総務省は12月20日、令和元年度第2四半期(9月末)の電気通信サービスの契約数及びシェアに関するデータを公表しました。そのなかには移動系通信(携帯電話等)のシェアやMVNOのシェアといったデータもあります。MVNOのSIMカード型の契約数における事業者別シェアは、楽天モバイルが最も高く18.3%でした。
データの中から気になるものをいくつか紹介します。
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携帯電話の契約数における事業者別シェアの推移
携帯電話の契約数でのシェアです。ソフトバンクグループにはワイモバイルも入ってます。(ワイモバイルはMVNOではありません。)MVNOも含めた数字では、ソフトバンクが24.6%、KDDIが31.6%、NTTドコモが43.8%となります。
ここ数年で、各社のシェア比率はそこまで変化してませんが、3社ともMVNOの比率は年々高まっていますね。
MVNOサービスの区分別契約数の推移
MVNOサービスといっても実は色々あるのですが、いわゆる「格安SIM」はこの中の「SIMカード型」と見ていいでしょう。順調に伸びており、2019年9月では1428万契約になります。ただしこのグラフは契約数が3万以上のMVNOからの報告を基に作成されているので、実際の数はもっと多くなります。
MNOから直接回線の提供を受ている「一次MVNOサービス」の事業者数はMNOであるMVNOを除くと577者(前期比+25者、前年同期比+70者)となっており、二次以降のMVNOサービスの事業者数は483者(前期比+3者、前年同期比+18者)となります。
事業者別シェアは、楽天モバイルが最も高く18.3%(前期比+2.4ポイント)、次いでインターネットイニシアティブが14.0%(前期比▲0.4ポイント)、NTTコミュニケーションズが10.9%(前期比▲0.2ポイント)、オプテージが9.2%(前期比▲0.2ポイント)、LINEモバイルが5.3%(前期比+0.3ポイント)となります。
この1年ほどでそう変わりはないのですが、以下のようになります。
2018年9月 | 2018年12月 | 2019年3月 | 2019年6月 | 2019年9月 |
---|---|---|---|---|
楽天モバイル (16.1%) | 楽天モバイル (15.9%) | 楽天モバイル (15.9%) | 楽天モバイル (15.9%) | 楽天モバイル (18.3%) |
インターネットイニシアティブ (14.5%) | インターネットイニシアティブ (14.3%) | インターネットイニシアティブ (14.1%) | インターネットイニシアティブ (14.5%) | インターネットイニシアティブ (14.0%) |
NTTコミュニケーションズ (11.7%) | NTTコミュニケーションズ (11.6%) | NTTコミュニケーションズ (11.4%) | NTTコミュニケーションズ (11.1%) | NTTコミュニケーションズ (10.9%) |
ケイ・オプティコム (10.5%) | ケイ・オプティコム (10.4%) | オプテージ (10.1%) | オプテージ (9.4%) | オプテージ (9.2%) |
ビッグローブ (5.3%) | ビッグローブ (5.3%) | ビッグローブ (5.3%) | ビッグローブ (5.2%) | LINEモバイル (5.3%) |
※ケイ・オプティコムは2019年4月1日付でオプテージに社名変更
※楽天モバイルは2019年9月1日付でDMMのMVNO事業を承継
総務省のこれらの調査データは過去のものも含め公開されてるものです。なかなか興味深いものもありますし、遡って調べてみたり、MMD研究所の格安SIMサービスの利用動向調査と比べてみるのも面白いでしょう。