2020年6月9日に販売を開始したXiaomiのSIMフリースマートフォン「Xiaomi Mi Note 10 Lite」の詳細なレビューをしていきます。今回はカメラやOSの機能などについて書いていきます。ファーストインプレッションについては下記記事をご覧ください。
目次(見たいところからチェック!)
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Xiaomi Mi Note 10 Liteの良いところと悪いところ
- 高級感のあるデザイン
- HDR10対応の有機ELディスプレイ
- 最大30Wの急速充電に対応
- 夜間の撮影はやや苦手
- MicroSDカード非対応
スペック
税込み39,800円でSnapdragon730G 6GB RAM/64GB ストレージと、Redmi Note 9Sと比べるとコストパフォーマンスは劣りますが最大64MPで撮影可能なカメラや有機ELディスプレイなどRedmi Note 9Sにはない長所がいくつかあります。
OS | Android10(MIUI 11) |
---|---|
SoC | Snapdragon730G |
RAM | LPDDR4X 6GB/8GB |
ストレージ | 64GB/128GB UFS2.1 |
外部メモリ | 非対応 |
ディスプレイ | 6.47インチ 2340 x 1080 (FHD+) 60Hz AMOLED |
リアカメラ | 64MP 広角 8MP 超広角 5MP 深度センサー 2MP マクロカメラ |
フロントカメラ | 16MP |
バッテリー | 5260 mAh 30W急速充電対応 |
USB | USB 2.0 Type-C |
サイズ | 約157.8 × 74.2 × 9.67 mm |
重量 | 204g |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac |
モバイルネットワーク | GSM:2/3/5/8 WCDMA:B1/B2/B4/B5/B6/B8/B19 LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B18/B19/B20/B26/B28 LTE TDD:38/40/41 |
SIMスロットとDSDVについて
そこでまずは0SIMを単体で入れてAPN設定。次に2スロット目にワイモバイルのSIMを入れるとDSDVが無事に成立しました。 対応バンドも幅広く普段使いには困らないでしょう。
カメラ
ソフトウェアとプリインストールアプリについて
ホーム画面とプリインストールアプリ
デフォルトではiOSのようにアプリが直接配置される方式になっています。もちろん通常のAndroidのようにドロワー方式にも変更可能です。 プリインストールアプリは以下の通り。
設定画面やレイアウト
基本的に同じMIUI11を採用しているRedmi Note 9Sとほぼ同じ感じになっています。ただMi Note 10 Liteはエッジディスプレイなのでエッジに関する設定があります。
タッチを無効にする範囲を設定可能になっています。これにより誤操作をある程度防げます。
ディスプレイについて
- 有機ELディスプレイ
- HDR10対応
- DCI-P3の色域
- ローブルーライト機能の認証
が上げられます。正面から見たディスプレイは綺麗でこれだけで価値があります。ただし良いところだけではなく気になる点もあります。
- エッジディスプレイ
- 最大輝度が物足りない
- 視野角がやや狭い
- Gorilla Glass 5採用で最新の6ではない
エッジディスプレイは好みが別れるところです。個人的には気になることは気になるが「嫌すぎる」とまでは思わないです。輝度について、公式サイトのスペックを確認すると600 nit(HBM)/430 nit(typ)となっていました。外だと輝度が物足りないです。個人的には800nit以上欲しいかなぁと思います。視野角は今時のディスプレイにしてはやや狭いと思います。斜めからディスプレイを見る機会はそう多くはありませんが……。
色合い設定
特に設定を変更しなくても綺麗なのですが暖色寄りにしたり寒色寄りにしたり可能です。
読書モード
生体認証
画面内指紋認証
Redmi Note 9Sは物理指紋センサーでしたがMi Note 10 Liteは画面内指紋認証を搭載しています。認証速度も早めです。個人的には画面内指紋認証は必須だと思っていて大変気に入っています。
顔認証
インカメラを利用した顔認証なのでセキュアではありませんが認証速度は早めで指紋認証と併用するとあらゆる場面でロック解除出来て便利です。
オーディオ性能
Bluetoothの対応コーディックはAAC/LDAC/aptX/aptX-HD/aptX-Adaptiveとかなり充実しています。対応機種が少ないQualcomm TrueWireless Stereo Plus(TWS Plus)にも対応しており、TWS Plus対応ワイヤレスイヤホンを使用すると電池持ちのアップや接続の安定化に期待出来ます。実際にTWS Plus対応のワイヤレスイヤホン「TE-D01d-kzn」で接続したところ左右両方のイヤホンがペアリングされ「aptx TWS」と表示されました。
ゲームパフォーマンス
Snapdragon730GでLPDDR4Xの6GB RAMにUFS2.1のストレージと数年前のハイエンドクラスのスペックです。Mi Note 10 Liteではゲームターボというゲームについての設定項目があります。ゲーム中に白い枠を画面内側にスワイプするとGPU使用率・CPU使用率・FPSを確認可能なのでいくつかのゲームで確認しました。
PUBG MOBILE
アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ
こちらはリズムゲームです。3Dで設定がいくつか変更可能なのですが最上位の「3Dリッチ」にすると重いです。基本的に50FPSを下回っていて重いシーンでは40FPS未満になることもあります。
雀魂-じゃんたま-
麻雀アプリです。説明するまでもなく快適でした。演出もカクつきません。軽いゲームなら問題なさそうです。
バッテリーについて
バッテリー持ち
5260mAhの大容量バッテリーを搭載しています。大容量なだけあって一日以上余裕で持ちます。
急速充電
Mi Note 10 Liteは30Wの急速充電に対応しています。付属の充電器で充電すると画面にCHARGE TURBOと表示がされました。チェッカーで監視してみると(充電速度の波はありますが)約30Wで充電出来ています。
18:30に50%の状態で18:45に77%まで充電出来ていました。本体の状態にもよりますがおおよそ15分で27%程度は充電可能のようです。
また、MacBook Proの61W充電器で充電してみると画面には急速充電と表示され16.63Wで充電されていました。おそらくUSB PDは約18Wまでのようです。
注意点
注意点として以下のものには非対応となっています。
- DP alt Mode(Typc-Cによる有線画面出力)
- FeliCa(おサイフケータイ)
- ARCore
- MicroSDカード
- 防水
NFCこそ利用できるものの、おサイフケータイは利用不可となっています。個人的にはおサイフケータイは欲しかったところです。
その他
Widevine CDM の Scurity Level はL1となっています。ですのでNetflixやAmazon PrimeビデオをHD画質で再生可能です。
総評
高級感のあるボディに有機ELディスプレイ、4眼カメラとハイエンドに近い品質が39,800円で手に入るのは素晴らしいです。特に昼間の写真はかなり綺麗で撮影していて楽しかったですね。ディスプレイの視野角が狭かったり夜間の撮影がやや苦手だったりしますがこの価格帯なら許せるレベルです。ゲームもそこそこ動いてくれるのでおサイフケータイを使用しない人にはおすすめです。