日々進歩する携帯電話業界、今週も色々なニュースがありました。この記事では、今週のニュースを追えなかった人、そうでない人にも向けてピックアップしてザックリとまとめ、私見を記載していきます。あくまでもザックリですので、気になるニュースがあれば、ぜひ自分でも検索してみてください。
今回は2023年第19週(5月8日~5月14日)のニュースです。
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GoogleがPixel 7aなどを発表へ
Googleは5月11日、Pixel 7a、Pixel Fold,Pixel Tabletを発表しました。
Pixel 7a
Pixel 7aは昨年秋に発売されたPixel 7の廉価版です。廉価版とはいえSoCにはGoogle Tensor G2を搭載し、侮れません。実装メモリーは8GB、ストレージは128GB、IP67の防塵防滴基準を満たしています。
カメラは二眼構成となり、メインカメラは広角64MP、サブカメラは超広角13MPです。
Pixelのカメラ性能は好評で、廉価版とはいえ日常の写真なら申し分なくキレイに撮れると思います。
バッテリーは4,385mAh搭載。Pixel 6aでは非対応だったワイヤレス充電にも対応します。
Pixel Tablet
Pixel Tabletも発表されています。ところで、みなさんは過去に発売されていた「Googleのタブレット」を覚えてますか?かれこれ10年前には一世を風靡した「Nexus 7」が発売されましたよね。
それ以降は、Nexus 9とか、あー…Pixel Cもありましたよね。他に発売されていなかったかな?とググったら出てきました。読者のみなさんも「あ、そんなのあったな…」って思い出した方が多いのではないでしょうか。
Pixel C以降タブレットを発売してこなかったGoogleから7年ぶりにタブレットが発表されたわけですね。SoCはGoogle Tensor G2を搭載し、RAMは8GB、ストレージは128GB/256GBから選べます。
画面サイズは10.95インチ。2560×1600の解像度で、LCDを採用します。個人的にはAMOLED(有機EL)を採用してほしいところでしたが、焼付きとコストの問題があるのでしょう。USI 2.0のタッチペンにも対応しています。
また、専用の充電ホルダーにセットするとスマートディスプレイにできます。価格は7万9800円、6,650円/月の12回払いを選択可能です。Googleストアの他に、Amazonでも予約できます。発売は6月20日。
Pixel Fold
Google初のフォルダブル(タブレットになる横折りたたみスマホ)スマートフォンも発表されました。基本的なデザインはPixel 7シリーズを踏襲、折りたたむと旧来のスマートフォンのような比率(17.4:9)で使用でき、開くと7.6インチの6:5タブレットとして使用できます。
SoCにはGoogle Tensor G2、実装メモリーは12GB、ストレージは256GBを搭載。カメラは三眼構成で、広角、超広角、望遠、5倍の光学ズームに対応します。バッテリー容量は4,821mAhで、すこし心もとないような気もします。
価格は25万3,000円と、Galaxy Z Fold4(ドコモ版)の24万9,700円よりも高めです。気軽に買える値段ではないため、21,083円/月の12回払いを選択するのもいいでしょう。6月20日より予約受付開始。7月末に発売します。
バルミューダフォンの後継機はもう出ない…バルミューダが携帯事業から撤退
バルミューダは5月12日、携帯電話事業を終了すると発表しました。終了の理由については「現在の事業環境において総合的に検討した結果、携帯端末事業を終了し、ほかの事業に注力するべきと判断したため」と説明しています。
なお、BALMUDA Phoneと関連アクセサリについては引き続き販売、サポートするとのこと。これには修理対応も含まれています。
SonyがXperia 1 VとXperia 10 Vを発表!フルサイズに匹敵するセンサーを搭載!?
Sonyは「Xperia 1 V」と「Xperia 10 V」を発表しました。Xperia 1 Vはキャリア版(docomo, au, Softbank)が6月中旬より発売予定で、SIMフリーモデルも7月中旬移行に発売予定となっています。SIMフリーモデルの市場推定価格は19万5,000円前後。
Xperia 1 V
Xperia 1 VはXperiaシリーズの最新フラグシップモデルです。先代機種はXperia 1 IVで、主な変更点は以下の通り。
- SoCがSnapdragon 8 Gen 1からSnapdragon 8 Gen2に変更
- 3D iToFセンサーの廃止
- 二層トランジスタCMOSセンサーを搭載し、フルサイズセンサー匹敵の暗所性能に
- VLOGCAMに搭載されている人気機能「商品レビュー用設定」を搭載
- Photo Pro,Cinama Pro,Video Proがフォーカスピーキングに対応
この中でも、二層トランジスタCMOSセンサー搭載により、1 IV比でカメラ性能が大きく向上しているように思えます。
新しく発表されたソニーのスマートフォン Xperia 1 Vで、池袋の夜景を撮影しました。
24mmのレンズに新イメージセンサー「Exmor T for mobile」を搭載し、高感度でも低ノイズで撮影が出来るので、夜景撮影がより身近になった感じです!#Xperia #Xperia1V #Xperiaアンバサダー #ad #PhotographyPro pic.twitter.com/cESxR1dKQn
— Yuji Shibasaki@Photo (@Yuji_48) May 11, 2023
XperiaアンバサダーのYuji Shibasaki氏がXperia 1 Vで撮影した作例をみるに、夜景性能はかなり強化されている様子。ノイズも少ない印象です。
初夏の島。船に乗って無人島へ。海と緑がキラキラとしていて初夏を感じました。本日発表されたXperia 1 Vにて撮影しました。海の青と新緑の緑がとてもきれいにでて感動しました。画質もさらにきれいになり鮮明です。これから撮影していくのが楽しみです。#Xperia#Xperiaアンバサダー#Xperia1V pic.twitter.com/nUqXOJLGYm
— 岩倉しおりiwakura shiori (@Shiori1012) May 11, 2023
同じくXperiaアンバサダーの岩倉しおり氏が撮影した日中の作例も申し分ないレベル。いやね、この水準でPhoto Proが使えるのなら最高ですよ。
Xperia 1 IIIで止まっている筆者でしたが、これが「Photo Proで撮れる」なら欲しい。しかも、Photo ProとVideo Proが縦UIに対応。これにより、表現の幅をより広めることが可能に。
また、VLOGCAMに搭載されている「商品レビュー用設定」が搭載されているのも魅力。これは、カメラと顔の間にある商品にすばやくフォーカスを合わせる機能です。ちょうどVLOGを始めようとしていた筆者にとっては一石二鳥に感じてしまいます。
DSEE Ultimateや360 Realty Audioは引き続き搭載。
記事内では紹介しきれないアップグレードもたくさんあります!気になる方は調べてみるとおもしろいかもしれませんよ。
Xperia 10 V
スタンダードモデルのXperia 10 Vも同時に発表されました。SoCにはSnapdragon 695を搭載し、159gに横幅68mmな軽量かつ小型なスマートフォンです。実装メモリーは6GB、ストレージは128GB、バッテリーは5,000mAhのものを搭載します。
docomo、au、Softbank、楽天モバイル、UQ mobileから発売予定です。
AQUOS R8/R8 Proが発表!HektorやSummicronを搭載!
