Galaxy Z Flip3 5G(以下 Z Flip3)を購入してからしばらく使ってみました。レビューします。
Z Flip3はガラケーを踏襲したデザインとなっており、本体を縦に折り畳めます。縦に折り畳む…?と思った方、そうです。ディスプレイが曲がるのですよ。まさに新旧ハイブリッドなエモいスマホです。詳しくみていきましょう。
目次(見たいところからチェック!)
- 折り畳めてかわいい、コンパクトになる
- 4年間のアップデート保証
- しっかりと防水対応
- 良くも悪くも折り畳める
- 他の端末よりも耐久性に難はある
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ガラケーみたいに折りたためてかわいい
Z Flip3はガラケーのように縦に折りたためます。
折りたたむとコンパクトになり、ポケットやカバンに収納可能です。最近はスマホがデカくなってカバンが小さくなる…といった現象が起きているので、コンパクトに済むのは魅力だったりもします。ただ、機構の兼ね合いで他のスマホよりも耐久性は低いです。
折りたたみ状態だと通知や情報が確認できなくて不便では?と思われがちですがカバー画面から確認できます。後述しますが、ここの壁紙を変えたり、表示する情報の変更も可能です。
なんというか、カバー画面がエモいのですよね…。新技術と旧技術のあわせ技みたいな感じで、なんだか懐かしくも新しいというか。もちろん、タッチもできます。
サイズ感としては手がそこまで大きくない筆者でも軽々と扱えます。体感ではiPhone 14と同じくらいの横幅です。開いた状態のサイズは72×166×6.2mmと、そこまで大きくありません。ただ数値上と体感は違うことがよくあるので、参考程度にしておいたほうがいいと思います。
重量は約187グラム。そんなに重さを感じません。
リングつきケースもかわいい
純正のリングケースも販売されていて、これがけっこうポップでかわいい感じです。ゲームボーイを彷彿とさせる(というか狙っている?)ようなカラーで、これもエモさも感じます。
ただ、買おうとは思っていても食指が進まず…。そろそろ買いたいとは思っているのですが…。
折り目も気にならない、キレイな画面!
折り畳めるぶん画質が悪かったり、折り目が目立つのではないか?と思われがちですが、少なくともZ Flip3は折り目も目立たず、十分きれいです。
発色は流石のGalaxyといいますか、かなり鮮やかです。ただ他メーカーのスマホよりも青の発色が強い気がします。
カメラ性能、折りたたみならではの撮影も
Z Flip3は2眼構成でメインカメラと超広角カメラが搭載されています。
半折状態にしたり、角度をつけた撮影も可能です。ローアングルもお手の物。支えいらずで独立するため、集合写真も気軽に撮れます。
ローアングルで撮影。
メインカメラ+2倍ズーム
紅葉のピークに2倍ズームで撮影しました。何気に綺麗ですね。
友達に誘われてきた競馬場。自分の横で友だちが大勝して、二度とギャンブルはやらねえと思いました。とか思いつつ、付き合いでまたやってしまいそうですが。
たしか高尾山です。時間がなかったのでケーブルカーが出ていたところで撤退しました。来年は頂上まで昇りたいですね。
カラオケまねきねこのキャラクターです。まねっきーとか言うらしい。
友達とカフェに行ったときの写真です。モノクロがいい味出してますよね。
超広角カメラ
色鮮やかでいい感じですね。Galaxyのカメラは発色が鮮やかな傾向にあり、好みが分かれそうなところではあります。
フードモードと夜景
使いやすいOneUI
Z Flip3に搭載されているOneUIはシンプルで直感的に扱いやすいOSです。筆者のようなスマホマニアにとっては物足りなく感じる部分もありますが、すくなくとも普通の人なら不満はないとおもいます。
一昔前までのiPhoneのように、すべてのアプリを画面上に表示も可能です。不要なアプリをホーム画面上から非表示にし、Appライブラリのような空間に収納もできます。
四角い、iOSライクなウェジェットも配置できます。iPhoneに近い感覚で使えるため、「Z Flipシリーズが気になるけどAndroidだしな…」と懸念している方も問題なく使えるはずです。後述しますが、Z Flip3/Flip4は最低4年間のアップデート保証を公約しており、サポートも手厚く受けられます。
