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1万円台前半で買えるアクションカメラ「MUSON MAX1」を使ってみた:惜しいところもあるけども高コスパカメラ

MUSON様より、1万円台前半という安価なアクションカメラの「MUSON MAX1」をご提供頂きましたのでレビューしたいと思います。

アクションカメラとして有名なGoProなどの半額以下で買えるアクションカメラとなっており、高コスパであるものの少し惜しいところもありましたので合わせてレビューしていきます。

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開封・外観

縦長の箱に入っています。箱の半分にはアクセサリーが入っている関係で、カメラのサイズの割に箱が大きくなっています。

箱の中にはカメラ本体の他に大量のアクセサリーが同封されています。アクセサリーが箱の半分以上の面積を取ってる感じになっていました。

こちらがカメラ本体です。レンズのある面に電源ボタンが付いています。

レンズは広角レンズということもあり若干出っ張っています。そのため傷などが付きやすそうなのが心配ですが、保護するカバー的なものは付属していません。アクセサリーが大量に入っているのであればカバーも付けてほしかったです。

ディスプレイ面。技適情報のみのシンプルなデザインとなっています。また、ディスプレイはタッチパネルではありません。

上部には録画・撮影用のボタンと動作表示ランプが付いています。ボタンはカチカチいうタイプで、録画終了時に押すとカチッっと音が入ってしまいます。

底面はバッテリーを収納できます。しかしこのバッテリーの蓋が何度も開け閉めしているとダメになりそうであんまりしょっちゅう開け閉めはしたくないなという印象です。

最後に側面です。片方にはボタンとマイク、もう片方にはスピーカー、MicroUSB端子、MicroHDMI端子とMicroSD端子が付いています。

2020年の新商品で充電端子がMicroUSBというのは非常に残念な所。ここはType-Cにしてほしかったと強く思います。

大きさとしてはカードと比較して2まわり程度小さいサイズとなっています。親指と人差し指で簡単に挟めるようなサイズですね。

重さはバッテリー込みで60gと非常に軽量に出来ています。

アクセサリー紹介

簡単ではありますが同封されているアクセサリーを紹介したいと思います。

まずこちらがカメラ用の防水ケース。蓋が予備としてもう一つ付属しています。


次に自撮り棒などを使用する際に使えるリモコンとなっています。電池はあらかじめ1つはリモコンに入っていて、さらに1つが予備として付いてきます。

しかしこのリモコンですが、電池交換が精密ドライバーを使用しなくてはならないため、出先で気軽にに交換が出来ないというのがネックです。手でスライドして開けられるような方式なら良かったです。

こちらはバッテリーの充電器です。2つを同時に充電できる形となっています。

本体と同じく充電はMicroUSBとなっています。また、バッテリー自体が本体から取り出しにくいこともあり、あまりバッテリーを取り外して充電したいと思えないのが実情です。


次に色々なものに接続する用のマウントアダプターやネジなど。ヘルメットに装着したり、三脚や自転車に装着などする用のアダプターも付いており、別途購入する必要はありません。


最後にストラップや充電用のケーブル、外部マイクなどです。後述しますが、マイクに関してはこの外部マイクがある意味必須となってしまいます。

スペック確認

次にMUSON MAX1のスペックを確認していきたいと思います。

モデル名 MUSON MAX1
動画対応解像度 4K 60fps/ 4K 30fps/ 1080P 120fps/
1080P 60fps/ 1080P 30fps/ 720P 240fps
静止画対応解像度 20M/14M/10M/8M
手ブレ補正 6軸EIS
センサー Sony IMX078
ディスプレイ 2インチ(非タッチパネル)
対応コーデック H.264 *1
対応メディア MicroSD(128GBまで)*2 *3
防水 付属のケース使用にて対応
バッテリー容量 1350mAh ※2個付属
充電時間 約4時間
充電端子 MicroUSB
重量 本体のみ:約43g
バッテリー込み:約60g
サイズ 約60x30x26mm
その他 Wi-Fiによるスマホ連携対応
PCカメラ機能

*1 H.265対応とプレスリリースには記載があったのですが、録画した動画のコーデックを見るとH.265の「HEVC」ではなく、H.264の「AVC」となっていました。その為H.264と記載しています。

*2 MicroSDのフォーマットはFAT32もしくはexFATにて使用可能ですが、説明書にはFAT32の場合は4GBでファイルが分割されると記載がありました。しかしexFATにしても4GBでファイルが分割されてしまうようです。4K 60fpsでは4分程度で分割される模様です。

*3 4K 60fpsの動画に関しては4分で4GB程度の容量(撮影内容によっても異なります)となりました。その為単純に1秒当たり16MB/sになるため、UHS-Iスピードクラス3以上のMicroSDを選ぶことを推奨します。

動画の対応解像度は最大で4K 60fpsまで対応しており、高解像度の映像を撮影できる一方、HD画質の720pに関しては240fpsのみとなっているのがちょっと残念な所。

