SwitchBotロック レビュー:安価で工事不要!他のSwitchBot製品との連携機能も豊富なスマートロック!

SwitchBotさんから、SwitchBotロックとSwitchBot キーパッドをレビュー用に提供していただきました。今回は、まずSwitchBot ロックをレビューします。1万円でお釣りが来る、比較的安価なスマートロックです。

  • 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

SwitchBotロックのスペック

製品型番 W1601700
素材 PC+ABS
ブラック
電池寿命 約6か月
電池 CR123A電池×2
サイズ 約111.6 × 59 × 73.2 mm
重量 約253g(電池含む)
通信方式 Bluetooth 5.0
対応OS Android 5.0以上、iOS 11.0以上
使用環境 室内のみ
動作温度 -10ºC~45ºC
相対動作湿度 10%~90%

パッケージ、内容品


パッケージはSwitchBotテイストで、正面に装着例の画像があります。

内容品一覧です。SwitchBotロック本体(電池入り)、サムターンアダプター(3種類)、磁石、予備両面テープ、SwitchBotタグ×2、ラベルシール(タグ用)、プラスドライバー、予備ネジ、クリーニングティッシュ、取扱説明書が入っています。タグが同梱されているのは地味に嬉しいですね。

SwitchBotロック本体


色はブラックで、サムターン部の取手だけグレーになっています。正面にサムターンとLEDインジケーターがあります。全体的にスタイリッシュな印象です。


電池カバーを取り外すと、天面には電池(リチウム電池:CR123A ×2)が入っていて、側面には高さ調節のための土台アダプターがあります。

重量は電池込みで、実測約265gでした。

SwitchBotロックの取り付け

取り付けできない!?

SwitchBotロックは、工事不要で取り付けできるようになっています。なっていますが、対応していない鍵もあります。対策として、購入前に確認できるサイトが用意されているので、設置できそうでも念の為確認することをおすすめします。

この丸で囲んだ部分が、直角であればよかったのですが、傾斜が付いているためそのままでは取り付けできず…

私も一応依頼を受ける前に確認したのですが、自宅の鍵(美和ロック製)が微妙に変な形状をしていて、そのままでは設置できませんでした。そのため、3DCADを使ってデータを作成し、3Dプリントサービスに依頼してアダプター的なものを作りました(ここから少し3Dプリントの話題になるので、興味が無ければ取り付けまで飛ばしてください)。


それでできたのがこれです。

実際に取り付ける場所に合わせてみたところ

サイズを測って作ったので、ぴったりサイズのものができました(当然)。比較的安価で早かったので、私はDMM.makeの3Dプリントサービスを使い発注しました。平日朝にデータを送って、約1週間で到着。データに問題が無かったのでこれくらいの日数で済みましたが、プリントできないようなデータだと修正が必要になり、もっと時間がかかります。くり抜いている部分があるのは、こうすると費用を抑えられるからです。

私の場合、1番安いナイロン(磨きなし)で2,900円ほどかかりました。ただ、ホビー用のプリンターより精度が高く、積層痕もほとんど分からないくらい自然にプリントできるので、妥当な値段ではあると思います。ナイロンでも結構強度があり、くり抜いている部分の外側は3mmで設計して、発注後に「薄すぎたかな…」と心配になりましたが、実際にはたわみなどはなくしっかりしたものに仕上がっていました。

これを両面テープで貼り付け、SwitchBotロックを取り付けできるようにします。ナイロンは表面がザラザラしているので、両面テープが剥がれないように2000番の耐水サンドペーパーで研磨しました。現時点では、剥がれて落ちたりといったことはありません。

このように接地面全てに両面テープを貼り付け…

貼り付けます。これで取り付けられるようになりました。

同じ鍵の方はそうそういないと思いますが、一応作りたいという方のためにここに.stlのデータを置いておきます(データの権利は私に帰属します)。少なくとも、DMM.makeの3Dプリントサービスで、磨きなしのナイロンは印刷できました。

SwitchBotロックの取り付け

Google playSwitchBot
SwitchBot
制作: Wonderlabs, Inc
価格: 無料

ダウンロード

SwitchBot製品を使うにはアプリが必要です。まずはアプリをダウンロードしましょう。

取り付け方法は取扱説明書に書かれています。というか取り付け後の使い方はほとんど載っていません。

貼り付け完了後の様子。白いのが私が作った土台です

説明書を読みつつ取り付けていきます。ただ、説明書には載っていない手順も必要になるので、アプリだけでも設置はできると思います。

設置について詳しくは、私の個人ブログで掲載しています。

追加が完了すると、アプリトップ画面にロックが追加されます。

各種設定・機能


アプリから各種設定が行えます。他のスマートロックに搭載されている機能はたいていSwitchBotロックにもあります。

詳細設定

詳細設定では、操作時に表示灯(LED)を点灯させるかどうか、音を再生するかどうか、SwitchBotハブ(ハブミニorハブプラス)を通じて遠隔でロックを操作したときに通知するかどうか、のオンオフが行えます。

通知設定


通知設定ではその名の通り通知に関する設定が行えます。そもそも通知を許可するかどうかや、手動で操作したとき・利用者が操作したとき・自動で操作したときに通知を送るかどうか。指定時間を経過してもドアが開いたままだったり、鍵が開いたままだったときに通知するかどうか、その通知を行うまでの時間などの設定が行えます。

