楽天モバイルがRakuten UN-LIMIT VIIを発表しました。7月1日から自動で切り替わります。
大きな変更点は0~1GBの料金が0円ではなくなったことです。これには大きな反発が生まれました。私としては「残念だけど仕方ない。でももうちょっとやり方はあったと思う。」です。
それを含めて、今回の発表で思ったことをいくつか書き残しておこうと思います。
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楽天モバイルと0円ユーザー
楽天側としては、楽天モバイルがグループ全体の業績をかなり削ってしまってるので、できるだけ早く0円運用を切りたかったのだと思います。前々から「1年無料も終わるし、赤字のピークは終わってここから徐々に黒字化!」というようなことは言っていたので、合わせて一気にいい方向へ向かいたかったのかもしれませんね。
回線品質の認識の差
最近の楽天モバイルの発表などを見ていると、基地局の整備などで「もうけっこうしっかりしてきた」という認識が楽天モバイル側にあるように感じました。あくまで私がそう感じただけです。
まぁ実際、私の生活エリアはだいたい楽天回線エリアになってますし、部屋の中にまで5Gが届いてます。(ドコモはまだなのに!)始まってからの年数を考えればかなりのスピードでここまで来ました。
ただユーザー側から見れば始まってからの年数なんて使う上で関係ないですし、まだまだ繋がらないという人や場所はあります。そういう人にとっては「全然繋がらない、まだお金を払う段階ではない」と感じるのも無理はありません。
お金を払うユーザー、お金を払わないユーザー
このサイトでも「楽天モバイルを月1GBで抑える方法」のような記事を書いてるので堂々とは言えないのですが、お金を出してくれるユーザーと、絶対にお金を払わないように努力するユーザー、どちらが大切か。
「0円で運用できるようなプランを自分で作ってるし、さらにそれを宣伝として使ってるのだから文句言われる筋合いはない!」うん、その気持はわかります。そうですよね、うん、そうですよね…。
もう怒った!解約してやる!
今回の発表で怒りながら「解約する」と言ってたり実際に解約してる人も多いようですね。でも楽天モバイル側としては無料で使うユーザーがいなくなるのはまったく困らないでしょう。
契約者数的な「数字」が減ったとしてもおそらく「これだけ0円ユーザーがいたんだ」と思われるだけですし、他キャリアに比べられるような数字では元々ありません。評判的なものも、印象悪く思ってるのはほとんどが0円ユーザーでしょう。投資家のような人にとっては、これで赤字も減ることは明らかなのでむしろ好印象ではないでしょうか。(もっとも、今回はプランの切り替えが少し強引だったので、その点でマイナス印象はあります)
特徴が消えて勧めにくくなった楽天モバイル
このサイトは格安SIMも大きな柱で、その中でも楽天モバイルは勧めやすいSIMでした。(実際にウチのサイト経由で申し込まれるか、儲かるかは別)
- 使わなければ0円。なのに楽天市場で+1倍
- データ使わなければ0円なのに楽天Linkで通話し放題
- めっちゃ使う人でも月額3,278円でデータ量無制限
エリアや建物内でどうなんだ、という話以外ではとても有用に見えます。繋がる場所なら使う人も使わない人もお得、繋がらない場所でもとりあえず持っておけばそれなりに得だし将来的につながることは期待できる。
基本的に損がないのでお勧めしやすかったです。(メインで使うのはお勧めしてませんが、2枚目3枚目として。)
Rakuten UN-LIMIT VIIで0~3GBが1,078円になってしまうと、この魅力がかなり減ります。維持回線としては1,078円は高く感じます。通話用と思っても、この価格帯なら他にも選択肢が出てきます。
…とすると、100GB使っても200GB使っても3,278円、という大容量路線が一番勧めやすいのかなぁ、と。ただ、自分自身がそこまでデータ量を(スマホでは)使わないので、大容量路線は勧めにくいんですよね。(説得力をつけにくい)
楽天モバイルを解約する人の乗り換え候補
1GBまで無料がなくなるので解約する!という人を見かけます。そういう人にどんな乗り換え先があるのか、考えてみました。今回のことがきっかけで解約するという人はおそらく0円運用してきた人だと思うので、以下の場合を想定しています。
- なんとなく持っていただけの人
