Googleは現地時間5月18日、開発者向け会議Google I/Oの基調講演にてAndroid 12のベータ版を発表しました。
Android 12はUIデザインやセキュリティなど多くの面で新しくなります。UIデザインとしては、Android 5から使われてきたマテリアルデザインの新たな段階「Material You」で統一されています。
ベータ版はGoogleのPixelシリーズをはじめ、11社のスマートフォンでテストできるようになります。あくまで開発者向けではありますが。その11社はGoogle、ASUS、OnePlus、OPPO、realme、シャープ、TECNO、TCL、Vivo、Xiaomi、ZTEです。
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ダイナミックでパーソナルな新しいデザイン
Android 12では、Androidの歴史の中で最大のデザイン変更が行われます。これはMaterial Youと呼ばれるデザイン言語で、色から形、光、動きなど、スマホで体験するすべてを再考し、より表現力豊かで、ダイナミックで、パーソナルなものです。
まずはPixelシリーズにて適用されるようですが、新しいデザインでは壁紙から色を抽出して、ウィジェットの色を自動的に変化させます。
この色の変化はウィジェットだけでなく通知領域やロック画面、音量スライダーなどOS全体の色を変化させます。これによりAndroid12はよりパーソナルなものになります。
Android 5.0のときのマテリアルデザインでは実際に物があるような影などが重要でしたが、新しいMaterial Youでは動きがよりなめらかで流れるようにアニメーションします。例えばロック画面の通知の1つを消去すると、まとまっていた通知が個となり角の丸みが変化し、それも消すと時計が大きく表示されます。
通知領域も大きく変化します。クイック設定パネルはより大きくなり、もちろんカスタマイズ可能です。また、Android 11でもそうでしたがGoogle Payやホームコントロールもここに含まれます。
セキュリティの強化
Android 12では、アプリがマイクやカメラにアクセスしていると右上にそれがわかるように新しいインジケータが表示されます。(上の表示のあとドットになります)
これらは通知領域からシステム全体ですぐにオフにすることができます。
ベータ版を提供開始
Android 12のベータ版はすでにPixelシリーズなどで適用可能です。各社によって適用方法は異なり、GoogleのPixelの場合はAndroid Beta Programのページにアクセスし、端末を登録すると、端末に通知が来て適用することができます。