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総務省 2021年度Q4(3月末)電気通信サービスのデータ:IIJmioとOCNモバイルONEがシェアを伸ばす

総務省は6月17日、令和3年度第4四半期(3月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データを公表しました。

このなかには移動系通信(携帯電話等)のシェアやMVNOのシェアといったデータもあります。MVNOのSIMカード型の契約数における事業者別シェアは、前回と同じくインターネットイニシアティブ(IIJ)がトップでした。

データの中から気になるものをいくつか紹介します。

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携帯電話の契約数における事業者別シェアの推移

携帯電話の契約数でのシェアです。KDDIグループにはUQ mobileも入ってます。MVNOを含めてみると楽天モバイルおよびソフトバンクが0.1ポイントシェアを伸ばし、KDDIが0.1ポイント減少、NTTドコモが0.3%減少です。

今期 前期比 前年同期比 MVNOを含め
NTTドコモ 36.4% -0.3ポイント -0.6ポイント 41.7%
KDDI 27.1% ±0ポイント -0.1ポイント 30.5%
ソフトバンク 20.9% +0.2ポイント +0.1ポイント 25.2%
楽天モバイル 2.4% +0.1ポイント +0.9ポイント 2.4%
MVNO 13.0% -0.2ポイント -0.4ポイント 13.0%

MVNOサービスの区分別契約数の推移

MVNOサービスといっても実は色々あるのですが、いわゆる「格安SIM」はこの中の「SIMカード型」と見ていいでしょう。2022年3月では1,492万契約となっており、2020年12月の1,604万契約をピークに4期連続で下がっています。ただしこのグラフは契約数が3万以上のMVNOからの報告を基に作成されているので、実際の数はもっと多くなります。

逆に通信モジュールは順調に伸びています。これはIoTで使われるものでしょうか。

MVNO(SIMカード型)の事業者別シェア

契約数が3万以上のMVNOサービスの区分別契約数は、SIMカード型が1,492万(前期比-1.6%、前年同期比-4.8%)、通信モジュールが891万(前期比+5.0%、前年同期比+17.4%)でした。

SIMカード型の契約者数における事業者別シェアは、インターネットイニシアティブが最も高く18.1%(前期比+0.8ポイント)、次いでNTTコミュニケーションズが14.0%(前期比+1.2ポイント)、オプテージが9.3%(前期比+0.3ポイント)、楽天モバイルが6.2%(前期比-0.7ポイント)、ビッグローブが5.8%(前期比±0ポイント)となります。

ここでの楽天モバイルはMVNOとしての楽天モバイルで、すでに新規受付を終了しているので下がるだけなのですが、まだ4位です。上位3位のシェアは楽天モバイルの減った分以上に増えていますね。

2020年 2021年 2022年
3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月
楽天
(17.9%)
楽天
(16.3%)
楽天
(15.2%)
IIJ
(14.4%)
IIJ
(15.2%)
IIJ
(15.8%)
IIJ
(16.6%)
IIJ
(17.3%)
IIJ
(18.1%)
IIJ
(13.1%)
IIJ
(13.7%)
IIJ
(14.0%)
楽天
(13.7%)
NTT
(11.5%)
NTT
(11.8%)
NTT
(12.2%)
NTT
(12.8%)
NTT
(14.0%)
NTT
(10.6%)
NTT
(10.8%)
NTT
(11.0%)
NTT
(11.3%)
楽天
(11.4%)
mineo
(9.0%)
mineo
(9.0%)
mineo
(9.0%)
mineo
(9.3%)
mineo
(8.7%)
mineo
(8.8%)
mineo
(8.9%)
mineo
(8.7%)
mineo
(8.9%)
楽天
(8.9%)
楽天
(7.8%)
楽天
(6.9%)
楽天
(6.2%)
LINE
(5.7%)
LINE
(6.1%)
LINE
(6.4%)
LINE
(6.7%)
LINE
(6.7%)
LINE
(6.1%)
BIGLOBE
(5.9%)
BIGLOBE
(5.8%)
BIGLOBE
(5.8%)

総務省のこれらの調査データは過去のものも含め公開されてるものです。なかなか興味深いものもありますし、遡って調べてみたり、MMD研究所の格安SIMサービスの利用動向調査と比べてみるのも面白いでしょう。

参考情報

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