OREFOLDER

気軽に「ハイレゾ」を楽しめる、SOUNDPEATSのインナーイヤーイヤホン「Air3 Deluxe HS」レビュー

好きな曲ってできれば高音質で聞きたいと思いますよね。最近では高音質な音楽として「ハイレゾ音源」というものが多く出てきています。

しかしハイレゾ音源を聞けるイヤホンは比較的高価なものが多いのが現状です。

そんな中、SOUNDPEATSから「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」が発売されました。この製品はインナーイヤー型では世界初となる日本オーディオ協会のハイレゾ認証を受けており、それでいて7千円程度という安価で購入可能な「フルワイヤレスイヤホン」です。

さらに、今回は特別クーポンをいただいております。下記コードでAmazonにて5%引き、さらに商品ページの1,000円引きクーポンとも併用可能で最終価格は5,821円です。

クーポンコード:A3DHSWHBLG3
期限:2023年1月31日まで

今回はメーカー様より製品をご提供いただいたので、音質や使用感などを実機を用いてチェックしていきたいと思います。

本記事はメーカー様より商品をご提供いただいた上で執筆しております。メーカー様にはこの場を借りてお礼申し上げます。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

ハイレゾとは

最初に今回紹介するイヤホンの特色である「ハイレゾ」に関して、簡単に説明したいと思います。

そもそもハイレゾというのは「ハイレゾリューションオーディオ」の略称で、CDに使われる「CD-DA」で使用されるサンプリングレート44.1KHzを超える音源を指します。

このサンプリングレートというのは1秒間の音を何個に分割できるかという単位で、ハイレゾの場合は96HzとCD音源の倍以上の表現をすることが可能です。分かりやすく言うとディスプレイのリフレッシュレートのオーディオ版という形。

AmazonのAir3 Deluxe HS商品ページより

60Hzのディスプレイより120Hzのディスプレイのほうがカクつきが少なく滑らかに表示されるのと同じで、サンプリングレートが高くなると、その分音も滑らかになります。

ハイレゾを聞くためにはスマートフォンとイヤホンの対応が必要

ハイレゾ音源は通常の音源よりも高音質であるため、対応した機器でないと利用ができません。ワイヤレスイヤホンの場合は「LDAC」というBluetoothのコーデックへの対応が必要です。

なおイヤホン側だけではなく、スマートフォン等の機器側でもLDACへの対応が必要であり、iPhoneは非対応、Androidのみが対応しています。そのため、iPhoneを使用していると「ハイレゾ音源をハイレゾ対応機器で再生」しても、通信部分が対応していないのでCDレベルの音質となってしまう点は注意が必要です。

SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS

今回紹介するSOUNDPEATS Air3 Deluxe HSは、SOUNDPEATSが発売しているワイヤレスイヤホンの中でもインナーイヤー型のシリーズとなっています。

インナーイヤー型のために遮音性は低くなってしまうものの、家などの比較的静かな場所で音楽を楽しむなら耳への負担も少ないモデルとなっています。

開封

パッケージ。VGPというオーディオビジュアルアワードのコスパ部門で大賞を取っているようで、シールが貼られています。

内容物はイヤホン本体、ケース、説明書とUSBケーブルです。シンプルですね。インナーイヤー型なので、イヤーピースは付属していません。

ロゴが書いてあるほうが表なのかなと思ったら逆側が表面のようで、ロゴのない方から開けるようです。中央にあるボタンはバッテリーの確認及びペアリング用です。

ボタンを押すと50%以上なら緑、10%以上なら黄色、それ以下では赤とバッテリー残量が3色のLEDランプにて表示されます。

充電は底面から行います。USB-C端子からの充電となっており、Qiなどのワイヤレス充電には対応していません。

蓋をあけるとイヤホンが入っています。ケース内からの取り出しがしにくいイヤホンもありますが、本機は引っ掛かりもなく取り出し可能でした。

日本国内で使うのに必要な技適マークもケース内に記載がありました。

イヤホン本体です。金色の「S」の部分をタッチしてイヤホンの操作を行うことができます。

イヤホン操作方法

電源オン 自動:イヤホンケースを取り出し
手動:操作パネルを1.5秒長押し
電源オフ 自動:イヤホンケースに収納
手動:操作パネルを10秒長押し
再生/一時停止 自動:耳からイヤホンを外す
手動:左右どちらかの操作パネルを2回タップ
音量ダウン 左側の操作パネルを1回タップ
音量アップ 右側の操作パネルを1回タップ
前の曲へ 左側の操作パネルを1.5秒長押し
次の曲へ 右側の操作パネルを1.5秒長押し
着信受け・終了 左右どちらかの操作パネルを2回タップ
着信拒否 左右どちらかの操作パネルを1.5秒長押し
通話切り変え 左右どちらかの操作パネルを2秒長押し
ペアリング イヤホンケースのボタンを3秒長押し
音声アシスタント 右側の操作パネルを3回タップ
ゲームモード 左側の操作パネルを3回タップ

イヤホンの操作方法は上記の通りで、ちょっと複雑です。後述する専用アプリで不要な機能を無効化できたら想定外の動作が防げるのではないかと思うので改善を期待したいです。

