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【Innergieレビューフェス #3】Innergie 30Dレビュー:車でも急速充電!2ポート搭載の車向け充電器!

デルタ電子さんから、USB PDに対応した充電器One For Allシリーズの製品を5つ、レビュー用に提供していただきました。「Innergieレビューフェス」として、連載で5製品をレビューしています。

第3回目の今回は、Innergie 30Dを取り上げます。車で使える、アクセサリーソケット(シガーソケット)に挿すタイプの急速充電器です。

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デルタ電子とは?

デルタ電子は、1971年に創設された電源管理と放熱管理ソリューションを手掛ける企業です。本社は台湾で、主には企業向けに、電気自動車の充電器やデータセンターの電源機器、FA(Factory Automation)機器などを設計・製造しています。

AppleのSupplier List(PDF)の4ページ目に「Delta Electronics Incorporated」として掲載されていて、上の画像のようにワコムのペンタブレットの電源に採用されていたりもします。Nintendo Switchの電源のサプライヤーのうちの1社でもあります(数社あるので全てではない)。みなさんの身の回りにも、探してみればデルタ電子製の機器があるかもしれませんよ。

Innergieはそんなデルタ電子の消費者向けブランドで、2008年に創設されました。デルタグループの50年以上にわたる専門的な電源管理テクノロジーをバックアップに、Innergieの独自機能InnerShield保護システムを装備した充電器が、使命である「無停電」の生活を約束します。

Innergie 30Dのスペック

メーカー Delta Electronics Inc.
製品名 Innergie 30D
サイズ 約‎69 × 20 mm
重さ 約32g
ホワイト
入力 12V DC / 3.5A
出力(製品全体) 30W (Max.)
出力(USBポート) USB-C: 5V/3A,9V/2A
USB-A: 5V/2.4A

パッケージ・内容物


パッケージです。「USB-C 車載 充電器」と書かれていて、Delta電子のブランドであることや、2年保証のロゴがあります。

内容物一覧です。充電器本体のみと、これ以上無いくらいシンプルです。まぁ、説明書は必要ないですしね。

本体・大きさ比較


充電器本体です。断面は、ティアドロップ型のような形をしています。なお、車のアクセサリーソケットは電気用品安全法(PSE)の対象外なので、PSEマークは必要ありません。

大きさ比較

以前購入した、AUKEYの車載充電器CC-A3と比較してみます。同じ30W(30Dは12V入力のみ)で、ポート構成もUSB Type-C×1、USB Standard-A×1と同じです。AUKEYのもののほうが格段に小さいのですが、車載充電器の場合小さければ良いというわけでもなく…


AUKEYのもののようにあまりにも小さいと、アクセサリーソケットにカバーが付いている車では、ケーブルを繋ぐときに少し繋ぎづらくなってしまいます。ちょうど2枚目のような感じで、カバーが勝手に閉まってしまいます。基本的には小さい方が良いのですが、例のようにカバー付きのアクセサリーソケットの場合、カバーが邪魔で使いづらいこともあります。

今や大抵はシガーソケットではなくアクセサリーソケットで、電源用として使うことがほとんどです。そのため、ガジェットの充電以外に使うことはあまりないはずですし、挿しっぱなしにするとすれば、むしろ出っ張っている方が使いやすいと思います。(エンジン切っても通電する車の場合は毎回外すようにしましょう。)

使える規格をトリガーして確認!

いつものように、POWER-Z KT001(a.K.a AVHzY CT-2,Kotomi Premium by YK-Lab)を使って、使える急速充電規格と、USB Type-CポートではUSB PDのPDOも調べます。KT001のファームウェアは最新版にアップデート済みです。

USB Type-C

USB Type-Cポートで使用可能な規格は、Apple 2.4A, USB BC 1.2(DCP), Quick Charge 2.0(9V), Quick Charge 3.0(3.6V-9.2V)です。QuickCharge 3.0に対応しているため、微妙に書かれている出力と違いますが、まぁこれくらいは。

使用可能なUSB PDのPDOは、5V×3A,9V×2Aです。

USB Standard-A

USB Standard-Aポートで使用可能な急速充電規格は、Apple 2.4A, USB BC 1.2(DCP),Samsung 5V2Aです。

実際に機器を充電!

ここでの最大W数は、私が確認できた中での最高値です。実際にはさらに高い電力で充電できる場合があるかもしれません。USB Type-Cケーブルにはe-Marker内蔵の100W対応ケーブルを、USB Standard-A to USB Type-Cケーブルには、AmazonベーシックのUSB-IF Certified USBケーブル 0.9m (タイプC – 3.1Gen2タイプAオス)を、iPhoneにはAppleのUSB-C – Lightningケーブル(1 m)を使用しています。

Xiaomi MIX 4

Xiaomi MIX 4をUSB Type-Cポートで充電すると、急速充電中と表示され最大16W程度が供給されていました。

Xiaomi MIX 4をUSB Standard-Aポートで充電すると、急速充電中と表示され最大6W程度が供給されていました。

Galaxy Tab S7

Galaxy Tab S7をUSB-Cポートで充電すると、急速充電中と表示され最大16W程度が供給されていました。

Galaxy Tab S7をUSB Standard-Aポートで充電すると、急速充電中と表示され最大10W程度が供給されていました。

Xperia XZ1

Xperia XZ1をUSB Type-Cポートで充電すると、最大9W程度が供給されていました。

Xperia XZ1をUSB Standard-Aポートで充電すると、最大7.5W程度が供給されていました。

iPhone SE(第2世代)

iPhone SE(第2世代)をUSB Type-Cポートで充電すると、最大12W程度が供給されていました。なお、iPhoneはAppleのUSB-C – Lightningケーブル(1 m)経由での充電以外は急速充電にはならず、5Wに留まるため、ここではUSB Standard-Aポートでの検証はしていません。

iPhone 12

iPhone SE(第2世代)をUSB Type-Cポートで充電すると、最大18W程度が供給されていました。なお、同上の理由でUSB Standard-Aポートでの動作検証は行っていません。

まとめ

通電中はランプが青く点灯します

車載充電器として30Wという丁度いい出力を備えながら、小さすぎず大きすぎないベストサイズに収められた急速充電器です。アクセサリーソケットにカバーがあっても、挿しっぱなしにすればカバーが開いたままになるため、ケーブルの接続もスムーズです。1,500円ほどと比較的安く、迷ったらこれを選べば良さそうです。

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