SHARPは5月9日の発表会内にて、フラグシップスマートフォンを2機種発売しました。1つ目はAQUOS R8で、もう1つはAQUOS R8 Proです。
AQUOS R8
AQUOS R8は実用性に重きを置いたハイパフォーマンスモデルです。カメラレンズはライカ社監修の「Hektor(ヘクトール)」を搭載します。イメージセンサーサイズは1/1.55インチで、SoCにはSnapdragon 8 Gen 2を採用。AQUOS Senseと見た目が似てない…?と思われる方もいるかもしれませんが、しっかりとハイエンド仕様になっています。
…この次に紹介するAQUOS R8 Proには「Summicron(ズミクロン)」というハイグレードなレンズを搭載しているのに、R8はHektorってグレードの差が開きすぎなのでは…?とライカに精通している方々なら共感してくれると思います。本家のライカだと、Hektorは現行でも発売されていて、F値が低く小型で取り回しがよく、安いといったレンズです。…というかライカユーザー以外だとHektorは古い望遠レンズのイメージかもしれません。
フラグシップモデルなのにパッとしないなあと筆者は感じてしまいました。でも、多分Hektorがどうこう言う筆者のような人は、まあそうそういないでしょうね…。
AQUOS R8 Pro
こちらが本命(と思われる)AQUOS R8 Proで、最も注力している部分はカメラでしょう。認定アクセサリーとして、市販のカメラ用フィルターを装着できる専用本体ケースが登場予定だったり、撮影時の光の強さや色味を測定し補正する14chスペクトルセンサーを新たに搭載。これにより、光の環境に応じて「見たまま」により近い自然な色合いで撮影できます。
また、上記の通りライカ社監修のレンズ「Summicron(ズミクロン)」に加え、AQUOS R6、R7に引き続き1インチのイメージセンサーを搭載しています。
レンズフィルターをつけて遊べるのは幅が広がって楽しそうですね。
Rakuten UN-LIMIT VIIからRakuten 最強プランへ
楽天モバイルは5月12日、楽天モバイル(MNO)の新料金プラン「Rakuten 最強プラン」を発表しました。プラン名称がもう少し違ったものにできなかったのかな…と思いますが、それはさておき、Rakuten UN-LIMIT VIIの契約者は自動的にRakuten 最強プランへ切り替わります。
UN-LIMIT VIIからの変更点は主に2つです
- パートナー回線が通信容量無制限に
- Rakuten LinkがPCに対応(今年8月)
パートナー回線が無制限になるのはありがたいですね。筆者もパートナー回線で通信制限にかかった経験があるので、これは大改善だと思います。地下鉄はいまだにパートナー回線だったりするのですよ。
今週のまとめ
今週のニュースをまとめると…
- Pixelの新製品が発表!
- さらばバルミューダ…携帯事業からの撤退を発表
- Xperia 1 VとXperia 10 Vが発表!1 Vはよさそうだ!
- AQUOS R8とR8 Proが発表
- 楽天モバイル、「最強」プランを発表へ
でした!Xperia 1 Vが楽しみですね。ここ最近は一眼カメラばかりで撮影しているので、Photo ProのようなカメラライクなUIで撮影するほうが親しみやすかったりもします。なんなら、自分で設定を調節しながら撮る方が楽しい。フィーリングも重要な要素です。
バルミューダに関しては、うーん、撤退が正解といったところでしょうか。端末の評価は抜きにして、売れ行きも芳しくなかったようでしたし。というか、最後の方はMNP1円で投げ売りされてませんでしたっけ?BALUMUDA phone 2のプロトタイプだけでも見たかった…というのが本音ですが。それは叶いそうにありませんね。
情報量の多い1週間でした。本当はTogetterがTwilogを買収した件も取り上げたかったのですが、情報量が流石に多すぎるかな?と思い本文中には書きませんでした。気になる方はどうぞ。
それではまた!よい1週間を!五月病にならないよう気をつけてくださいね!