770円で2ポート20W、Quick Charge 3.0認定にPPS対応!?100円ショップの安価なUSB Type-C付き充電器ミニレビュー
少し前にインターネット上で話題になっていた、100円ショップで買える充電器「E-PD-J1」を実店舗(ダイソー)で見つけ、購入できたのでご紹介します。税込770円でありながら、なんとUSB PD PPSに対応した2ポート充電器です。
目次(見たいところからチェック!)
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E-PD-J1のスペック
型番 | E-PD-J1 | |
---|---|---|
サイズ | 約42.6 × 27.7 × 39.6 mm (実測値)(プラグ除く) | |
重さ | 約47g (実測値) | |
入力 | 100~240V 50/60Hz | |
出力 | Type-C(Power Delivery3.0):(単体使用時) | 5V⎓3A,9V⎓2.22A,12V⎓1.66A 20W Max |
Type-A(Quick Charge 3.0):(単体使用時) | 3.6-6V⎓3A, 6.1-9V⎓2A, 9.1-12V⎓1.5A 18W Max |
※ポート表記など、実測値以外はパッケージの記載に準拠しています
パッケージ、内容品
パッケージです。超速充電器の文字が踊ります。また、Quick Charge 3.0の認定を受けていることも書かれています。ただ、Qualcommの製品一覧(PDF)を私がざっとチェックしましたが、型番のE-PD-J1と同じものは見当たりませんでした。製品に使われているICが対応しているのかもしれませんが、確認するには破壊が必要なので、今回は検証できていません。
1つ不思議なのが、2020年10月発表のiPhone 12のことを「新型」と表現している点です。その時期に開発されたものが、今売られているのでしょうか…?
製品本体
安価な製品ですがプラグはしっかり折りたたみ式で、持ち運びの際はコンパクトにできます。
USB Type-Cポートの内部は緑色、USB Standard-Aポートの内部はオレンジ色に色がつけられています。
当然ながらPSEマークもあり、輸入・発売元は株式会社ラティーノとなっています。調べてみると、どうやらこの企業は100円ショップで売られている他の充電器の発売元の1つにもなっているようです。
使える規格をトリガーして確認
WITRN U3とKM002C Liteを使って、使える急速充電規格と、USB Type-CポートではUSB PDのPDOを調べます。WITRN U3のファームウェアはv5.2、KM002C Liteのファームウェアはv1.6.4です。
Type-C
Type-Cポートで対応している急速充電規格は、以下の通りでした。
- USB PowerDelivery/PPS
- Apple 2.4A
- Quick Charge 2.0(5V,9V,12V)
- Quick Charge 3.0(3.6V-12V)
- Samsung 5V2A
- Samsung AFC(5V,9V)
- Huawei FCP(5V,9V,12V)
USB PDのPDOは以下の通りでした。
- 5V⎓3A
- 9V⎓2.22A
- 12V⎓1.67A
- PPS:3.3-5.9V⎓3.0A
- PPS:3.3-11.0V⎓2.0A
Type-A
Type-Aポートで対応している急速充電規格は、以下の通りでした。
- USB BC 1.2(DCP)
- Apple 2.4A
- Quick Charge 2.0(5V,9V,12V)
- Samsung 5V2A
- Samsung AFC(5V,9V)
- Huawei FCP(5V,9V,12V)
実際に機器を充電!
Xiaomi 12S Ultra
Type-CポートでXiaomi 12S Ultraを充電すると、USB PD PPSでネゴシエーションが行われ、最大11W程度が供給されていました。
Type-AポートでXiaomi 12S Ultraを充電すると、Quick Charge 3.0/Quick Charge 3+でネゴシエーションが行われ、最大13W程度が供給されていました。
Galaxy Tab S7
Type-CポートでGalaxy Tab S7を充電すると、USB PD PPSでネゴシエーションが行われ、最大18W程度が供給されていました。
Type-AポートでGalaxy Tab S7を充電すると、Huawei FCP/Samsung AFCでネゴシエーションが行われ、最大15W程度が供給されていました。
iPhone 12
Type-CポートでiPhone 12を充電すると、USB PDでネゴシエーションが行われ、最大9W程度が供給されていました。ネゴシエーション自体は20Wで行われているので、おそらく急速充電に対応したiPhoneを最高速度で充電できると思われます。
※Type-Aは最大5Wだったため、省略します
まとめ
全国の100円ショップで手軽に購入できて、800円でお釣りが来るUSB PD PPS対応充電器は、本当にPPSまで使えました。簡単にV-Bus Coldか確認しましたが問題ありませんでしたし、非常にコストパフォーマンスの高い充電器です。最新の充電器に比べれば、少しだけサイズが大きかったり、印字が安っぽいなどはありますが、それを差し引いてもそれ以上の価値があるといえます。
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