Android 10からOSレベルで正式採用となった「ダークテーマ」は、その名の通り黒基調で夜でも見やすい配色であるとともに、バッテリーの消費を抑えるとも言われています。
本当にダークテーマでバッテリーの節約になるのか、なるとしてどれくらいなのか、3台のAndroid 10スマートフォンを使って実際に試してみました。
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実験方法
- Android 10にアップデートした「Pixel 3」「Pixel 3a」「Essential Phone」の3台を使い、通常テーマとダークテーマそれぞれでPlayストアのトップページを12時間表示し続け、バッテリー残量を記録しました。
- 実験時間は24時間離れていますが、スマートフォン自体の設定等はダークテーマに変更した以外は変えていません。
- 『画面消女』を使い画面が消灯しないようにし、『Battery Log』でバッテリー残量を記録しました。
できれば複数回の試行を重ねたほうがいいだとか、日や時間が違えば同条件ではないだとか、何も操作しないのは普通ではないだとか、細かいことをあげればきりがないですが、ざっくりした調査です。私にはざっくりでいいんです。
ダークテーマと通常でどれくらいバッテリー消費の差があるのか、実験してる。
Pixel3は有機ELでEssential Phoneは液晶だから、ここで差がでる…はず? pic.twitter.com/tjFPxhS5UM
— orefolder (@orefolder) October 5, 2019
実験結果
「Pixel 3」「Pixel 3a」「Essential Phone」それぞれで結果を載せます。なお、Pixel 3とPixel 3aは有機ELディスプレイで、Essential Phoneは液晶ディスプレイです。予想としては有機ELのPixel3/3aは節電効果がありEssential Phoneは特に意味ない、です。
Pixel 3の場合
Light | Dark | |
---|---|---|
0時間後 | 100% | 100% |
2時間後 | 86% | 87% |
4時間後 | 74% | 76% |
6時間後 | 60% | 65% |
8時間後 | 47% | 54% |
10時間後 | 34% | 43% |
12時間後 | 19% | 32% |
Pixel 3の場合
Light | Dark | |
---|---|---|
0時間後 | 100% | 100% |
2時間後 | 90% | 92% |
4時間後 | 81% | 84% |
6時間後 | 71% | 76% |
8時間後 | 61% | 68% |
10時間後 | 50% | 60% |
12時間後 | 41% | 51% |
Essential Phoneの場合
Light | Dark | |
---|---|---|
0時間後 | 100% | 100% |
2時間後 | 88% | 88% |
4時間後 | 75% | 76% |
6時間後 | 62% | 64% |
8時間後 | 47% | 49% |
10時間後 | 34% | 36% |
12時間後 | 19% | 22% |
まとめ
はい、まぁ予想通りでしたね。有機ELのPixel 3とPixel 3aはどちらもダークテーマのときのほうがバッテリー残量が明らかに多いです。液晶のEssential Phoneは若干の差がありますが、まぁ誤差の範囲内でしょう。
というわけで、今回の結果は…
ダークテーマはバッテリー消費を抑えるのにも役立つ(有機ELディスプレイなら)
と言えるでしょう。
…ただ、その効果がどれくらいかというと、12時間で10~13%の違いです。まぁ大きいかもしれないですけど、画面つけっぱなしでこの差ですからね。1時間に1%の違い程度です。1日にスマホ、何時間使ってますか?そのうちダークテーマに対応したアプリの使用時間は?
実際の使用環境では、気にするほどの差は出ないと思います。ダークテーマは「バッテリーを抑えるため」というよりも「目に優しいから」という理由や配色の好みで使ったほうがいいでしょう。夜の室外など暗い場所ではダークテーマのほうが見やすいですからね。
時間でダークテーマと通常を自動切り替えできたらいいんですけどね。そういうアプリが出てくれると嬉しいのですが、どうでしょうね。