Blackviewのタフネススマホ「Blackview BL8800」をレビュー用に提供していただきました。
防水・防塵・耐衝撃性能が高く、8380mAhの大容量バッテリーを搭載するタフネススマホで、背面にはIR暗視カメラまで搭載しています。普通のスマホとはまったく言えないスマホで、どんな使い方をしたらいいのか悩んでしまいます。
- MediaTek Dimensity 700 5Gに8GB RAM搭載でそれなりの性能
- IR暗視カメラを含むクアッドカメラ、水中撮影も可能
- 8380mAhの大容量&33W充電可能なバッテリー
- Android 11ベースのDoke OS 3.0搭載
- IP68、IP69Kに加え、MIL-STD-810Hをクリア
- デカくて重い
3,000円オフとなるクーポンをいただきました。2022年8月15日まで利用可能です。どうぞご利用ください。
クーポンコード:BL800066
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概要と外観
Blackview BL8800はいわゆる「タフネススマホ」と言われるジャンルのスマートフォンです。防水防塵はもちろん、耐衝撃性能も高く、1.5mの高さから落としても大丈夫なのだとか。また、普通のスマホの約2倍になる8,380mAhの大容量バッテリーを搭載するので、キャンプや山行などでも活躍できます。
基本性能としても、6.58インチのディスプレイにMediaTek Dimensity 700 5G、8GBのRAMと128GBのストレージを搭載し、エントリークラスよりは上の、それなりの性能を持ちます。また、背面カメラにはIR暗視カメラという普通のスマホにはないカメラがあります。
全面の画面周りに緑のラインが引かれています。光ったりはしません。最近のスマホは全面から見ると黒い画面があるだけの物が多いので、それに比べると、デザイン的にいいアクセントになっています。
背面はゴツくもありつつ、ガジェットらしさがあっていいですね。
左側面にSIMスロットとサイドキー。そしてSHOCKPROOFの文字。
右側面に音量ボタンと、指紋センサーを兼ねた電源ボタン。そしてWATERPROOFの文字。
上側には特に何もなく、下側にゴムキャップで塞がれたUSBポートとスピーカー(シングル)があります。
防水のためにキャップ式になっているようですね。USBケーブルの形状によっては挿しにくかったりするかもしれません。
背面下部にはストラップホールがあります。
この背面カメラの配置、私は好きです。また、タフネススマホらしく各所にビスが見えているのもいいですね。
側面には「SHOCKPROOF」「WATERPROOF」の文字が書かれています。耐衝撃、防水のことですが、こうして文字が書かれているというのも「らしさ」があって良いです。
Blackview BL8800、かなりデカくて重いです。ディスプレイサイズは6.58インチで、端末サイズは176.2 × 83.5 × 17.7mm、そして重量はスペック上は365gで、実測で375gありました。重いです。
スペックとパフォーマンス
Blackview BL8800のスペックは以下の通り。
OS | Doke OS 3.0 (Based on Android 11) |
---|---|
CPU | MediaTek Dimensity 700 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
外部メモリ | – |
ディスプレイ | 6.58インチ 2408×1080 (FHD+) IPS |
メインカメラ | 50MP+20M+8MP+2M |
フロントカメラ | 16MP |
バッテリー | 8380mAh, 33W fast charge |
サイズ | 約176.2 × 83.5 × 17.7 mm |
重量 | 約365g |
生体認証 | 指紋、顔 |
防水防塵 | IP68 & IP69K & MIL-STD-810H |
対応バンド | 2G Band: GSM: 850/900/1800/1900 3G Band: WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19 CDMA:BC0/BC1/BC10 4G Band: FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28A/28B/30/66 TDD: B34/38/39/40/41 5G Band N1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78/79 |
ベンチマーク
AnTuTu Benchmark(v9.4.3)での結果は3回の平均で361,427点。3回連続でテストしてもポイントは大きくは下がリませんでした。36万点というのは、OPPO Reno5 AやXperia 10 IIIなどと同じくらいになります。
ほか、Geekbench 5がシングルで530点、マルチで1,605点、3DmarkはWild Lifeで1,098点、PCMarkのWork 3.0 performanceは8,224点でした。ミドルレンジのスマホとして普通に快適に使えそうなスコアです。
似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。
SoC | AnTuTu | Geekbench | 3DMark | PCMark | ||
---|---|---|---|---|---|---|
RAM | Single | Multi | PERF | |||
OPPO Reno7 A | SD 695 6GB |
385177 | 684 | 1991 | 1210 | 8351 |
OPPO Reno5 A | SD 765G 6GB |
375310 | 618 | 1757 | 1684 | 8995 |
Blackview BL8800 | Dimensity 700 8GB |
363340 | 530 | 1605 | 1098 | 8224 |
Xperia 10 III | SD 690 6GB |
347097 | 591 | 1742 | 828 | 8075 |
