「arrows」シリーズや「らくらくスマートフォン」のFCNTが2023年5月30日、東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行い、同日受理されたと発表しました。
これに伴い、携帯端末の製造・販売事業については速やかに事業を停止、携帯端末の修理・アフターサービス事業についても一旦停止の予定とのことです。
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FCNTが民事再生手続
FCNTは富士通株式会社のモバイルフォン事業本部が前身で2016年に富士通コネクテッドテクノロジーズ株式会社として発足、携帯端末の企画・開発・販売・修理及びシニア向けSNSサービスなどを提供してきました。2021年にFCNT株式会社に社名変更、ポラリスグループの100%出資会社となり、富士通グループではなくなっています。
それ以降も各種事業を運営してきたものの、携帯端末市場の成熟化等によって売上が伸び悩む中、昨今の円安の進行、世界的な半導体不足等の影響によって原価・費用が急激に高騰し、REINOWAグループの収益・資金繰りは、急速に悪化する事態
となったことから、民事再生手続開始の申立てとなりました。
携帯端末の製造・販売事業については、事業を継続することが困難なため速やかに事業を停止の予定、携帯端末の修理・アフターサービス事業についても同様に事業を一旦停止の予定とのこと。今後については携帯キャリア等と協議の予定としています。
これに対しNTTドコモ及びソフトバンクは販売を継続する意向を発表しています。