Unihertzの超小型スマートフォン「Jelly 2」のクラウドファンディングがKickstarterにて開始されました。目標額の5万ドルはわずか175秒し、一番安くJelly 2を入手できるSuper Early Birdも90秒ほどで締め切られました。
現在は159ドルでJelly 2が1台のKickstarter Special、もしくは2台で290ドルといった複数台のリワードが残るのみです。Jelly 2のクラウドファンディングは8月20日22時まで行われ、発送は2020年12月の予定となっています。
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175秒で目標達成
今回のクラウドファンディングはKickstarterの下記ページにて行われています。
クラウドファンディングとしての目標額は5万ドルだったのですが、これをわずか175秒で達成しました。(まぁ目標額が低すぎるというか、あってないようなものですが。)また、支援者(バッカー)はいくつかのプレッジ(支援額)とそれに伴うリワード(報酬)を選べるのですが、129ドルでJelly 2が1つというSuper Early Bird(限定100)は開始から90秒ほどで埋まりました。サイト上で数字が上がっていくのを目で見てただけなので本当はもっと早いかもしれません。
その次の限定数300のEarly Bird(139ドル)、限定数500のKickstarter Special VIP(149ドル)もすでに埋まり、現在は限定数のない159ドルのものと、複数台数のものがあるのみです。クラウドファンディング後に一般販売も行われる予定ですが、そのときには199ドルの予定なので、159ドルでも十分に安くなります。
なお、私は無事19番目のSuper Early Birdバッカーとなりました。
パワーアップした超小型端末
Jelly 2は2017年にUnihertzが世界最小(当時)のLTE対応スマートフォンとして発売した「Jelly / Jelly Pro」の正統なる後継機です。クレジットカードサイズの大きさはそのままに、SoCにHelio P60、6GBのRAMと128GBのストレージ、OSはAndroid 10とかなりのパワーアップを果たしています。
ディスプレイサイズは3インチで解像度は480×854ピクセル。大きさは95×49.4×16.5mmでJellyよりも若干大きく厚くAtomより若干薄くなっています。
超小型端末で心配されるのはバッテリーですが、Jelly 2は2000mAhを搭載。Atomと同じ容量ですね。Rakuten Miniが1250mAhなので、それに比べるとかなり持ちはいいでしょう。
このサイズのものにあまり期待するものではないと思いますが、カメラは背面に16MP、前面に8MPを搭載します。これまでのUnihertzのカメラを見ても最低限以上の写りはしてくれるでしょう。
さらに、日本のバッカー向けには特別にFeliCaを搭載し、おサイフケータイに対応すると発表されています。これまでのUnihertzの小型端末でもいつも熱望されていましたが、とうとう本当に実現するようです。
ただし、このために追加費用として1台あたり20ドルが日本向けの送料扱いで加算されます。なので、159ドルのプレッジの場合は179ドルとなります。発送先が日本の場合は強制的に日本版となり、FeliCaなしは選べません。
スペックを過去の超小型スマホJelly ProおよびAtomとも比較してみます。
Jelly 2 | Atom | Jelly Pro | |
---|---|---|---|
OS | Android 10 | Android 8.1 | Android 7.0 |
CPU | Helio P60 | Helio P23 | MediaTek MT6735 |
RAM | 6GB | 4GB | 2GB |
ストレージ | 128GB | 64GB | 16GB |
Micro SD | 対応 | 非対応 | 対応 |
ディスプレイ | 3インチ (480×854) |
2.45インチ (240×432) |
2.45インチ (240×432) |
カメラ | 背面:1600万画素 前面:800万画素 |
背面:1600万画素 前面:800万画素 |
背面:800万画素 前面:200万画素 |
バッテリー | 2000mAh | 2000mAh | 950mAh |
サイズ | 約95 x 49.4 x 16.5 mm | 約96 x 45 x 18 mm | 約92.3 x 43 x 13.3 mm |
重量 | 約110g | 約108g | 約60.4g |
SoCのHelio P60は最近のUnihertzのスマートフォンTitanやAtom Lでも採用しているもので、AnTuTuベンチマークでは16-17万点ほどです。OPPO Reno3 AやBlackBerry KEY2に一歩及ばず、moto g8と同じくらい…といったところでしょうか。RAMを6GB、ストレージが128GBあるので、そういったスペックを見れば日常生活でも十分使えます。
ディスプレイサイズは2.45インチ(240×432)から3インチ(480×854)へと大型化しています。それでも縦幅はAtomとほぼ同じです。横幅は4.4mm増えてますね。Atomを少し潰したイメージでしょうか。
最近の超小型端末として、Rakuten Miniとも比べてみましょう。
Jelly 2 | Rakuten Mini | |
---|---|---|
OS | Android 10 | Android 9 |
CPU | Helio P60 | Snapdragon 439 |
RAM | 6GB | 3GB |
ストレージ | 128GB | 32GB |
Micro SD | 対応 | 非対応 |
ディスプレイ | 3インチ (480×854) |
3.6インチ (720×1280) |
カメラ | 背面:1600万画素 前面:800万画素 |
背面:1600万画素 前面:500万画素 |
バッテリー | 2000mAh | 1250mAh |
サイズ | 約95 x 49.4 x 16.5 mm | 約106 x 53.4 x 8.6 mm |
重量 | 約110g | 約79g |
性能という面ではJelly 2の方がかなり「使える」ようになっています。バッテリーもJelly 2の方が大きいです。ディスプレイはRakuten Miniの方が大きく解像度も高いですね。ただ、端末の大きさ・厚さ・重量はかなり違います。単純にサイズというよりも、平べったいRakuten Miniと厚さがあって丸っこいJelly 2は、同じ超小型端末と言ってもだいぶ印象が違うと思います。
発送は2020年12月予定
今回のクラウドファンディングは2020年8月20日 22:00まで行われます。すでに目標は達成されているのでプロジェクトは進行し、クレジットカードからの引き落としも8月20日に行われます。
今後の予定としては、10月に技適などの取得、12月発送予定となっています。クラウドファンディングですと数ヶ月遅れることもよくありますが、最近のUnihertzはだいたい予定通り進めてくれるので、年末年始あたりには届くことを期待していところです。
参考情報
- Jelly 2, World’s Smallest Android 10 4G Smartphone by Unihertz — Kickstarter
- Unihertz Jelly 2 | Jelly 2、世界最小 のAndroid 10 4Gスマホ