Xiaomi Mi 10のグローバル版を45,000円と、相場からするとかなり安い価格で購入しました。とは言っても、このMi 10はWi-Fiをオンにすることができないというワケアリ品です。
今回はそんなワケアリ品のMi 10をしばらく使ってみたレビューとなります。なお、カラーはトワイライトです。
- カメラ性能が高い
- 言葉を失うほど美しいデザイン
- 外でも難なく視認できるディスプレイ
- 光学5倍ズームに非対応
- バッテリー持ちが悪い
目次(見たいところからチェック!)
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Xiaomi Mi 10のスペック
OS | MIUI 12 (Android 10) |
---|---|
CPU | Qualcom Snapdoragon 865 |
RAM | 8GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.67インチ 1080×2340 19.5:9 (AMOLED) |
カメラ | 背面:108MP+13MP+2MP+2MP 前面:20MP |
バッテリー | 4780mAh |
サイズ | 約162.6 x 74.8 x 9.0 mm |
重量 | 約208g |
対応周波数 | B1 / B2 / B3 / B4 / B5 / B7 / B8 / B12 / B17 / B34 / B38 / B39 / B40 / B41 (4G) B1 / B3 / B41 / B78 / B79 (5G) |
防水・防塵 | 非対応 |
おサイフケータイ | 非対応 |
購入にいたった経緯
前述したとおり、このMi 10はWi-Fiを有効化することができません。オンにしようとしてもオフになります。
もともと、Mi 10を購入する予定はありませんでしたが、たまたま安く売られてるのをみて「ソフトウェアの問題なら直せるだろうな…」くらいの勢いで購入しました。結果的にまだ直せてないんですけどね…。
Xiaomi Mi 10の外観
前面は湾曲ディスプレイにパンチホールといった最近のトレンドを詰め込んでおり、フラグシップの冠を被るのにふさわしいデザインとなっています。
背面は宝石のように美しくて見とれてしまう、かなり美しいデザインです。正直、ここまでグラデーションといいますか、反射で上品に魅せてくれるスマホはMi 10がはじめてです。
また、下部には「5G」の文字が刻印されています。時代の最先端を歩いてるような特別感があっていいですよね。
右側面には電源ボタン・音量アップダウンボタンが搭載されています。
左側面にはなにも搭載されていません。
上部には赤外線ポート、マイク、スピーカーが搭載されています。
下部にはUSB Type-C端子、SIMスロット、マイク、スピーカーが搭載されていました。
気になるカメラ性能をチェック
Xiaomi Mi 10は108MP、光学2倍、超広角、マクロからなる4つのカメラが搭載されています。
それぞれのカメラの性能をチェックすべく、いくつかの撮影した物の中から厳選したサンプルを掲載します。(縮小加工だけしています)
標準カメラ(108MP)
Xiaomi Mi 10にはメインカメラとして1億800万画素のカメラが搭載されていますが、これは専用モードでないと機能しません。通常は4800万画素で撮影されるので、まずはそちらから。
ここまで、通常モードを使った4800万画素で撮影されたものです。決して写りが悪いということはなく、普段使いであればこれで十分ではないですかね。
1億800万画素のモードでも撮影してみました。スマホの画面というか、肉眼で目視するかぎり大きな違いはわかりません。ただ、全体的にジャギは少ないように見えるような見えないような…。プラシーボ効果ではないか?と言われたらうなずいてしまいそうです。
光学2倍ズーム
光学2倍ズームで撮影してみました。銅像の輪部が潰れることなく、滑らかに写ってくれていますね。
同じく光学2倍で撮影。大きい文字なら潰れることもなく、遠方にある情報をすばやく伝えたいときに重宝しそうです。
超広角
超広角レンズもかなり写りがよく、技術の進歩を体感することができます。ビル群が並ぶところで撮影すると写り映えしますね。
マクロレンズ
マクロレンズにて手持ちのフィギュアを撮影。粗は目立ちますが、スマホでこれと考えるのであればいいのではないでしょうか。
ポートレート・夜景
