格安SIMがやばいです。いや、もう前からやばいやばい言ってましたが、さらにやばくなりました。ahamoを始めとするオンライン専用20GBプランの登場、そしてY!mobileとUQ mobileのサブブランド勢が値下げによって、格安SIMの生き残る道が限りなく小さくなっています。
安くなって競争が起きるどころか、もう走ることはできなくなりそうです。それくらい大きな動きが、この2月3月で起こりそうです。
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大容量がピンチ!
1月13日にKDDIからauの新ブランドpovoが発表され、各社のオンライン専用20GBプランが揃いました。以前少し書いたように、この20GBで2,980円(povoは2,480円)という料金は格安SIMの同じくらいの容量プランと比べてもかなり安いです。
月額料金 | データ容量 | |
---|---|---|
ahamo | 2,980円 | 20GB |
SoftBank on LINE | 2,980円 | 20GB |
povo | 2,480円 | 20GB |
mineo(A) | 4,590円 | 20GB |
OCNモバイルONE | 4,400円 | 20GB |
LINEモバイル | 3,200円 | 12GB |
BIGLOBEモバイル | 5,200円 | 20GB |
IIJmio | 3,260円 | 12GB |
イオンモバイル | 3,980円 | 20GB |
nuroモバイル(D) | 3,400円 | 13GB |
これでahamoとSoftBank on LINEは5分かけ放題付きです。また、回線の速度などもメインブランドのものと同じか遜色ないものになるので格安SIMでは太刀打ちできません。
このまま格安SIMが価格改定をしなければ、20GB付近で契約してる人はよっぽどの理由がない限りはオンライン専用20GBプランのどれかに移ったほうが良いでしょう。
小容量もピンチ!
総務大臣が値下げを迫ってきた当初、KDDIとソフトバンクはUQ mobileとY!mobileで値下げプランを出そうとしたのですが、「サブブランドでは意味がない」のような発言があり、その結果ahamoがメインブランドの中(?)で発表され、そしてそれに対抗するSoftBank on LINEとpovoが発表されました。
そしてそれらに押し出されるようにUQ mobileとY!mobileもさらに値下げされました。これが格安SIMの小容量に大きな影響がありそうです。
UQ mobileの新プランはデータ量が3GB/15GB/25GB、Y!mobileの新プランのデータ量は3GB/10GB/20GBです。主要な格安SIMの近いデータ容量と比べてみました。
3GB | 6GB | 10GB | 12GB | 15GB | 20GB | 25GB | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Y!mobile | 1,980円 | 2,980円 | 3,780円 | ||||
UQ mobile | 1,480円 | 2,480円 | 3,480円 | ||||
IIJmio | 1,600円 | 2,220円 | 3,260円 | ||||
OCN モバイル ONE | 1,480円 | 1,980円 | 2,880円 | 4,400円 | |||
mineo | 1,510円 | 2,190円 | 3,130円 | 4,590円 | |||
BIGLOBEモバイル | 1,600円 | 2,150円 | 3,400円 | 5,200円 | |||
イオンモバイル | 1,380円(2GB) | 1,980円 | 2,980円 | 3,580円(14GB) | 3,980円 | ||
ahamo | 2,980円 | ||||||
SoftBank on LINE | 2,980円 | ||||||
povo | 2,480円 |
格安SIMを契約してる人で一番多いのは3GBあたりの比較的小容量なプランです。その3GBにおいて、UQ mobileがほかとほぼ同じ月額料金になりました。Y!mobileも家族割で2回線目からは500円引きとなって1,480円です。
つまり、サブブランドとほかの格安SIMで3GBでも価格が並んでしまったのです。
これまでは、サブブランドは速いと言ってもほかの格安SIMに比べて500円から1,000円くらい高かったのでした。これが価格を取るか性能を取るかでうまく分けられていたのですが…価格で並ばれたらもう…。
2,980円以上出せるならオンライン専用20GBプラン、3GBでいいならUQ mobile、だとすれば格安SIMが生き残るのは6GB 2,000円の部分、もしくは1GBなどのさらに小容量なプランでしょうか。もしくはデータ専用なら上の価格表から700円くらい下がりますが…。
格安SIMの今後がピンチ!
もちろん、格安SIM各社もこの状態をそのまま黙ってるとは思えません。KDDIのpovoが出たことによってだいたい大手キャリア側が出揃った感あるので、これから最終調整をして2月から3月に何かしら発表があるのではないでしょうか。
とは言え、格安SIMの音声SIM 3GBプランは(データ専用との差額を見ると)音声部分がだいたい700円です。ここはおそらくそうは下げられません。となるとデータ部分を値下げ…できるんですかね?
こうなってくると、もう通信回線で勝負しても仕方ないので別方向で勝負するようになってくるのではないでしょうか。SIMフリースマホがセットで安く買えたり、半年から1年継続してキャッシュバックなど、今もありますが、よりその方向に走るのではないかと…。
料金プランを見直す機会
格安SIMはピンチですけど、ユーザーとしては月額料金が安いプランができたり、乗り換え先としてより良いプランが見つかりそうな時期でもあります。料金プラン表が大きく変わっていくと思いますので、今後のニュースに注目しつつ、自分のプランを見直すといいでしょう。
本当に、どうなるんでしょうね。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。