長時間録画という観点から考えると720pも60fpsや30fpsにも対応していれば良かったなと思います。

実際に動画を撮影してみた

アクションカメラということで、実際に色々な場面で撮影してきました。

各解像度の比較【車載動画】

先日北海道に行った際にレンタカーにて撮影してきたものとなります。今回は各画質の差確認ということで手ぶれ補正はオフとしています。

4K60fpsにて撮影した動画です

4K30fpsにて撮影した動画です

FHD60fpsにて撮影した動画です

FHD30fpsにて撮影した動画です

4K60fps~FHD30fpsまでの撮影を行いました。似た光景が続く海岸線のため、滑らかさの違いなどがわかると思います。

4Kに関してはFHDを越えた大画面ディスプレイでないと差が分かりにくいかと思いますが、高解像&大画面で見たときのブロックノイズがFHDよりも目立たなくなっているように思えます。

しかし、良く見る高精細4K映像のような動画にはなりません。あくまで4Kのサイズにて録画が可能という程度となります。また、4GBごとにファイルが分割されてしまうため、4Kだとどんどんファイルが増えてしまうのは気になるところです。

また、60fpsと30fpsの違いに関しては、同時に再生した上でセンターラインや左右の景色などを見るとスムーズさが違うのがわかると思います。

手ブレ補正機能

次に手ブレ補正機能の検証を行ってみました。スペック的には6軸の手ブレ補正に対応しているとのことでしたが、実際にはどの程度の手ブレ補正となっているのでしょうか。

手ぶれ補正オフ

手ぶれ補正オン

まずは車載にて検証してみました。手ブレ補正をオンにすると撮影中の上下の揺れなどが軽減されているのがわかると思います。

しかし、カーブの際に手ブレ補正がオンだと手前のダッシュボード部分が後から付いてくるような映像となってしまい、違和感を感じる動画になってしまいました。そのため、直線のみであれば手ブレ補正を有効にした方が良いかと思いますが、カーブも含めた場合はオフにしておくほうが違和感ない動画になると思います。

手ぶれ補正オフ

手ぶれ補正オン

次に手持ちで歩きながら撮影して検証してみました。階段などの大きな衝撃の際には補正オンでもブレが発生してしまう物の、細かいブレなどはほぼ補正できているようです。

そのため、手持ちの歩行撮影では手ブレ補正はオンにしておいて問題なさそうですね。

手ぶれ補正オフ

手ぶれ補正オン

最後に敢えて大きく手ブレが発生するように走りながら撮影してみました。補正自体はしようとしているようですが、補正しきれずに変なブレとなってしまっています。

検証の結果から、このMUSON MAX1の手ブレ補正は「静止した状態もしくは歩行レベルの手ブレが補正できる」という風に認識しておくとよいと思います。

静止画撮影

このカメラは動画だけではなく広角レンズを搭載した単純なカメラとしても使えます。

画質的には「まあ撮れる」といった感じで、細部の繊細さなどはあまり期待できません。とりあえず目の前の風景を広角で撮影するという用途には使用できると思います。

気になった点

このMUSON MAX1を試用していくなかで、何点か気になった点がありました。

内蔵マイクの音量が低い

まず最初に内蔵マイクの音量が低いこと。実際に内蔵マイクと付属の外部マイクで撮り比べてみました。

内臓マイクを使用しての撮影です

外部マイクを装着した状態での撮影です

撮影したのは窓を開けた列車内のため、非常にうるさい所でした。そのため内蔵マイクでも音が取れています。

しかし外部マイクを使用時と比べると違いがわかると思います。正直もう少し音が大きく録音できればなと思いました。外部マイクを使えば良いと言われればそうなのですが、せっかくのコンパクトなカメラなのに毎回外部マイクを付けるというのもスタイリッシュではないかなと思います。

一度動画を再生しないと音が録音されない

何回か録画していくうちに、何故か音が取れないものがありました。原因を調べたところ起動直後にすぐ録画した場合には音が入らないということが判明。

起動後、一度録画した動画を再生してから録画しないと音が入らないという状況となっています。

色々試していくうちに気付いたために無音動画が量産されてしまう事態になってしまいました。正直なところかなり大きな不具合に思えるので、ファームウェア更新などで修正してほしいところです。

まとめ:手軽に使えるアクションカメラだけども、ちょっと惜しいなと思えるカメラ

アクションカメラには興味はあるけども、GoProなどの数万円もするものは中々手が……という人も多いと思います。

しかしこのMUSON MAX1は1万円程度の金額で付属品も豊富と「初めてのアクションカメラ」にはちょうど良いモデルに思えました。カメラの性能などに関してはやはり高級機には敵いませんが、画質が悪いということもないと思います。

ですが、マイク辺りの仕様や不具合とも思える問題があり、「音を取りたい」という目的には適さないかないうのが残念なところ。

USB Type-Cも含めて、「ちょっと惜しい」というのが総合的な感想です。後継機種などでその辺りが改善されれば、万人におすすめできるアクションカメラになると思います。

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