このイヤホンはBluetooth経由での通話機能も備えるため、通話用のマイクも搭載されています。

イヤホンを含めた全体の重さは37gです。バッグやポケットに入れても気にならない重さです。

イヤホンの重さはペアで8g、1個あたりは4gとなります。インナーイヤー型かつ軽量な設計なので、耳への負担は抑えられます。

手に乗せてみました。ロゴの部分がアクセントとなっていて、おしゃれな感じです。

付け心地としては、インナーイヤー型ということもあって耳への圧迫感も無く長時間つけていても疲れが少なく、リスニングなどをするのにも向いていると思います。

スペック

続いてはイヤホン自体の性能を見ていきたいと思います。

製品名 Air3 Deluxe HS
Bluetooth 5.2
対応プロファイル A2DP,AVRCP,HFP,SPP,GATT
対応コーデック AAC,SBC,LDAC
バッテリー 300mAh(ケース)
30mAh*2(イヤホン)
最大再生時間 約5時間
約20時間(ケース併用)
充電時間 約1.5時間
充電ポート USB Type-C
ドライバー 14.2mmダイナミックドライバー
通話用内蔵マイク 高感度MEMSマイク
本体寸法(ケース) 60*22.5*48 mm
重量 約4g(片耳イヤホン)
約36.3g(ケース込み)
防水対応 IPX4
ノイズキャンセリング ENC(通話のみ)

対応コーデックとしては、LDACに加えAACに対応しているため、iPhoneでも高音質の音楽を楽しむことが可能です。

また、防水に関してはIPX4レベルとなり、少々の雨などなら問題ない程度ですが、過信は禁物です。

バッテリーの駆動時間は5時間となっていますが、これは最長再生時間となっているため、再生コーデックにより異なる可能性があります(ソニーのイヤホンではLDACとAACで倍程度の駆動時間の差がありました)

実際にLDACで音楽を聞いてみたところ、30分で15%程度の消費となりました。単純計算だと3時間程度の電池持ちとなりそうです。

実際にハイレゾ音源を視聴してみた

本機の売りとしているのがハイレゾということで、今回はAmazon Musicを使ってハイレゾ音源を試してみることに。こうやって気軽にハイレゾ音源を楽しめるのは良い時代になりましたね。

ペアリング後にスマホによってはLDACの有効化が必要


機器との接続はケースのボタンを3秒ほど長押しし、点滅した状態でスマートフォンなどから検索をして行います。


ペアリングした状態で自動的にLDACが有効になるスマートフォンもありますが、機器によっては手動でLDACを有効化しないとならないものもあります。ハイレゾ再生できないという場合はチェックしておきましょう。

Amazon Musicにてハイレゾを試してみた

最近はストリーミングサービスでもハイレゾを楽しめるサービスがいろいろありますが、今回はAmazon Musicを使って聞いてみました。


Amazon Musicでは再生画面から現在の音質を確認することが可能で、ハイレゾ再生時は「ULTRA HD」と表示されます。

もしハイレゾ音源なのに音質がULTRA HDにならないという場合は、先述したLDACの設定等がないか確認してみましょう。

専用アプリでイコライザー設定が可能

SoundPeats
制作: soundpeats
価格: 無料

ダウンロード

高めのイヤホンでは多くあるイヤホン自体のイコライザー設定が、安価な当機でもアプリから利用可能です。


アプリはiPhoneとAndroidに提供されていますが、イヤホンのイコライザー設定などを行うためだけに会員登録や位置情報の取得が必要なのは気になる点です。


アプリではイヤホンのバッテリー残量を確認できる他、低遅延モードとなるゲームモードやボリュームのコントロールも行えます。そしてワンタップのボタン操作の無効機能がありますが、それ以外にも不要なものはオン、オフできればというところが惜しいなと思います。


メイン機能としてはイコライザーとなっており、標準モードの他に8つのイコライザーが用意されている他、手動でパラメーターを設定することも可能です。しかしバーを動かしてもすぐに音は変わらずに一呼吸待つ必要があるので、音の調整に少し手間がかかるのが気になりました。

また、ファームウェアのアップデート機能があるようで、アプリ上から更新が実施できます。

高音が刺さるのが若干気になる

実際にいろいろな曲を聞いてみましたが、低音重視ということでも高音重視でもなく、バランスタイプとでもいえるような音で、どんな曲でも落ち着いて聞ける印象を受けました。

その中でも少し気になったのは、強い高音が刺さること。有名なアーティストではPerfumeの曲で、ちょっと長時間聞くのはつらいかもしれないと感じるようなことがありました。

イコライザーをいじれば軽減することは可能ですが、そういう曲を好んで聞いている人は向かないかもしれません。逆にボーカル中心となる曲では、息づかいなども聞き取れて心地よい音を届けてくれます。

遮音性は皆無で通勤時には向かない

そもそもインナーイヤー型なので遮音性は期待してはいけないのですが、試しに通勤列車で使ってみました。

結果としては走行音で音楽がかき消されてしまい、快適に聞けるとはいえない状況でした。逆に言うと周囲の音が聞こえるということでもあるので、歩行中などでは安全性が高くなるとは思います。

手軽に高音質が楽しめるインナーイヤー型のイヤホン

ハイレゾと聞くと楽曲も高くて容量も多く、再生するにも高い機器が必要とハードルが高い印象を持っていましたが、今ではサブスクでも聞けるサービスとなりハードルが低くなっています。

せっかく高音質なサービスでも機器が対応していないと実力を完全に発揮できません。今回の「SOUNDPEATS Air3 Deluxe HS」は初めてのハイレゾデビューにもぴったりなイヤホンに仕上がっていると思います。

ここはもう少しと思う点もありましたが、金額を考えると無難にまとまっていて万人におすすめできる、そんなイヤホンです。

クーポンコード:A3DHSWHBLG3
期限:2023年1月31日まで

モバイルバージョンを終了