MMD研究所は12月25日、「大手3キャリア・格安スマホ別 月額料金の推移(2016年~2019年)」の調査結果を公開しました。過去の調査を元に、スマートフォン利用者を対象に通信会社に支払っている月額利用料金を集計して推移をまとめたものです。
- 大手キャリア・格安スマホともに月額料金は増加傾向
- 平均すると大手キャリアは590円増加、格安スマホは822円増加
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スマホの月額料金の推移
利用しているスマートフォンの通信契約をしている通信会社に支払っている月額料金について、大手3キャリアと格安スマホそれぞれでまとめたものが以下になります。
※「格安スマホ」にY!mobileを含めて集計されています。
大手3キャリアユーザーの月額料金は2016年では「6,000円以上8,000円未満」を頂点とした山の形をしていましたが、そこと「8,000円以上10,000円未満」が毎年減少しており、その分両端が増加しています。全体的になだらかになりつつありますね。
使わない人はより安く、使う人からはきっちりとその分払ってもらう、というプランがうまく出ているのではないでしょうか。
一方、格安スマホユーザーの月額料金は「2,000円未満」が毎年減少し、「2,000円以上4,000円未満」「4,000円以上6,000円未満」が増加傾向にあります。ここから上が一気に少なくなるのは、これ以上のお金を払うなら大手キャリアを使ったほうがいいという判断なのだと思います。
格安スマホで2,000円未満だと(端末代を除けば)音声SIMで3GBだと1,700円前後なのでそういった人が多いのでしょう。これに通話かけ放題などのオプションをつけるもしくは6GBプラン以上にすると2,000円を超えるでしょうか。大手キャリアで6,000円以上使っていた人たちがなるべくそのままで格安スマホに移行すれば10GB+オプションで4,000円以上、といった予想もできます。
平均すると大手キャリアも格安スマホも増加傾向
大手3キャリアと格安スマホユーザーでそれぞれ平均額を集計すると、大手3キャリアユーザーの平均月額料金は2016年の「7,433円」から2018年は「8,023円」と590円増加しており、格安スマホユーザーの平均月額料金は2016年の「2,067円」から2018年は「2,889円」と822円増加している結果となりました。
「携帯料金を4割下げられる」という発言からはまだ1年も経っていませんが、そこからの各種変更の効果はまだ出ていないようです。出るんですかね?
ちなみに、筆者の2019年とある月の格安スマホ月額料金は合計19,737円でした。※SIM合計24枚