Oculus Questを買って3ヶ月と少し、すっかりハマったので買ってよかった
外出自粛が求められている今、家の中で楽しく過ごせる手段がいろいろ注目を集めています。そんな中、手軽にVRが楽しめる機器もまた需要が増えているようです。
ちょうど私も3ヶ月ほど前にOculus Questを購入して、この3ヶ月ほどはほとんど毎日のように使っています。自分でもここまでハマるとは思っていなかったのですが、この魅力をコラム的に少し語ってみたいと思います。
ちなみに4月17日現在、Amazonだと64GB版も128GB版も6月1日入荷予定となってますね。Oculus公式サイトだと128GB版のみあるようです。
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スタンドアロンなOculus Quest
Oculus QuestはPCやケーブルが不要で単体で楽しめるオールインワンVR機器です。VRゴーグルには、スマホをセットしてVR動画等を視聴する比較的安価なタイプや、ハイスペックなPCとケーブルで繋いで楽しむタイプもあります。Oculus Questはそういう意味では中間的なところですね。価格的にも5万円程度で購入できます。
公式サイトで「オールインワン型ゲーミングヘッドセット」と言われているようにゲーム機器としての側面も大きく、ケーブルがない自由さがそれにピッタリとハマっています。
何ができるの?といえば、基本はやっぱり「ゲーム」です。普通にVR動画を楽しむこともできますし、2Dの動画を映画館のようなVR空間内で再生することもできます。ブラウザも使えるのでTwitterもできます。
コントローラーで没入感が増す
Oculus Questには両手に持つ「コントローラー」があります。これはちゃんと位置を認識してくれるので、VR空間内で腕を動かせばそのとおりに動きます。これにより、VRは「見るだけ」からVR空間内に持ち込んだ腕で操作することができるようになりました。
この、自分の手がVR持ち込んだ空間内に持ち込めるというのは、没入感をかなり上げてくれます。スマホをセットするVRゴーグルではただ「見るだけ」でしたが、自分の腕が空間内にあることで、そこに入り込んだように感じます。
Beat Saberが楽しい
Oculus Questで遊べる「Beat Saber」がかなり面白いです。Oculus QuestではなくてもPS VRなどでもありますが、とにかくこれが楽しくて、Oculus Questにハマったと言うよりもBeat Saberにハマったという方が良いくらいです。
簡単に言えばVR空間内で近づいてくるブロックを音楽に合わせて手に持ったライトセーバーのような剣で切り裂くというものです。リズムゲーム、音ゲーですね。私、スマホなんかの音ゲーは得意ではないのですが、Oculus Questを買ったときに最初からデモ版が入ってたので試しにやってみたらすぐに楽しさがわかりました。
そういえば、スマホの音ゲーは好きではないけど、昔々ダンスダンスレボリューションをやったときはわりと楽しくやってたっけ…なんて思い出しました。全身を使っての音ゲーは好きなのかもしれません。
フィットネスとして良い
これは最近追加されたフリーの曲「FitBeat」を実際に私がプレイした際の動画です。Beat Saberは、わりと手首の運動になってしまうこともあるのですが、この曲はもうかなり動きます。曲の最後の方はスクワット状態です。
この曲に限らず、真面目にプレイするとかなり身体を使うので、2月くらいでもプレイ中は暖房いらずでした。むしろ4月の今はちょっとやるとすぐに暑くなるのでどうしようか対策を考え始めています。
自身の成長を感じる
人間歳をとってくると。自分の成長を実感する機会は少なくなると思います。私は最近Beat Saberでそれを味わってます。
Beat Saberには「キャンペーン」という課題のあるステージをクリアしていくモードと、曲を選んで楽しむモードがあります。とりあえず最初は練習のためにキャンペーンから始めたのですが、段々と難しくなっていくのをクリアしていくのは面白かったですね。途中、どうしてもクリアできないのが2つあってしばらく止まっていたのですが、繰り返し練習することでクリアできたときはかなり嬉しかったです。
今ではだいたいどの曲もExpertが自分には合ってるのですが、初見の曲など1度ではクリアできないものも何回か繰り返してクリアした時、そして過去に難しいと感じたステージを再度やってみた時に自分の成長を感じます。
…
そういえば、やっているうちに意識よりも身体が先に動いてる感覚を味わうことが増えました。Beat Saberではブロックに書かれてる矢印の向きに合わせて剣を振るのですが、その矢印を自分の頭が認識するまえにちゃんと身体が動いてて、なんか頭で考えなくてもちゃんとした方向で斬ってた…ということが多々あります。頭で認識するよりも速く、反射のようなもので身体を動かしているようです。
音ゲーやってる人のプレイ動画なんかを見るとよくあんな動きができるものだと感心するのですが、ああいうのも頭で考えるよりも体が動いてるんですかね。そうでないとあんな反応できないですよね。
そういったものを自分の身体で実感できたのは良かったと思います。
実際のプレイ中の様子を外から見るとこんな感じです。見ている映像をディスプレイにキャストできたりしますが、若干遅延があるようで実際の動きとあってないですね…。
