今回、Blackview様よりモンスター級バッテリー容量を有するBV9100をレビュー用に提供頂きましたので、ご紹介させて頂きます。
- 13000mAhの大容量バッテリーでの長時間使用
- IP68&IP69K防水対応で、水中操作/水中撮影が可能
- 4国の測位衛星に対応した高性能な位置情報取得
- とにかく重い…
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Blackview BV9100
BV9100はBlackviewから2019年8月に発売されたミドルレンジクラスのタフネススマホです。日本の家電量販店ではタフネススマホはあまり陳列されていませんが、海外では一定の需要があり、「タフネススマホ」というジャンルが確立されています。
注目は、なんといってもバッテリー容量でしょう。現在発売されているスマホの中ではUlefone Power 5と並んでトップの13,000mAhです。打ち間違いではありません、13,000mAhです。私がたまたま保有している大容量モバイルバッテリーと容量が同じでした…モバイルバッテリーにスマホ機能をつけたような機体ですが、一体どれだけバッテリーが持つのやら…そちらも含めて、紹介させて頂きます。
主なスペックは以下になります。
型式 | BV9100 |
---|---|
カラー | グレー、シルバー |
OS | Android 9 |
CPU | Mediatek Helio P35 / MT6765 2.3GHz |
RAM | 4GB |
ストレージ | 64GB |
外部メモリ | MicroSD対応 / 最大128GB |
ディスプレイ | 6.3インチ 2340×1080(FHD+IPS) 画面占有率84.5% |
アウトカメラ | 16.0MP(IMX298) + 0.3MP(GC0310) |
インカメラ | 16.0MP(S5K3P9) |
バッテリー | 13000 mAh(30W急速充電対応) |
サイズ | 171.3 × 80.2 × 19.45 mm |
重量 | 408g |
通信方式 | 2G: B2(1900), B3(1800), B5(850), B8(900) 3G: B1(2100), B2(1900), B4(1700), B5(850), B8(900) 4G: B1, B2, B3, B4, B5, B7, B8, B12, B17, B18, B19, B20, B25, B26, B40, B66 |
SIMスロット | NanoSIM×2(1スロット分はMicroSDと併用) |
ナビゲーション | GPS + GLONASS + Beidou + Galileo |
イヤホンジャック | あり |
開封の儀
同梱物
箱は白で統一され、高級感のある頑丈な箱です。
本体には最初から保護フィルムが張り付けられていて、追加で一枚、保護フィルムが同梱されています。至れり尽くせり…。
その他の付属品は以下の通り。
・取り扱い説明書(英語表記のみ)
・ACアダプタ(海外使用)
・イヤホン(USB-C接続)
・USBケーブル(USB-A/USB-C)
端末デザイン
全面上部にはスピーカーとインカメラが一つ、画面は中央雫型ノッチとなっております。下部にあるのはボタンではなく、ただのデザインです。
背面はミリタリーらしい如何にもタフネススマホっぽいデザインになります。リアカメラは二つ搭載されています。
上部には何もありません。
下部には充電用のUSB-Cポートとマイク/スピーカーがあります。防水のため、USBポートには蓋がついていて、使用時以外は閉じておく必要があります。
スピーカーはモノラルで、右側の穴から音が出ています。
左側面にはSIMカードスロット、ファンクションキーがあります。ファンクションキーについては設定で様々なアクションを割り当てることができます。
SIMトレイはSIMピンではなく、引っかけて引っ張り出せる仕組みで、蓋部にパッキンが付いています。
右側面には、指紋認証センサ、電源ボタン、音量ボタンがあります。電源ボタンと指紋センサは一緒になっていることがよくありますが、この端末は別々になっています。
指紋センサが出っ張っていないため、指を当てる際に指が迷子になりがちです。
ベンチマーク
『AnTuTu Benchmark』『Geekbench 5』『3DMark』の3つのベンチマークアプリを使って測定してみました。
結果はAnTuTuで98,206点、Geekbench5のシングルで173点、マルチで891点、3DmarkのSling Shot Extreamで471点でした。
いくつかゲームをプレイしてみましたが、軽いゲームなら問題なくプレイできるものの、3Dゲームになるとカクツキが激しくなってしまいました。
似た点数のほかのスマホと比べると以下の通り。
Antutu | Geekbench | 3DMark | ||
---|---|---|---|---|
Single | Multi | |||
AQUOS Sense Plus | 105680 | 179 | 1038 | 826 |
Unihertz Atom | 103844 | 155 | 875 | 444 |
Blackview BV9100 | 98206 | 173 | 891 | 471 |
Mode1 RR | 87597 | 150 | 710 | 452 |
LG Q Stylus | 80874 | – | – | 392 |
このほかのスマホのベンチマークも集めて以下のページにまとめてあります。他の機種と比較できるので、こちらも参考にしてください。
⇒ベンチマーク結果まとめ
カメラ性能
アウトカメラが16MPと、数字だけ見ると2018年のミドルレンジクラスとして発売されたHUAWEI P20 liteと同等なので物足りない感じがします。画質にこだわらず、記録や記念程度の撮影には問題ない画質だと、感じました。
実際に撮影した写真をGoogleフォトにアップしてあるので、興味ある方はご覧ください。
防水性能
IP68&IP69K防水対応でどこでも使えるスマホ!