オプションとして搭載されているポートレートモードと夜景モードにて撮影したものですが、どちらもよく作り込まれています。しかし、Mi10は白飛びを起こしやすいため、そこに関しては割り切るしかなさそうです。
パンチホールカメラ搭載の90Hzディスプレイは没入感がすごい
Xiaomi Mi 10のディスプレイは最大90Hzまで対応し、前面カメラ部はパンチホールで、ほぼ全画面なため、もはやインカメラレスな画面といっても過言ではありません。より迫力感あふれる体験をもたらしてくれます。
また、Mi 10のディスプレイは日光下でもかなり見やすいのが利点で、これには驚かされました。
正直な話、変にスペックを上げるよりも、普段使いで役に立つような機能を搭載したスマホを各社には出してほしいところです。
搭載OSはiOSっぽいMIUI
Xiaomi Mi 10には独自にカスタマイズされたOSの「MIUI」が搭載されています。
全体的なUIはiOSを踏襲しているカスタムOSとなっており、AOSP至上主義者にとっては微妙な作りとなっていますが、普通に使えているので可もなく不可もなくですかね。
生体認証…を確かめるはずだった
生体認証は指紋認証と顔認証の2つが搭載されています…が、なぜか指紋認証はエラーを吐いて機能せず。Wi-Fi以外にも壊れてる箇所があったとは…。
せめて顔認証だけでもと思いチェックしてみました。
結果、ほぼ一瞬でした。とはいっても、iPhoneのように3D顔認証を採用しているわけではないので、セキュリティ的にはちょっと劣ります。
Mi10は指紋認証が爆速…との噂を聞いていたため、指紋認証を有効化できないのはすこし残念でした。こればっかりは、新品ではなくそういうものを購入した自己責任なので仕方ないですね。
充電速度・バッテリー持ち
Xiaomi Mi 10は急速充電のQuick Charge 3.0に対応しており、対応充電器なら1時間も経たない間に充電が完了します。
バッテリー駆動時間の測定は『PC Mark』を使いました。
結果は10時間と、やや低めな結果となってしまいましたが、一日中ずっと操作していないのであれば普通に使えます。ちなみに、正常動作するMi 10はこれよりも数時間バッテリーが持つそうです。
各種ベンチマーク
ベンチマークは『Antutu benchmark』『GeekBench』『3D Mark』の3種類で測定しました。
結果はAntutu benchmarkが488,971点、Geekbenchのシングルが875点、マルチが2,834点、3D Markが6,627点と、同じSnapdragon 865を搭載しているAQUOS R5Gを大きく下回る結果となってしまいました。正常に動作するMi10であれば58万点くらいは出るそうですから、推測ですが、この端末がソフトウェアの制御がうまくできていないジャンクっぽいですね。
Xiaomi Mi 10の気になったところ
SIMスロットがシングル
私はシングル運用しかしませんが、DSDVを前提としている方にはちょっと厳しい選択肢となるかもしれません。
中国版のMi 10はDSDVに対応しているため、「そのSIMトレーを移植すれば使用可能」とのうわさを耳にしましたが、真相は不明です。
光学5倍ズームに非対応
私がサブ機として愛用している「Xiaomi Mi Note 10」は光学5倍ズームに対応しているのに対して、「Xiaomi Mi 10」は光学5倍ズームに非対応です。
実際に使ってみるとこれは大打撃で、ちょっと遠くにいる生き物を撮影したり、こまかな部分を撮影して伝えることのハードルが上がってしまいました。2倍と5倍、どちらの方に需要があるのか、大多数の人にとっては2倍であることは間違いないと思います。それでもやはり、フラグシップモデルなら5倍レンズまで搭載してほしかったのが本音です。これに関しては購入前からわかっていたことではあるもののちょっと残念。
バッテリーは長時間持たない
ワケアリ品なのもあってか、このMi 10はバッテリー持ちがあまりよろしくありません。しかし、これは決してジャンク品だからではなく、正常に動作している個体でも言及されているため、根底的にバッテリー駆動に問題があるものだと私は考えています。
最後に
Mi 10は優れた箇所が多いスマートフォンでしたが、バッテリー持ちの悪さはSnapdragon 865を搭載している端末の中でもとりわけ悪いです。
とはいっても、使い方を工夫すればそこそこ持つので、ここに関しては好みの範疇だと思います。
万人に勧められるかと言われたらNOですが、それなりの知識を持ち合わせている方にはおすすめできるモデルであることは確かです。