ほかにもエクササイズ系がたくさん
Oculus Questにはたくさんのゲームがありますが、その中でもエクササイズ系はたくさんあって人気です。先にも書きましたがBeat Saberだけでもかなり動きますし、それで痩せたという人もいて、自分でやってみると納得します。
そのほかにもいくつか購入してやってみたのですが、家の中で気軽に運動できるというのは面白いです。外出自粛が続く今の状況だと、こういったもので身体を動かせるのもいいですね。
ちなみに、私はボクササイズのような「BOXVR」と「Eleven Table Tennis」という卓球ゲームをよく遊んでます。BOXVRは本当にトレーニングですね。なかなかつらい。Eleven Table Tennisはたしかに卓球です。私も一応卓球の経験者ですが、かなり感覚は合ってます。でもイマイチ掴めないところやスマッシュでボールがラケットをすり抜けたりでうまく行かない場面も…。
ほかにもリズムゲーム系やダンス系など様々なエクササイズ系ゲームがあります。家の中で体を動かしたいのであれば、なかなか良いですよ。
Eleven Table Tennisで動画を撮ってみました。Easy相手に1点も取れずに負けました…。ちなみに相手の姿は私のOculus上でのアバターなんですが、無表情でこんな相手されて、かなりムカつきます。
3つの問題点
私自身はOculus Questがものすごく楽しいのですが、やっていても、まぁ人を選ぶ点があるなぁ、と思います。私には向いていた、というだけです。よくありそうな問題点を挙げておきます。
広いスペースが必要
Oculus Questはなにをやるのかにもよりますが、基本的に広いスペースを必要とします。だいたい2×2mのスペースを確保して登録するのですが、これを確保できるかどうかが問題の1つです。
一人暮らしでワンルームだとけっこう厳しいんじゃないでしょうか…。リビングに大きなソファが置いてあってあとはテレビで埋まってる…なんていう家庭も多そうです。
基本はゲーム
公式サイトが「オールインワン型ゲーミングヘッドセット」何ていうくらいですから、基本的にはゲームです。一応動画を楽しんだりもできます(2019年12月くらいにDMM動画も対応しました)が、あとは…VRChatくらいですかね。Oculus Questだとパワー不足とも聞くので私は未だにやったことないですが。
なので、VRゲームを楽しんでみたい、という人でないとちょっとキツイかなぁ、という気はします。動画だけならもう少し安いOculus GoやスマホをセットするタイプのVRゴーグルでも良いわけですし。(一応VR動画を見るときの画質的には、それらよりもちょっと良いですけど。)
一人用だよね
見てる画面をディスプレイに映し出したりはできますが、やっぱり基本的に一人用の機器です。みんなで集まってワイワイというタイプではないと思います。広い場所が必要なのに結局一人プレイというのがなんとも…。
…
このあたりの問題に見事にぶち当たった記事があります。
まぁそうだよね、と。こう、人によって合う合わないあると思います。Oculus Questは64GB版でも5万円くらいします。上の記事も読んで、自分に合うかどうか、ちゃんと考えてから買ったほうがいいですね。
私のように、それなりに広いスペースがあって、一人暮らしだったり自分だけの時間があって、別に友達とワイワイやりたいわけではなく一人で楽しみたい、そんな人なら楽しめるんじゃないでしょうか。
人は選ぶかもしれないけど私は買ってよかった
Oculus QuestにハマったのかBeat Saberにハマったのかよくわかりませんが、私は買ってよかったと思っています。腕をふるから肩こり解消!とは行きませんでしたが、毎日ゼーゼー言いながらハイスコア目指して頑張ってます。
この先VRの世界がどうなっていくのか、私もわかりません。ブラウザなんかもあるので何でもできそうな気がしますが、あまりそういった壮大な期待をするよりも、現状はゲーム機の1つとして考えていたほうが良さそうです。
こういう系の楽しさは体験してみないと(自分に合ってるかどうかも含めて)わかりません。人の動画を見てもいまいちピンとこないですよね。私もやっぱり2Dで見るプレイ動画はちょっと違うと感じます。もうちょっと気軽に体験できる場がないと普及は難しいんだろうな、とは思います。
そういえば昔はゲームショップで最新のゲームが体験プレイできるようになってたりもしましたね。VRも一部の大きなところではそういうのやってた気もするのですが、今はゲームショップも少なくなりましたし、そういう「体験できる場」は減っているんでしょうね。なんとかなると良いのですが。
…
こうして書いてみても、全然魅力を伝えられた気はしないのですが、とりあえず言いたいことはひとつです。私はOculus Quest(とBeat Saber)を楽しんでます。まだ4ヶ月も経ってませんが今年買ったガジェットのベストとして、最有力であることは間違いありません。まだ未体験の方はぜひ買ってやってみましょう。
…とは言っても入荷はけっこう先ですけどね。Oculus公式サイトなら今でも128GB版を購入できるようです。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。