警視庁は1月12日、ソフトバンクから楽天モバイルへ転職した人物を不正競争防止法違反の容疑で逮捕しました。これに伴い、ソフトバンクは楽天モバイルに対し営業秘密の利用停止と廃棄等を目的とした民事訴訟を提起する予定としています。
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ソフトバンクのネットワーク技術に関わる情報を不正持出し
該当の人物は2019年末にソフトバンクを退職し、楽天モバイルにて勤務していました。ソフトバンクによると、ネットワークの構築に関わる業務に従事していた当該元社員が、退職申告から退職するまでの期間に、営業秘密に該当するネットワーク技術に関わる情報を不正に持ち出していたとのことです。
不正に持ち出された営業秘密は、4Gおよび5Gネットワーク用の基地局設備や、基地局同士や基地局と交換機を結ぶ固定通信網に関する技術情報。
ソフトバンクは不正に持ち出された情報が楽天モバイルの業務用PC内に保管され、楽天モバイルがソフトバンクの営業秘密を既に何らかの形で利用している可能性が高いと認識。今後、楽天モバイルにおいて営業秘密が楽天モバイルの事業に利用されることがないよう、営業秘密の利用停止と廃棄等を目的とした民事訴訟を提起する予定としています。
なお、当該元社員は契約者や取引先法人に関する情報へのアクセス権限は保持していなかったため、今回の営業秘密の中にはこれらの情報は一切含まれていないとのことです。