家電の防水・防塵等級を表すIPコードを本機はIP69Kまで取得しています。
特に防水等級の「9K」は自動車用電装部品に用いられる企画で、高圧噴水にも耐えるという普段使いではオーバースペックな等級になります。
実証実験
スマホを水に漬けるなんて…メイン機だったら想像もしたくない事態ですが、本機で検証してみました。
お絵描きアプリを起動しながら、描画が出来るかを確認しました。
水に浸す→操作→水から出す&表面の水分を払う→操作 という動作を行いましたが、水中での操作や、画面に大きな水滴があると操作は出来ませんでした。水中撮影も可とありますが、シャッターはサイドボタンを使っての撮影になりそうです。
水に浸しても、無事壊れることなくスマホは動作し続けていました。完全に水没させても無事だったので、雨や水たまりに落としても壊れることはなさそうです。恐るべしタフネススマホ…。
ソフトウェア
ホーム画面とプリインストールアプリ
標準のホーム画面はドロワータイプではなく、ホーム画面にすべてのアプリが表示されるiOSタイプになります。プリインストールアプリも少なく、コンパクトにまとまったホーム画面となっています。
設定画面
設定画面もほぼ日本語化されて、普段使いには問題ありませんが、独自機能等は英語表記のままになっています。
スマホ左側にあるサイドキーも設定画面からアクションを指定できます。1クリック/ダブルクリック/長押しとそれぞれに機能を割り振れます。
こちらも残念ながら英語表記ですが、シンプルなメニューのため、わかりやすいです。
ツールボックス
独自の機能を集めた”ツールボックス”なるアプリがあります。
騒音試験や、床において傾いてないか調べる機能
壁にかけた絵が曲がってないか調べる「ぶら下げ絵画」など。
普段使いで使うような機能はありませんが、職場などであったら助かるときがあるような機能がいくつかありました。
オススメポイント
とても尖った性能を有している本機ですが、しばらく使ってみた私なりの観点を交えながら、オススメポイントを紹介させて頂きます。
なんといっても安心のバッテリー容量!給電も可能!
スマホを入手してから一ヶ月経ちますが、まだ電池残量が残っています…使い込んでいるわけではないので、待機電力だけの期間もありますが、それにしても長持ちです。最近の小型モバイルバッテリーよりも多い13000mAhなので、当然の結果かもしれません。そして、大容量だと充電完了するまでの時間も気になりますが、30W急速充電にも対応していて、2.5Hでフル充電になります!(筆者はまだ電池を使い切れていないため、充電完了時間を体感出来ていません…。)
そして!モバイルバッテリー級なのは容量だけではありません!なんと、USB給電にも対応しています!出先で電池が切れてしまったBluetooth機器などの給電まで出来ちゃいます!
4国の測位衛星に対応した高性能な位置情報取得
マップ上で自分の位置を示す際によく聞く「GPS」というのは、米国の測位衛星から情報を取得しています。測位衛星は各国が打ち上げていて、本機では4国の測位衛星から情報を取得することが可能で、現在地をより正確に把握することができます。対応衛星は下記4つ。
- GPS(米国)
- グロナス(ロシア)
- 北斗(中国)
- ガリレオ(欧州)
残念ながら日本の「みちびき」には対応してないようです。
こんなにたくさんの種類の測位衛星があるなんて、私も今まで知りませんでした。生活している上で、位置情報が取得出来なかったり、狂ったりしたことはあまりないですが、キャンプや登山等、電波状況が悪い場所に行った際には重宝する機能かと思います。
まとめ:普段使いよりも防災スマホとして持っておきたい!
堅牢な風格を持ったタフネススマホを触ってみましたが、ここまで動作が安定し、長時間使えるスマホは、防災用として使うのが一番重宝すると感じました。雨にも負けず、落下にも耐え、位置情報も確実に取得してくれるのがタフネススマホです!ただ、バッテリー容量を大きくするトレードオフとして、大型/重量が大きくなってしまっているので、ポケットにしまったりすると、とても存在感を感じました…。