Pixel 4a | SD 730G 6GB |
342514 | 552 | 1643 | 1008 | 8515 |
そのほか、当サイトでレビューしてきた端末のベンチマーク結果は以下のページにまとめています。こちらも参考にどうぞ。
操作感
実際に使ってみて、特に引っかかることもなく快適に使えました。スマホの動作としての不満はほとんどありません。重いゲームをやるとなるとまた変わってくるとは思いますが、普通にアプリ使ってる分には快適です。
ソフト的な重さよりもハード的な重さのほうがネックになると思います…。
指紋認証
Blackview BL8800は電源キーが指紋センサー兼用です。速度や精度についても文句ないレベルです。何回かやってると時々タイミングが遅いと感じる場合もありますが、それでも僅かな間です。
このほか顔認証にも対応しています。こちらは若干反応が遅いのか一呼吸待ちます。
サイドキー
Blackview BL8800の左側面に搭載されているサイドキーには、アプリの起動のほか、7つの機能を割り当てられます。1クリック、ダブルクリック。長押しにそれぞれ割り当てられるので、合計6つの機能を持たせられます。
- 音声録音開始
- フラッシュライト
- スクリーンショット
- 水中カメラ起動
- PTT起動(Push To Talk、トランシーバーのようなもの)
- SOS発信
- ゲームモード起動
また、水中カメラ起動時はこのサイドキーがシャッターボタンとなります。
カメラ
Blackview BL8800の背面カメラはメインの50MPカメラのほか、8MP/117°の超広角カメラ、20MP赤外線暗視カメラ、2MP深度カメラのクアッドカメラ構成です。
カメラのUIは標準的です。メインカメラで50MPフルに使う場合は専用のモードにする必要があります。水中モードはサイドキーかクイック設定パネルから起動可能。
実際にいくつか写真を撮ってみると、少しノイズが乗りやすい気がするものの概ねキレイに撮れてました。ただHDRがオンの場合に、シャッターボタンを押してから1,2秒ほどボタン周りがくるくる回って時間がかかることがあったのは少し気になりました。
いくつか実際に撮影した写真を。
超広角で。
割とキレイ、だけど若干ノイズが見えるかな?といったところ。
ポートレートモードでの輪郭判定は得意ではないようです。
IR暗視カメラ
面白いのは赤外線暗視カメラが搭載されてること。カメラの夜景ボタンをタップで切り替わります。(ナイトモードとは別物。)通常の静止画だけでなく動画撮影でも使えます。端末の重さもあって、それを待つのは割りとツラいですね…。
左:メインカメラで通常撮影。右:「ナイトモード」撮影。
IR暗視カメラで撮影。
これだけ真っ暗でも、IR暗視カメラであれば(白黒ですが)はっきりと見えるようになります。これは画面上のプレビューでも同じようにはっきりと見えます。自分の家の中でも、真っ暗な中をこの暗視カメラで見ながら進むのは、ちょっと楽しいですよ。
そのほかには、真っ暗で明かりのない道を進むときにも役立つでしょうか。あとはアウトドアで夜間の野生動物を観察…というのもあります。
水中カメラ
防水性を活かして水中でも写真撮影できます。なお画面が濡れてるとタッチの誤作動が増えるので、水中カメラモード時はタッチ無効となり、サイドキーで撮影します。
…まぁ、なるべくキレイな水のところで試したほうが楽しそうですね。
バッテリー
8380mAhの大容量バッテリーを搭載するだけあって、バッテリー持ちも非常に良いです。PCMarkのバッテリーテストを輝度100%の状態で行ったところ15時間18分でした。ちなみに、同じく輝度100%でテストしたPixel 6a(4,410 mAh)は7時間34分でした。普通にスマホ2台分です。
実際、自分で普通に使ってみても「バッテリーほとんど減らないな…」と実感できます。
Doke OS 3.0 (based on Android 11)
Blackview BL8800はAndroid 11ベースのDoke OS 3.0を採用しています。カスタマイズされていることはされていますが、いくつかの機能追加と多少の見た目の変化くらいなので、他メーカーからの移行も難しくないでしょう。
テーマ機能は(今のところ)「油絵」と「渦巻」の2パターンしかなく、別途ダウンロードできるストアなどもありません。
Blackview BL8800の良かったところイマイチなところ
Blackview BL8800をしばらく使ってみての良かったところ、イマイチだったところをまとめます。
- 防水・防塵・耐衝撃
- タフネススマホらしいデザイン
- 暗闇で見える赤外線カメラ
- スマホとして普通に使える性能
- 8,380mAhの大容量バッテリー
- デカくて重い
- カメラの処理が遅い
- 日本語訳に首を傾げるところも
タフネススマホというと性能面ではいまいちなことも多いのですが、Blackview BL8800は普通のミドルレンジモデルと同じ感覚で使えます。そして大容量バッテリーを搭載しているので、バッテリー持ちを重視する人にも良いですね。
ただ、バッテリーの大きさもあって端末のサイズと重さがすごいのはデメリットです。普通のスマホは落としたらスマホが壊れそうで心配ですが、BL8800は落とした先にあるものが壊れないか心配になります。
また、大きな特徴の1つとしてIR暗視カメラがあります。これは面白いには面白いですが、用途があれば、の話ですね。まぁアウトドア系の人であれば使い道のある人も多いかもしれませんね。
まとめ
良いところとイマイチなところがはっきりしているスマートフォンなので、自分にこれが合ってるかどうかもわかりやすいスマートフォンです。刺さる人には刺さるでしょう。
個人的にはこの大きさと重さでは普段使いは厳しいと判断しました。アウトドアを楽しむ週末限定でSIMを差し替えて…なんていう使い方がいいかもしれませんね。
3,000円オフとなるクーポンをいただきました。2022年8月15日まで利用可能です。どうぞご利用ください。
クーポンコード:BL800066
本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。
OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。