MMD研究所は8月29日、「2019年7月 消費者/個人店経営者から見るキャッシュレス意識調査 第2弾~個人店編~」の調査結果の一部を公開しました。この調査は28歳~69歳の自営業(飲食、小売り、サービス業等の個人店)で実店舗があり、決済手段に関する決定権を持つ500名を対象に2019年6月26日~6月30日の期間で行われたものです。
- キャッシュレス決済を導入している個人店は35.2%
- 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
キャッシュレス決済を導入している個人店は35.2%、QRコード決済は15.6%
キャッシュレス決済の導入について聞いたところ(複数回答可)、キャッシュレス決済を導入している個人店は35.2%となりました。最も導入されているのは「クレジットカード、デビットカード」が29.0%、次いで「QRコード決済」が15.6%です。QRコード決済はもう電子マネーの3倍近い導入率なんですね。
キャッシュレス決済に対するイメージ、導入点と未導入店での差
キャッシュレス決済の導入店(n=176)と未導入店(n=324)に、各キャッシュレス決済のイメージを聞いたところ(複数回答可)、QRコード決済で最も差があったのは「決済手数料が高そう」で、キャッシュレス決済未導入店の方が導入店より17.3%高い結果となりました。
キャッシュレス決済に期待するのは「新規客」「手数料などが負担にならないこと」
キャッシュレス決済の導入で期待していることを聞いたところ(複数回答可)、導入店では「新規客が増えること」を最も期待している結果とり、未導入店では、「決済端末などの手数料や管理費が負担にならないこと」を最も期待している結果となりました。全体的に見れば期待することはどちらも似たようなものですね。
キャッシュレス決済を導入しない理由「現金で十分、現金が一番」「決済手数料が気になる」
キャッシュレス決済を導入していない店舗(n=324)に、キャッシュレス決済を導入しない理由を自由回答で聞いた回答の一部を抜粋して紹介します。
- 利益率が低い商いなので手数料が気になる(50代男性/新潟県/生活用品、雑貨店)
- ネット環境がなく導入費用、通信費用も重い(40代男性/大阪府/飲食店(カフェ))
- 客は手数料なしでも店側が負担しないといけないのでは店側にはたいしたメリットはない(40代男性/東京都/飲食店(専門店))
- 集客効果が期待出来ない(60代男性/滋賀県/美容院、エステなどのサロン)
- 私達地方では、この業種に関してまだまだ抵抗がある方が多い(40代男性/福井県/鍼灸、接骨、整体院)
- 客層が年配のお客様(50代男性/長野県/飲食店(居酒屋))
- 顧客や従業員が年寄りで対応出来そうも無い(50代男性/東京都/その他飲食店(惣菜、パン、ケーキ含むテイクアウト))
- 現金の方が確実だから(50代男性/大阪府/その他)
- 売上してから入金までの日数がかかるから(60代男性/山形県/その他飲食店(イートイン))
- 事務作業が増える(40代男性/北海道/美容院、エステなどのサロン)
- トラブル時の対応(40代男性/東京都/衣料品関連)
- セキュリティが脆弱(50代男性/京都府/理髪店)
- 八方美人的に色々導入しても、端末や導入費用がかなり掛かりそうなイメ-ジが有る(50代男性/埼玉県/文具、書籍)
- 実際Tポイント導入して、儲けがなくなるとか聞いたこともあるから。ポイント絡んできて複雑そうだから(40代男性/茨城県/飲食店(専門店))
このほかの調査結果についてはMMD研究所のページをご覧ください。QRコードだけでなく、クレジットカードに対するイメージや期待することの調査結果もあります。