COCOAの機能停止版について、別アプリのインストールが必要だとかの誤解

2022年11月11日にデジタル庁・厚生労働省は11月11日、新型コロナウイルス接触確認アプリ『COCOA』の最終アップデート版（機能停止版、バージョン3.0.0）について発表しました。

これについてちょっと誤解してるような人やツイートが見られたのが少し悲しいです。

アンインストールしても消えない、別のアプリが必要という誤解

大きく広がってしまったツイートとして、これを見かけました。

このツイートについてるスクリーンショットは以下のページのものです。

このツイートで言ってることは以下の2点。

1. アプリの削除だけではスマホの動作が重くなる可能性がある
2. COCOAを完全に削除するためには「機能停止版アプリ」のインストールが必要

で、これに対する反応として「削除した後も残るなんてウイルスかよ」「削除するために別のアプリが必要なんて、どうせまたそれを削除するためのアプリが必要になるんでしょ？そのれの開発にいくらかけた？」みたいなものが多いです。まぁ誤解ですよね。厚生労働省の文章も誤解を生みやすいと言えば生みやすいのですが、それをツイートでさらに誤解しやすくされてる感があります。

アプリの削除だけではスマホの動作が重くなる可能性がある

まぁ、嘘とはいい切れませんが、これは、アプリの削除だけではOS側での元々の機能が停止されないために、わずかながら通信料・バッテリー消費などの負担が発生し続けてしまうというものです。

ざっくり言えば、動き続けるのはアプリではなくOS側の機能です。

そのOS側の機能を止める（変更する）ための機能を持ったのがCOCOAの最終アップデート版（機能停止版、バージョン3.0.0）です。なお、この最終アップデート版を待たなくても、自分でCOCOAをアンインストールしてOS側の機能を停止することもできます。

ちなみに、元々いつでも自分で利用を中止してアプリを削除できると言ってますし、そのときに自分でOS側の機能を停止するように、やり方を書いてくれてます。

COCOAを完全に削除するためには「機能停止版アプリ」のインストールが必要

「機能停止版アプリ」というのがCOCOAとは別のアプリのように聞こえてしまったようですが、これは単にCOCOAのバージョン3.0.0のことです。別アプリをインストールではなく、COCOAをアップデートする必要がある、ということです。

もしかしたらツイート主はアップデートのことを言ってるのかもしれませんが、リプライや引用ツイートでは別アプリのように思ってる人がかなりいます。

落ち着いて読めばすぐに分かると思うのですが、おそらくツイートだけを見て（添付の画像も見ずに）反応してるんだろうな、とは思います。

COCOAの機能停止する方法

では、今後どういった流れで実際にCOCOAの機能を停止していくのか、ユーザー側ではだいたい3つあります。

COCOA最終アップデート版を使う

これまでCOCOAをインストールしてあって、今もスマホにCOCOAがある人向け。

…

すでにCOCOAを削除した人がOS側の機能を停止させる

すでに自分でCOCOAをアンインストールしてあって、でも「OSの設定で機能を停止」した覚えがない人の場合。

機能が停止されてるかチェック

OSの設定から、以下をチェックします。

• Androidの場合：OSの設定アイコン → [Google] → [COVID-19 接触通知システム]
• iOSの場合：iPhone端末の[設定]→[接触通知]

ここで接触通知がオンになっていれば機能が停止されていません。

Androidの場合

iOSの場合

機能をオフにする

機能がオンになっていたままであれば、自分でタップしてオフにします。

おしまい。

…

最終アップデート版を待たずにアンインストールしたい人

もう要らないのであれば17日以降の最終アップデート版を待たずにさっさと削除したい、というのであればそれも可です。

COCOAをアンインストール

自分でCOCOAをアンインストールします。

OS側の機能をオフにする

上記のすでにCOCOAをアンインストールした人と同じように、OSの設定から機能をオフにします。

Androidの場合：OSの設定アイコン → [Google] → [COVID-19 接触通知システム] → [接触通知システムを使用]をオフ

iOSの場合：iPhone端末の[設定]→[接触通知]→[接触通知をオフにする]を選択

これでOKです。

落ち着いてよく考えましょう。