 Ultraのスペック

使用したベンチマークアプリとテスト環境

今回は以下のアプリでベンチマークテストを行いました。

• Antutu Benchmark V9.6.1
• Geekbench 6 v6.0.3
• Geekbench ML
• 3DMark v2.2.4827
• PCMark for Android v3.0.4061
• Cross Platform Disk Test(CPDT Benchmark) v2.4.0

テストは、全てクーラーやケース無しの端末単体で、室温21℃程度の、風の当たらない屋内にてプラスチック板の上に載せて行っています。また、バッテリーモードは、特に注記が無ければBalancedに設定してテストを行っています。

この記事において、Playストア版とは、Google Play Storeからインストールしたものを指します。パッケージ名変更版とは、Androplusさんによってパッケージ名のみ変更されたものを指します。ベンチマークアプリの実行時だけ性能を高く見せる、いわゆるベンチマークブーストを確認するために、3DMarkなどは両方のパターンでテストを実行しています。

AnTuTu Benchmark

Antutu Benchmark V9.6.1では、3回連続でベンチマークを回しました。（左から）1回目が126万1,403点、2回目が126万14点、3回目が125万7,952点でした。温度は、26℃から最大42℃辺りまで上昇しました。

Geekbench 6

Geekbench 6は、より現在のスマートフォンの使い方に即した性能を測定できるようにされた、Geekbenchのメジャーバージョンです。Geekbench 5とはスコアに互換性が無いので、比べられません。

CPU

Playストア版

Playストアからインストールした（パッケージ名を変更していない）Geekbench 6でCPUのベンチマークを実行すると、シングルコアのスコアが1,883、マルチコアのスコアが5,169となりました。

パッケージ名変更版

Playストアからインストールした（パッケージ名を変更していない）Geekbench 6でCPUのベンチマークを実行すると、シングルコアのスコアが1,401、マルチコアのスコアが5,145となりました。

COMPUTE（OpenCL）

Playストア版

Playストアからインストールした（パッケージ名を変更していない）Geekbench 6でCOMPUTE（OpenCL）のベンチマークを実行すると、スコアは8,711でした。

パッケージ名変更版

Playストアからインストールした（パッケージ名を変更していない）Geekbench 6でCOMPUTE（OpenCL）のベンチマークを実行すると、スコアは6,825でした。

COMPUTE（Vulkan）

Playストアからインストールした（パッケージ名を変更していない）Geekbench 6でCOMPUTE（Vulkan）のベンチマークを実行すると、スコアは3,504となりましたが、Vulkanのテストでは、Face Detection（顔検出）のテストで検証に失敗してしまいスコアが0になっているので、値としては参考になりません。そのため、この項目は、テスト結果は掲載しません。

Geekbench ML

NNAPI

機械学習の性能をテストするGeekbench MLで、NNAPIを利用するテストを実行すると、スコアは654となりました。

TensorFlow Lite GPU

機械学習の性能をテストするGeekbench MLで、TensorFlow Liteを利用するテストを実行すると、スコアは2,403となりました。

3DMark

3DMarkでは、Wild Life Extreme Stress Testを実行しました。

Playストア版

Playストア版では、以下のようになりました。

• スコア：最大3,773、最低3,389
• 平均フレームレート：16.50FPS
• バッテリー：80%から67%まで13%減少
• 温度：26℃から50℃まで24℃上昇
• フレームレート：16FPSから28FPS
• Stability（安定性）：89.8％

パッケージ名変更版

パッケージ名変更版では、以下のようになりました。

• スコア：最大2,989、最低2,919
• 平均フレームレート：16.50FPS
• バッテリー：98%から88%まで10%減少
• 温度：26℃から42℃まで16℃上昇
• フレームレート：12FPSから20FPS
• Stability（安定性）：99.6％

PCMark for Android

Work 3.0

Playストア版

Playストア版のPCMark for AndroidでWork 3.0ベンチマークを実行すると、スコアは14,033でした。

パッケージ名変更版

パッケージ名変更版のPCMark for AndroidでWork 3.0ベンチマークを実行すると、スコアは13,873でした。

Storage 2.0

Playストア版

Playストア版のPCMark for AndroidでStorage 2.0ベンチマークを実行すると、スコアは45,456でした。

パッケージ名変更版

パッケージ名変更版のPCMark for AndroidでStorage 2.0ベンチマークを実行すると、スコアは44,993でした。

Cross Platform Disk Test(CPDT Benchmark)

Cross Platform Disk Test(CPDT Benchmark)でストレージの速度を計測すると、以下のようになりました。同じテストを3回連続で実行し、シーケンシャルリードの速度が3回中2番目の値になったテストの値を採用しています。

• シーケンシャルリード：980MB/s
• シーケンシャルライト：797.45MB/s
• ランダムリード：34.64MB/s
• ランダムライト：33.49MB/s
• メモリーコピー：15.79GB/s

ベンチマーク結果を見て

Snapdragon 8 Gen 2を搭載したXiaomi 13 Ultraは、ハイエンドにふさわしいトップクラスの良好な性能を見せてくれました。しかし、3DMarkやGeekbench 6などのアプリでは、ベンチマークブーストを行い、スコアを通常以上に上げてているようでした。

ブーストが有効になると、テスト終了時には温度が50℃に達することもあり、常用できないほど発熱してしまっていました。ベンチマークブーストが無効なら、3DMarkのストレステストでStabilityが98%に達するので、ブーストしなければ異常なほどは発熱せずに抑えられると思うのですが…

発売直後はチューニングが甘く、性能があまり出なかったり、発熱が大きいことがあるので、今後のアップデートで改善されるのではないでしょうか。

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でじぃ

病気療養中のガジェットオタク。基本はTwitterにいます。私の執筆した記事は私個人の意見です。ご依頼などあれば、ご連絡はTwitterのDM（これが一番早いと思います）か、digitalkcct@gmailどっとこむ（どっとこむ→.com）まで宜しくお願いします。

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