MMD研究所は9月19日、「2019年9月 スマートフォン決済に関する実態調査」を実施し、その結果を公開しました。この調査は18歳~69歳の男女37,040人を対象に2019年8月9日~8月18日の期間で行われました。
QRコード決済と非接触決済の利用頻度の差やイメージの違いなど、両者の特徴がよくわかって興味深い結果となっています。
- 高齢層ほどクレカ使用が多い
- スマホ決済サービスはアプリインストール後に利用していない人が多い
- スマホ決済の未利用者は利用者よりも財布の中身を把握してない人が多い
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普段の支払い方法の年代による違い
普段の支払い方法について聞いたところ(複数回答可)、「現金」を利用すると回答したのが90.5%でした。次いで、「クレジットカード」、「カード型の交通系電子マネー」の順となり、スマホ決済の利用は16.4%です。1割ほどの人は普段からもう現金を使わないのですかね。
これを年代別に見てみると、「現金」の利用は若年層ほど多く、「クレジットカード」の利用は高齢層ほど多い結果となりました。10代だとクレジットカードを作れないという場合もありますが、何台できれいに変化していくのは面白いです。
スマホ決済サービス、約半数がアプリをインストールした後に利用をしていない
スマホ決済サービスのアプリのインストール状況を聞き、回答者が多かった上位10サービスのアプリインストール後の利用状況について聞いた結果が以下のグラフです。
全体の約半数がアプリをインストールしたものの、利用にいたってないというのは興味深いです。キャンペーンやキャッシュバックがあって最初だけ入れてた、というのもよく聞く話です。
スマホ決済アプリについて、最も利用してるものを聞いた結果はこちらです。
トップ3は「PayPay」が26.7%、次いで「LINEPay(コード決済)」が12.1%、「楽天ペイ」が11.6%となります。PayPayが群を抜いてますね。これらはすべてコード決済ですが、非接触決済で最も多かったのは「楽天Edy」で9.1%でした。
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制作: PayPay Corporation価格: 無料
どれくらいの現金を持ち歩いてるかわからない
スマホ決済を主に利用している人でもまだまだ現金も一緒に持ち歩くことが多いと思いますが、普段、財布に現金をいくら入れているのか聞いた結果が以下です。
最も多いのは「5,000円~10,000円未満」です。これは年代によってもだいぶ変わってくるでしょうね。「自分がどれくらいの現金を持ち歩いてるかわからない」と言う人が7.6%いるのは驚きです。
これをスマホ決済利用者と未利用者で見てみた結果が以下です。
大きく差が見られたのは「自分がどれくらいの現金を持ち歩いてるかわからない」の項目です。スマホ決済をしてない人のほうがむしろ普段持ち歩いてる現金に無頓着というのは面白い結果です。
MMD研究所の調査ではここに掲載した以外の結果も掲載されています。興味ある方はそちらもチェックしてください。