コラム:忘れるな、スマートホームは止まることもある
12月14日の夜のこと、Googleのサービスが45分間ほどダウンしてました。各種サービスが使えなくなって一部では盛り上がってましたが、そんな中Google Home(Googleアシスタント)もダウンしてました。これにより、家の中のスマートホーム製品もGoogleアシスタントで操作できない状態に。
このおかげで家の中の照明が消せなくなったり、エアコンが操作できなくて凍えた人などもいたようです。
Googleがくたばる
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Google Homeが使えなくなる
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部屋の照明、エアコン、テレビの制御ができなくなる
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外は雪が降りしきる中、暖房が停止。Googleが使えなくなったので再起動できない
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リモコンをどこにやったか分からなくなり、凍死しかけてる
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たすけて←いまここ— はやぽん (@Hayaponlog) December 14, 2020
まぁ、わずか3週間前にも似たようなことがあったんですけどね。
こちらはGoogleサービスではありませんが、AWS(アマゾン ウェブ サービス)の障害で、それを使ってたスマートリモコンの「Nature Remo」「SwitchBot」が使えなくなったというものです。このときもスマートホームが使えなくなって明かりが消せなくなったという人がいました。
なんていう人もいますが、それで「だからスマートホームは使わない」というのは、あまりにももったいない。ほんの少しだけ、障害に備えておけばいいだけの話です。スマートホームに限らず、なにかしら障害なり事故なりは起こるものとして備えるのは大事です。
こうした、障害に備えて、障害が起きてもどうにかなるようにバックアップを用意しておくことを冗長化と言います。スマートホームも冗長化しておきましょう。
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元のリモコンなどはすぐに取り出せる場所に
冗長化、という言葉にすると少し難しいですが、一番簡単な方法は「スマートホーム化前の家電等の操作を捨てない」ということです。
スマートホーム化する前にはその機器で元々使えたリモコンなりスイッチがあったはずです。スマートホームがなんらかの障害で使えなくなったのなら、それを使えばいいだけの話です。
「まとめてどこかに仕舞ってしまった」というのもありがちですが、まぁその「どこか」がちゃんと思い出せるようにしておきましょう。こうして障害が起きたときに確認してもいいですし、年末の大掃除、9月の防災週間にチェックする、そういう機会を使いましょう。
いざ使おうとしたら電池が切れてた…なんていうのもありがちですね。
ちなみに、エアコンにはたいていリモコンが壊れたときなどでも使える「緊急運転スイッチ」のようなものがあるようです。機種によって位置や機能は違うと思いますが、一度説明書を確認してみるのも良いでしょう。
Google Homeが使えなければAlexaを使えばいいじゃない
今回はGoogleがダウンしましたが、たいていのスマートホーム機器はGoogleアシスタントとAlexaのどちらにも対応してます。(片方だけ、というのももちろんあります。)
なので、GoogleアシスタントとAlexaと、どちらでもスマートホームを操作できるようにしておくというのも手です。別に普段はどちらかをメインにしておいても大丈夫ですが、いざというときにもう片方で操作できるようにしておいたほうが安心です。
私もスマートホーム製品はいくつもありますが、Google HomeとEchoと、どちらでも操作できるようにしてます。家電操作で使うのはたいていAlexaですが。
まぁ、そのために無駄にデバイスを増やすのもそうそうできるものではありません。なのでとりあえずアプリだけでも入れておいたらどうでしょうか。スマホにAlexaアプリを入れて設定しておけば、Alexaからスマートホーム製品を操作できると思います。
Alexaを使わなくても、スマートリモコン系なら、そのアプリから家電を操作できます。EchoやGoogle Home(Nest Mini)は声で操作するためのものでしかありませんからね。
そのほかの手段
最初にツイートで出したはやぽんさんの例では、結局ファーウェイスマホにあった赤外線リモコンアプリでエアコンを起動できたようです。赤外線…昔は「全部入り」とかありましたね。最近は中国製のスマホなどでよくこうした赤外線リモコンアプリを搭載するものが増えてるようです。
また、今回や前回の騒ぎのときに「スマートロックで締め出された人もいるのだろうか…」というようなのも合ったのですが、さすがにスマートロックもこうした状態への対応策はあるようです。Bluetoothでスマホで直接操作できるものなどですね。
スマートロックはあまり自分の生活に合いそうにないと思ってるので避けていましたが、このあたりを確認するためにも導入してみるのもいいかな?と思ってきました。
スマートホームの付き合い方は適切に
「こういう障害で使えなくなることあるからスマートホームは怖い!」というのも、「スマートホームに浸かりすぎてリモコンをすべて排除してしまう」というのも、どちらもよくありません。
防災等と同じようにちょっとした対策を考えておくだけでいいので、いざというときのためにやっておきましょう。とあるマンガに出てくる、私の好きな言葉があります。
忘れるな、いつか必ずそれは来る
スマートホームも、普通の家電も、絶対じゃないんですよ。
参考情報
- AWS障害が起きたその日、人類は思い出した。ヤツらに支配されていた恐怖を…。 – Togetter
- 「外は雪が降りしきる中…」Googleの障害発生でGoogle Homeが使えない影響で凍死しかけている人現る – Togetter
- 【体験談】Google Homeが全て停止して家の家電が制御できなくなって凍死しかけたお話 – はやぽんログ!
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。