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総務省 2020年度Q3(12月末)電気通信サービスのデータ:楽天モバイルがMVNOのシェア1位から陥落

総務省は3月19日、令和2年度第3四半期(12月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データを公表しました。そのなかには移動系通信(携帯電話等)のシェアやMVNOのシェアといったデータもあります。MVNOのSIMカード型の契約数における事業者別シェアは、9月まで1位だった楽天モバイルがついに2位に落ち、インターネットイニシアティブ(IIJ)がトップに立ちました。

データの中から気になるものをいくつか紹介します。

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携帯電話の契約数における事業者別シェアの推移

携帯電話の契約数でのシェアです。KDDIグループにはUQ mobileも入ってます。NTTドコモが36.9%(前期比±0ポイント、前年同期比▲0.5ポイント、MVNOを含めると42.5%)、KDDIグループが27.4%(前期比▲0.2ポイント、前年同期比▲0.3ポイント、MVNOを含めると31.2%)、ソフトバンクが21.4%(前期比▲0.1ポイント、前年同期比▲0.4ポイント、MVNOを含めると25.4%)、楽天モバイルが0.8%(前期比+0.3ポイント、前年同期比+0.8ポイント)となります。

MVNOサービスの区分別契約数の推移

MVNOサービスといっても実は色々あるのですが、いわゆる「格安SIM」はこの中の「SIMカード型」と見ていいでしょう。2020年12月では1604万契約です。ただしこのグラフは契約数が3万以上のMVNOからの報告を基に作成されているので、実際の数はもっと多くなります。2020年6月からの伸びがほとんどなくなっており、これが頭打ちなのかそれとも他の要因なのか、興味深いです。

事業者越シェア

MNOから直接回線の提供を受ている「一次MVNOサービス」の事業者数はMNOであるMVNOを除くと641者(前期比+33、前年同期比+49)となっており、二次以降のMVNOサービスの事業者数は835者(前期比▲7、前年同期比+47)となります。

事業者別シェアは、インターネットイニシアティブが最も高く14.4%(前期比+0.5ポイント)、次いで楽天モバイルが13.7%(前期比▲1.5ポイント)、NTTコミュニケーションズが11.3%(前期比+0.3ポイント)、オプテージが8.7%(前期比▲0.2ポイント)、LINEモバイルが6.7%(前期比+0.3ポイント)となります。上位5社の内訳は変わりありませんが、ついに楽天モバイルが首位から落ち、IIJが1位になりました。

この2年ほどの順位は以下のようになります。

2018年 2019年 2020年
9月 12月 3月 6月 9月 12月 3月 6月 9月 12月
楽天
(16.1%)
楽天
(15.9%)
楽天
(15.9%)
楽天
(15.9%)
楽天
(18.3%)
楽天
(18.1%)
楽天
(17.9%)
楽天
(16.3%)
楽天
(15.2%)
IIJ
(14.4%)
IIJ
(14.5%)
IIJ
(14.3%)
IIJ
(14.1%)
IIJ
(14.5%)
IIJ
(14.0%)
IIJ
(13.8%)
IIJ
(13.1%)
IIJ
(13.7%)
IIJ
(14.0%)
楽天
(13.7%)
OCN
(11.7%)
OCN
(11.6%)
OCN
(11.4%)
OCN
(11.1%)
OCN
(10.9%)
OCN
(10.7%)
OCN
(10.6%)
OCN
(10.8%)
OCN
(11.0%)
OCN
(11.3%)
mineo
(10.5%)
mineo
(10.4%)
mineo
(10.1%)
mineo
(9.4%)
mineo
(9.2%)
mineo
(8.9%)
mineo
(8.7%)
mineo
(8.8%)
mineo
(8.9%)
mineo
(8.7%)
BIGLOBE
(5.3%)
BIGLOBE
(5.3%)
BIGLOBE
(5.3%)
BIGLOBE
(5.2%)
LINE
(5.3%)
LINE
(5.5%)
LINE
(5.7%)
LINE
(6.1%)
LINE
(6.4%)
LINE
(6.7%)

総務省のこれらの調査データは過去のものも含め公開されてるものです。なかなか興味深いものもありますし、遡って調べてみたり、MMD研究所の格安SIMサービスの利用動向調査と比べてみるのも面白いでしょう。

参考情報

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