「ギガが足りない」最近よく聞くようになりました。月のデータ通信容量の上限を超えてしまって速度制限になってしまったときなどに使われます。ただ、この「データ通信容量」と「スマホのストレージ容量」を混同してる方もいて、混乱することもたまにあるようです。
では、この「ギガが足りない」という言葉はいつ頃から使われるようになったのでしょうか?軽くですが調べてみました。
目次(見たいところからチェック!)
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古くは2012年から
かんたんに「ギガが足りない いつから」で検索すると上記ブログ記事がでてきました。これによると2015年にはよく見られて2016年に定着、古くは2012年から、とのこと。
そして2012年からドコモが「月7GBの通信量を超えると通信速度を128kbpsへ制限」というプランを始めていたのでそのあたりからではないか、と。
Twitter上での表現
Twitter検索で適当に見てみました。
2014年はまだストレージ容量
2014年のTwitterで「ギガ 足りない」で検索すると、通信量のことを言ってるものもありますが、どちらかというとストレージ容量のことかな?というものの方が多い印象です。スマホに限らず、ゲーム機のことを言ってるものも。
2015年は半々くらい
2015年の検索結果では、かなり通信量のことを言ってるものが増えてきます。ただ、まだまだストレージ容量のことを言ってるものも多いですね。
2016年には定着、そして批判も
2016年になると、もうほとんどの人が通信容量の意味で「ギガが足りない」と言っています。また、この「ギガが足りない」という言葉が通信容量をさすことに違和感がある、変な表現だという指摘も出てきます。
「最近『ギガが足りない』という表現が…」といいますが、その「最近」ももう4年以上は経ってるということですね。
2016年に何があったのか
さて、「ギガが足りない」の定着が決定的となった2016年に何があったのか。どうも2つのことがあるようです。
キャリアの割引名で「ギガ」登場
2016年の1月にソフトバンクが「ギガ学割」という割引キャンペーンを実施しました。
これは25歳以下が契約すると料金割引とともに、データ通信容量が200GB(6GB:6,480円相当×36ヵ月)増量されるというものです。データ通信容量のことをカタカナで「ギガ」と表現したのがこのあたりのようです。(似た時期にWiMAXでもギガ放題などあったっぽいです。)
このときのソフトバンクのCMで「ギガ」という名前の犬も登場し、白戸家の一員として活躍しました。
このあたりでカタカナ表記の「ギガ」がだいぶ浸透し、ギガ=データ通信容量 となっていったのではないでしょうか。また、このギガ学割のPRポスターに「ギガ足りてる?」というキャッチコピーが確認できます。
LINEモバイルの発表会で「ギガが足りない」
そして2016年9月、格安SIMのLINEモバイルが新たに始まりました。その発表会の中で「ギガが足りない」という言葉が出てきます。
この発表会動画の14:20あたりからですね。私も「ギガが足りない」を聞いたのはこのときが初めてでした。
Twitterでもこの日に「ギガが足りない」で衝撃を受けた人たちが多いようです。
このあたりから、若者の話し言葉で使われ始めてた「ギガが足りない」がメディア等でも使われるようになっていった…のではないかと思います。
まとめ
自分自身が初めて聞いたのがLINEモバイルの発表会だったのでそこから始まったのかと思っていたのですが、実はそれ以前にけっこう広まっていたようです。
一部の人が使っていたのが2016年のソフトバンクで一気に広がり、LINEモバイルで決定的に…といったところでしょうか。
…
データ通信容量のことを「ギガ」と呼ぶのはこれでわかりましたが、これとストレージ容量を混同するのはまた別の問題ですね。それ以前からデータ通信量のことはパケットと呼んでいたのでそれがそのままだったら混同しなかった…のかな?ちなみに1パケットは128バイト、8パケットは1キロバイト、1GBは8,388,608パケットらしいです。8メガパケット…とは言わないですかね。
ソフトバンクのページで換算できます。
まぁ自分としてはバイト(B)表示のほうがわかりやすいので(ガラケー時代には「パケットってなんだ?どれくらいなんだ?」って思ってました。)今のほうが良いんですけど。
このOREFOLDERもそうですけど、ちゃんと「伝える側」がデータ通信量としてのGBとストレージ容量のGBは違うんだよ、ということをもっとちゃんと発信していかないとダメですね。がんばりましょう。