- 趣味や何らかの事情で電話番号を維持したい人
- ごく小容量のデータ通信だけ使ってた人
- 通話専用(かけ放題)で使っていた人
普通に使っていたけど不信感が出たので解約する、という人はahamoに行きましょう(PR)。
なんとなく持っていただけの人
新しく始まるからとりあえずSIMゲットしておいた。楽天モバイルってどんなもんだろう?と、とりあえず契約して放置してた。そんな人達は楽天モバイルでなければ意味がないと思いますので、この機会にそのまま解約してしまいましょう。
趣味や何らかの事情で電話番号を維持したい人
別に何に使うわけでもないけれど「◯◯回線も契約してる」という事実にうっとりできる人や、何らかの事情でしばらく使わないけれど、使えるようになったときのために電話番号は維持しておきたい、という人。
こういった人たちは、やはりpovoにするのがいいでしょう。基本料金0円で維持できます。180日トッピング購入がないと停止されるので厳密には0円ではありませんが、かなり低額で維持できます。
障害時などに備えた予備回線として利用してた人も入るかもしれません。
ごく小容量のデータ通信だけ使ってた人
通話はあまりしなくて、データも使わないわけではないけど1GBも使わないという人たち。こういう人はまぁ格安SIMにMNPですかね。1GB程度、月額500円程度とすると「OCNモバイルONE」「LinksMate」「日本通信SIM(合理的シンプル290プラン)」といったところでしょうか。
ONCモバイルONE | LinksMate | 日本通信SIM | ||
---|---|---|---|---|
音声通話 | データのみ | 音声通話 | 音声通話 | |
100MB | 165円 | 517円 | ||
200MB | 275円 | 627円 | ||
300MB | 308円 | 660円 | ||
400MB | 330円 | 682円 | ||
500MB | 550円 | 363円 | 715円 | |
1GB | 700円 | 385円 | 737円 | 290円 |
※OCNモバイルONEの500MBプランは最大10分相当/月の無料通話があります。
日本通信SIM(合理的シンプル290プラン)の1GBまで290円が光りますね。ただ、お昼時などに繋がるかどうかは…。
povoのギガ活を使えば、それも安くすみます。ただ3日300MBを毎回入力するのは面倒だったり…。
通話専用(かけ放題)で使っていた人
主に通話用激安回線として使っていた場合。かけ放題が必要ない、受けるほうが多い人は上のデータ量の方で探すのがいいと思います。かけ放題が必要な場合はpovoですね。5分かけ放題のトッピングが月550円です。
このほかの候補としては以下のものがありますが、料金的に楽天モバイルとあまり変わらなくかったり、時間が足りなかったりします。
OCNモバイルONE(500MB) | 最大10分相当/月の無料通話 | 550円 |
---|---|---|
日本通信SIM(合理的シンプル290プラン) | 70分無料オプション700円 | 990円 |
なんだかんだで乗り換えるメリットが少ない
いくつかのパターンを考えましたけど、けっきょく「povoに行くか残るか」ですね。楽天モバイルもいろいろメリットありますし、MNPしてどれだけ得になるのか。あまり変わらないなら残るのがいいのかもしれません。
これから選ぶなら楽天モバイルはほかに負けるかもしれませんが、楽天モバイルから移動するかで考えると悩ましくなります。
私の場合はどうするか
さて、自分の場合はどうするか。楽天モバイルのSIMは今は速度測定には入れてません。一応最初のスタートから契約してますが、最初はほとんど眠らせていました。
最近はドラクエウォーク専用機(iPhone 13 Mini)に入れて活用(月200MB程度)してます。なので「電話しない・小容量」です。でも、日本通信は速度が安定しないですし、私の生活圏内は楽天モバイルしっかり入るんですよね。
月200MB程度しか使わないならメイン回線でテザリングでいいでしょ、という気もしますが、やっぱりちゃんとSIMが入ってる方が面倒なくていいんですよ。
うーん、このまま契約し続けるのがいいのかなぁ、なんて思ってます。
なかなか悩ましいです。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。