ちなみに、電池残量の減少に関する通知は、重要なのでオフにすることはできません。

アラート設定

アラート設定は、ドアが開いたままだったり、施錠されていないときに、SwitchBotロック本体から警告音を鳴らすかどうかを設定できます。スマートフォンに来る通知は、前述の通知設定から行います。私の場合、機械に関してよく理解していない祖母がいて、私がいない場合に対処ができないためオフにしています。

自動施錠設定



自動施錠設定は、設定した時間が経過しても施錠されていない場合に、自動で施錠するかどうかを設定できます。この機能をオンにすると、締め出されてしまう可能性があり(特に祖母が)、私はオフにしています。デフォルトではオフです。

クラウドサービス

Google Assistant、Amazon Alexa、IFTTT、LINE Clovaに対応し、音声で操作することもできます。クラウドサービスの利用にはSwitchBotハブ(ハブミニorハブプラス)が必要です。なお、Google Assistantでロックを操作するには、4桁のPINコードを設定し、呼びかける際に回答する必要があります。

ファームウェアアップデート


もちろんファームウェアアップデートも可能です。届いたときにインストールされていたファームウェアはV4.3でしたが、記事執筆時点で最新のファームウェアはV5.6です。ファームウェアを新しくすることで、ツインロック(1つのドアに鍵が2か所あるもの)にも対応しました。SwitchBotロックを2つ買って設定すれば、一度のアクションで両方同時に操作できます。

実際の動作とタイムラグ

実際にアプリから解錠する様子を動画でご覧ください。(わかりやすくするためにドアの内側から解錠しています。)

環境にもよると思いますが、アプリ上でボタンをタップしてから1~3秒でサムターンが回っています。これだけスムーズなら問題ないですね。

NFCタグで解錠

また、SwitchBotロックに付属しているNFCタグを使えば、対応スマートフォンをタッチするだけでアプリが起動し、解錠/施錠まで行えます。NFCタグは2つ付属しており、事前にアプリで情報を書き込んでおきます。(1つのタグに対して1つの機能のみ設定可能)

こちらもタッチ後すぐにアプリが起動し、解錠されます。スマホをタッチするだけなので、アプリを起動する煩わしさともおさらばできます。

使ってみた感想

スマートロックは初めて使ったのですが、もしかするとSwitchBot製品の中で1番レベルで便利なのでは、と感じました。私の家の場合2つロックがあるため現状では片方ですが、ちょっとした外出で家に誰かがいるようなシチュエーションなら、1つでも特に問題はないでしょう。また、アップデートでツインロック(両方を同時に操作できる)機能も追加されたため、2台揃えれば完全なスマートロック化が実現できます。

鍵といえば、出入りするたびに毎回カバンの中から取り出す必要があり、地味ながらも面倒です。カバンの中がぐちゃぐちゃならなおさらですよね…
一方、スマートフォンであれば、ポケットの中に入れているという方も多いハズ。取り出してアプリからタップするだけで鍵が開けば、日々の動作がグッと快適になります。

別途ハブを用意すれば、外から操作したり、現在の状態を確認することが可能。他に、解錠・施錠の通知を受け取ることができ、お年寄りなどの簡易的な安否確認にもなります。

さらに、このSwitchBotハブ(ハブミニかハブプラス)が他社製品より圧倒的に安価なのもポイントです。他社製品ではハブだけで1万円近いものもあり、それだけでSwitchBotロック本体が買えてしまうような値段ですが、SwitchBotハブミニなら、通常価格でも約4,000円。おまけにハブには赤外線リモコン機能もあるため、テレビやエアコンの操作までできます。

その上、他のSwitchBot製品との連携機能も豊富です。例えば、「夜ロックが解除されたら、リビングのシーリングライトを点け(ハブ)、お風呂を入れ(ボット)、エアコンをつける(ハブ)」のような操作を設定しておけば、非常にスマートな帰宅が実現できます。他にも、「朝ロックを施錠したら、ライトやエアコンをオフにする」と設定すれば、消し忘れも防げます。

まとめ

SwitchBotロックは、比較的安価なのにもかかわらず、スマートロックに必要とされている機能は一通り備えています。近づいたら自動で解錠する機能は現状ありませんが、機能がある製品のユーザーの感想を見ると、精度が低く実用的でないとコメントされていることが多いです。また、NFCタグが2つ付属するため、スマートフォンでタグにタッチしたほうが確実で速いのではないでしょうか。少なくとも私は、それで十分だと感じました。

先述の通り、外出先から操作するために必要なハブも安価で手に入りますし、本体×2+ハブミニを購入したとしても、他社製品のロック(1つ)+ハブよりも安く済みます。

スマートロック化を考えたら、検討の第一候補に入れてほしい製品です。

本記事に記載された内容は記事公開時点のものであり、必ずしも最新の情報とは限りません。記事をご覧いただく際には、最新の情報を確認するようお願いいたします。

OREFOLDERの最新情報をお届けします
author icon
でじぃ
病気療養中のガジェットオタク。基本はTwitterにいます。私の執筆した記事は私個人の意見です。ご依頼などあれば、ご連絡はTwitterのDM(これが一番早いと思います)か、digitalkcct@gmailどっとこむ(どっとこむ→.com)まで宜しくお願いします。
⇨でじぃの記事一覧