SOUNDPEATSさんから最新作の完全ワイヤレスイヤホン「Opera 05」をレビュー用に提供していただきました。Opera 05は日本初上陸となるフラグシップモデルで、2BAと12mmダイナミックドライバからなるハイブリッド構成です。ノイズキャンセリングや外音取り込みにも対応します。
レビュー内で詳しく触れますが、合計3つのドライバが影響しているのか高音質で驚きました。音の解像感とは別に、筆者の求める音色に近く、通話時の音質がいいこともあり「個人的には今まで使ってきたワイヤレスイヤホンの中で1番いい」と断言できるほどです。安価な兄弟モデルOpera 03とも比較したレビューをお届けします。
Opera 05は現在Makuakeにて先行販売しており、2023年6月末までにお届け予定となっています。価格は一般販売予定価格が13,999円のところ、28%オフの10,080円で購入できます。
目次(見たいところからチェック!)
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SOUNDPEATS Opera 05
Opera 05は5つの素材、11種類の塗装を施したジュエリーのようなデザインで所有欲を満たしてくれます。高級感が美しいですね。
本体サイズは大きめなのに対し、ケースはコンパクトで持ち運びやすいです。
ただ、メッキ塗装なのか使い続けると剥げは気になるかもしれません。これを「味」だと思ったり、気にしない人は大丈夫でしょう。
充電は背面にあるType-Cから行います。これ、地味に3.0です。ちなみに、イヤホンの連続持続時間は9時間、ケースの最大持続時間は33時間とのこと。体感上ではこれよりも短いです。
各サイズのイヤーピースに冊子類、充電ケーブルが付属します。
操作方法
操作方法は画像のとおりで、一通りの機能は揃っています。タップ感度がそこそこよくて「押したはずが押してない」ことは今のところありません。
逆に、横になりながら使っているときに誤反応してしまったこともあったので、寝ながら使う予定の人は要注意です。
ノイズキャンセリングや外音取り込みはふつう
Opera 05にはアクティブノイズキャンセリング(ANC)と外音取り込み機能もあります。
ノイズキャンセリングの騒音低減効果は最大で-30dBです。この価格帯としてはよくある数値で、そこまで強くはありません。風の切る音は抑制されますが、人の声はあまりカットしない印象です。SOUNDPEATSさんによると、自然で耳に心地よいノイキャンとのこと。たしかに、ノイズキャンセリング特有のキツさは感じませんでした。
外音の取り込み機能については、コンビニ店員の言葉がうまく聞き取れないこともありました。逆に、車が接近する音などはしっかり聞こえます(というか拾いやすい?)。とはいっても、基本的には人の声も聞き取れますし、そこまで心配しないでも大丈夫です。
可もなく不可もなし。日常的な用途で困ることはないでしょう。より強力なノイズキャンセリングだったり、外音の取り込み機能がほしい方は2万円以上の製品を検討したほうがいいと思いますよ。
マイクの音質はよさげ
筆者はワイヤレスイヤホンにマイク性能を求めています。通話時に声が聞き取りにくいと相手にストレスを与えてしまうからです。ワイヤレスだとケーブルや手が塞がるといった煩わしさから解放され、外での通話が楽になります。
今まで使用してきたワイヤレスイヤホンだと、通話時の音質が不評でした。Opera05だと今のところツッコまれることもなく(それでもスマホの内蔵マイクよりは音質が悪いようですが)気にならないようです。というのも、Opera05には片側に2基、両側あわせて4基のマイクが搭載されていて、更にENC通話ノイズキャンセリング機能も搭載されています。
そう考えると通話時の音質がいいのも納得です。言われてみると、他のワイヤレスイヤホンだと風切り音が気になる…と小言を耳にしてきましたが、Opera05は強風時でない限りなにも言われませんでした。
音質をチェック、アコースティックなどを上品に鳴らしてくれる
機能やデザインがよくても音質が悪ければ本末転倒です。Opera 05は日本オーディオ協会によるハイレゾ認証を取得し、高音質コーデックのLDACにも対応します。
まず全体的にザックリ音質評価すると、ややドンシャリながらも、低音と高音の主張はそこまで強くなく聴きやすいです。特に得意とするのがケルト音楽や弦楽器を多様した楽曲だと思います。艶めかしい、上品な音ですね。
ただ、そこに集中特化しているというわけではなく、どんな楽曲でも万能に聴けます。
次にいくつかの楽曲をじっくりと聴き込みつつ、レビューします。また、BA型ドライバーの数が少なく安価なモデル「Opera 03」とも比較します。試聴はGalaxy Z Fold3 5GとAmazon Music HDで行いました。LDACは有効です。
Platanallis – Eternity Symphopia(feat.きょーこ)
天界シンフォニアロックと呼ばれる疾走感のある曲です。天界なだけあり、弦楽器が伸びるような音が神々しさを増します。Opera 05は、アコースティックやバイオリンのような深い高音と相性がバツグンです。とても上品に鳴らしてくれます。
また、分解感もよく、ベースやエレキギター、スネアドラムなどの1つ1つを聞き取れます。ボーカルは前に出すぎず、かといえ埋もれることもありません。全体的にバランスがいいと感じました。
Opera03はより控えめで、分解感や音場が欠けるのに対し、Opera 05は音場も広く、クリアな音でしっかりと分解されています。また、低音のクオリティーも高く、より上品で深みのある音です。
Iron Lotus – Mill
Opera 05にドンピシャで合うと思う曲をチョイスしました。Iron Losusは二胡のような弦楽器に、カホンやボンゴ、コンガに近いバスが鳴るケルト音楽のような曲です。
想像していた通り、圧巻の臨場感に弦楽器の艶やかさ、低音が豊かに鳴ります。特筆する部分は特になく「めちゃくちゃいい」で完結するレベルです。もちろん楽曲との相性や好みの範疇ではあるので、誰にとってもめちゃくちゃいい音とは断言できませんけどね。
Opera03でも聴いてみたところ、歴然な音質の差を感じます。音場も狭く、音に力強さが足りません。よく聴き分ければわかる違いではなく、聴けばすぐに違いがわかります。ブラインドテストでも100%聴き分けれるレベルです。ただ、音の傾向は同じなので、Operaシリーズはケルト音楽やジャズのような楽曲との相性がいいと思いました。
過ぎゆく日と君へ – Aiobahn
選曲が偏りすぎてしまったので最後にポップスを。ポップスは全体的に元気な曲調なため、上の2曲とは違ってより華やかな印象です。ただし、ボーカル特化型ではないので、そこの伸びやかさには改善の余地があるように感じました。
Opera 03で聴くと、低音も物足りなく、華やかに欠けているように感じてしまいます。とは思いつつ、上に2曲よりも粗は感じません。これはOperaシリーズが得意とする楽曲だと違いを顕著に感じるからだと思います。いずれにせよ、Opera 05の方が高音質なことに変わりはなく、買うのであればOpera 05がおすすめです。
日常使いでもバッチリ、音質と実用性を両立した万能機
ノイズキャンセリングや外音の取り込み機能以外にも、マイクの音質もいいです。日常利用でも活躍してくれるでしょう。それはそれとして、筆者が求める理想の音に近く、普段から数十万円の有線イヤホンを使用している筆者にとっても、これで十分だと感じました。もちろんニーズは人それぞれですから、一概には言えないものの、万能機でおすすめですよ。
Opera 05は現在Makuakeにて先行販売しており、2023年6月末までにお届け予定となっています。価格は一般販売予定価格が13,999円のところ、28%オフの10,080円で購入できます。