「Acoustic Research」より発売されていたデジタルオーディオプレーヤー「AR-M2」を中古で購入しました。搭載されているAndroidのバージョンは4.3と化石レベル。ところがなんと、当時の販売価格は13.8万円ほどの高級機、いわゆるフラグシップモデルにあたります。軽く紹介していきます。
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購入理由
購入理由は単純で「AR-M2」がスマホではなく「DAP」だからです。中古品がたまたまあり、気になったので試聴してみたところ、想像以上に音がよくて即決しました。
音がいいと感じたのはバーブラウン製のDACチップを搭載しているからだと思います。というか、中古で売られているのを見るまで製品名すら知りませんでした。
サッと外観をチェック
ガジェット感と高級さを両立しているデザインは所有欲がめちゃくちゃ満たされます。現代のスマートフォンをはじめとしたデバイスからは「メカメカしさ」が抜け、高級感を重視し、シンプルでスタイリッシュなデザインなものがほとんどです。
同じように、DAPの中でもAR-M2は「今となっては」古臭いデザインです。しかし、その古臭さとシルバーのボディがいい味を出していて、2014~2015年代の製品デザインが好きな筆者としては、たまらないものがあります。
USB Micro-Bなのが時代を感じるところで「あぁ、懐かしいな」と感じます。気づいたら主流はすっかりType-Cになっていました。自分がそれだけ歳を重ねたというのもありますが…。
上部にはボリュームを調整するダイヤルがあります。これが結構シビアで、少しズラしただけでかなり音が上がります。
右側面の各種操作ボタンは「かつてのXperia」を連想させます。昔のXperiaは電源ボタンが丸く、シルバーで突出していたんですよね。また、SDカードスロットにはスライド式の蓋が付いてます。
DAPならではのOS
DAPに搭載されているAndroidOSをみると「ああ、必要最低限のアプリのみがインストールされていて、シンプルだな」と思います。スマホだと色々なアプリが初期から入っていたりもするのですが、音楽を聴く機械なだけあって、必要最低限のアプリのみが入っているところはちょっと感動。スマホもできるだけこうしてほしいですね。
「AR-M2」は2015年に発売されたので、Android 5.0を採用することもできたはず。しかし、Android4.3をあえて採用したのには理由があり、SoC(CPU)との親和性がいいからというものでした。これは現代のDAP事情にもいえて、音質や省電力性を追求するために古いバージョンのOSをあえて採用します。
やはりバーブラウンDAC搭載なだけあって高音質
DAPの音質を左右するものとして「DACチップ」と呼ばれるものがあります。スマホでいうところの「SoC」だと考えてください。そのなかでも本機に搭載されているバーブラウン製のDACは「据え置き製品に搭載」されていることが多く、少々特殊です。
他社製DACでも例外はありますが、基本的にDAPには「ポータブル向け」に作られたものが採用されており、据え置きに採用されているモノを搭載するのは「Windows7を搭載したF-07C」みたいなもの。本来ならば、別の分野で使われている部品を採用するというのは、おもしろくて好感が持てます。
そんなDACを搭載しているだけあり、2015年の製品とは思えないほど高音質です。全体的にメリハリがあるのですが、どこか柔らかいんですよね。
いにしえのAndroid端末を触り、どこか懐かしい気持ちになる
最新ガジェットばかり触れていると、過去の製品がどうにも懐かしく感じてしまいます。デザインやOSのUIとか1つ1つが懐かしいんですよね。音質もいいのですが、ガジェットがすきな身からすると、こういったところが魅力にも感じました。音質と懐かしさが同時に体験できるのは一石二鳥ですね。