日々進歩する携帯電話業界、今週も色々なニュースがありました。この記事では、今週のニュースを追えなかった人、そうでない人にも向けてピックアップしてザックリとまとめ、私見を記載していきます。あくまでもザックリですので、気になるニュースがあれば、ぜひ自分でも検索してみてください。
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公正取引委員会が「1円スマホ」は独占禁止法上の問題になる可能性があると指摘
公正取引委員会が「1円スマホ」は独占禁止法上の問題になる可能性があると指摘しました。「1円スマホ(24円スマホなども)」は他社からMNPを伴った乗り換えを行うことで、端末を激安で購入できる仕組みです。
何が問題なのか要約すると
- 他の事業者の活動を困難にする可能性がある
- 数年間利用した結果、通信量が高額になり端末購入+MVNOの方が得になる可能性がある
- 代理店に課せられる販売ノルマ
この3点です。1点目の他の事業者活動を困難にする場合があるについては、MVNOの契約者数減に影響するのはもちろんのこと、家電量販店や中古スマホショップなどで端末の販売数が低下するといった問題点があります。買取価格についても同様で、激安で販売された端末は買取価格も下がる傾向にあるとのことです。
2点目は言わずもがな。「端末は格安で購入」できても、通信料が今までよりも高くなり、結果的にSIMフリー版の端末とMVNO(格安SIM)の方が安くついていた…なんてケースもありえます。
3点目は代理店に課せられるノルマです。キャリアから販売代理店に課せられるノルマにより、端末を格安で販売せざるを得ない現状があります。今回の調査ではMNOが代理店に対してMNPを指数にしたノルマを課しており、MNOが代理店に対して通常の営業では達成できないような結果を求めていたことが明らかになりました。
これらの問題点はただちに「独占禁止法上の問題」となるわけではありませんが、今後も「1円スマホ」のような破格の営業を継続すれば「独占禁止法の不当廉売」に発展する可能性があると指摘し、競争政策上望ましくないとしました。
1円で投げ売りされていた時に最大限の恩恵を受けられてよかったな…と思ったのが正直なところです。しばらくすれば抜け道をついて端末を格安で販売するのでしょうね。いたちごっこと言いますか…。ただ過剰なノルマを課したり、SIMフリー端末の販売数が減るのは問題であるため、是正されてほしいところです。消費者としては助かるけど…。
モバイルICOCAが開始!
モバイルICOCAが3月22日よりスタートします。大人用のみ無料で発行可能で、発行時には1000円のチャージが必要です。現段階ではAndroid10以上を搭載し、おサイフケータイが内蔵されている端末のみ対応とのこと。
Googleの消しゴムマジックが全てのPixelとGoogle One利用者に解禁!
「消しゴムマジック」はGoogleフォトの編集機能の1つで、写真内の人物を自動で判定し、写真上から消せる機能です。風景の撮影時に人が写り込んでしまうこともあると思います。そんなときに役立つ機能です。
Pixel以外のスマホにも標準でこの機能搭載してくれないかなあ…と思ってしまったりも。でも結局はサードパーティアプリやGoogle Oneに加入すれば利用できますし、あまり望めなさそうですね。
今週のまとめ
今週のニュースをまとめると…
- 1円スマホ、独占禁止法上の問題となる可能性
- モバイルICOCAが3月22日よりスタート
- 消しゴムマジック、全てのPixelユーザーに
でした。それではよい1週間を〜!