四角ではなく、オシャレなウィジェットの配置もできます。
電源ボタンをスライドして通知センターを呼び出す
電源ボタン(指紋センサー)を上から下(↓)にスライドして通知パネルを呼び出せます。
みなさんも画面の上に手を伸ばして通知センターを呼び出すこと、よくやっていますよね?でもあれ、少しばかり面倒じゃないですか?けれども、Z Flip3なら電源ボタンをスライドするだけで通知パネルを呼び出し可能です。指を画面上部に伸ばす必要がないので無理なく行なえます。
カバー画面
カバー画面の編集もでき、背景画像、表示する情報などを変えられます。
背景画像をドット絵にしたりすると「エモさ」がより強調されていい感じ。
自分の好きな画像にしたり、あるいは個性を前面に出すため「魅せる壁紙」にするのもいいのかもしれませんね。
表示する情報は「ミュージック」「天気予報」「歩数」「ボイスレコーダー」「タイマー」「カレンダー」「次のアラーム」「今日のスケジュール」「スピードダイヤル」から選べます。
筆者は天気予報、カレンダー、今日のスケジュールを有効にしており、最低限の情報はここから確認するようにしています。
通知一覧も確認可能です。LINEに限って言えば、カバー画面にリアルタイムで通知が表示されます。
4世代にわたるアップデートを約束
Android端末はメーカーからのアップデートが1年や2年で打ち切られてしまう機種がたくさんある中で、Galaxyは「4世代に渡るアップデートを約束する」と公式発表しています。昨今はスマートフォンの価格が高騰しており、2年で買い換える風潮に変化が起きつつある一方で、Android端末のサポート期間は短く、買い替えのサイクルに追いついていない印象です。
Galaxyはそれを理解したのか、はたまたハードウェア性能が4年は持つと判断したのか、真偽は不明ですが、4世代のアップデートに対応するのは時代に合わせようとする柔軟さを感じます。安心して長く使えますね。
指紋認証
電源ボタンに指紋認証センサーを併用しています。電源ボタンに触れるだけで画面のロックが解除できるのはなかなか便利です。ただし、電源ボタンと併用しているからか、センサーが敏感なのかは不明ですが、たまに誤動作が起こります。それだでなく、手汗を少しでもかいていると反応が悪くなる印象です。
バッテリー持ち
『PC Mark』でバッテリー持ちをチェックしたところ、7時間55分でした。こまめにLINEを返したりTwitterをチェックする程度であれば、体感上は1日持つと思います。
性能をチェック
Galaxy Z Flip3 5Gには2021年当時の最高性能チップセット「Snapdragon 888」が搭載されています。型落ちでも十分現行で使え、3Dゲームもプレイ可能です。
『Antutu Benchmark』『3DMark』『GeeKBench5』にてベンチマークを測定しました。結果は以下の通りです。
Antutu Benchmark | 73万1230 |
---|---|
3D Mark Wildlife | 5444 |
GeekBench 5 | シングル1104/マルチ3541 |
IPX8相当の防水に対応、防塵は非対応
Z Flip3は折りたたみスマホなのにもかかわらず、しっかりとIPX8相当の防水に対応しています。雨の日に使用したり、水の中に落としてもほぼ問題ありません。(経年劣化もあるので慢心は禁物)
まとめ:折りたためるデザインが好きなら買い
Z Flip3をまとめると…。
- 折り畳めてコンパクトに、かわいい
- 色鮮やかなカメラ
- 長期的なアップデートを約束
- 折り畳める以外は普通のスマホ
単刀直入に言うと、折り畳める、だから何?という方にはオススメできません。折り畳めるメリットはあっても、本体を開かないと操作できない最大のデメリットがあるからです。しかも、折り畳める以外はふつうのハイエンドスマホと大差ありません。強いて言うなら、カバーディスプレイがあるくらいです。
「折り畳める!?懐かしい、おもしろい!」と惚れた方は今すぐに買うべき。かわいくて最高ですよ。
余談ですが、補償サービスへの加入を強く勧めます。というのも、折り畳める機構の都合上、どうしても他の端末よりも故障率が高くなってしまうので、高額な修理費を負担せずに済むからです。