MMD研究所は、オンライン学習塾アオイゼミとの共同調査第4弾として「2019年5月 中高生の勉強時におけるスマートフォン利用実態調査」を実施し、そのレポートを公開しました。
今回の調査は12歳~18歳のアオイゼミを利用している男女1,283人を対象に2019年3月5日~3月25日の期間で実施されました。
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持ち込み許可率は中高で大きな差
学校へのスマートフォンの持ち込みが許可されているかどうかを聞いたところ、中学生(n=845)の19.5%、高校生(n=438)の88.1%が許可されていると回答しました。
2017年に行った同様の調査では中学生の14.5%、高校生の86.5%が持ち込みを許可されていました。中学生高校生のどちらも少しだけ許可率が上がっています。
許可されていれば実際に持ち込んでいる
調査対象の中から、スマートフォンを所有している中高生1,167人にスマートフォンの持ち込み許可に関わらず、学校にスマートフォンを持ち込んでいるか聞いたところ、中学生(n=747)の17.5%、高校生(n=420)の90.2%が持ち込んでいると回答しました。
全体的に見るとスマートフォンの持ち込み許可率とほぼ同じくらいになります。ただ男女別に見ると、許可率との差がまた変わってくるので興味深いです。
スマホ持ち込みに関するルール
条件付きで持ち込みを許可されていると回答した中高生に、どんなルールがあるのか聞いたところ(複数回答)、中学生(n=165)で最も多かったのは「学校や先生に持ち込むための許可申請をする」、高校生(n=386)は「授業中は電源を切ってバッグやロッカーにしまう」でした。どのルールの場合でも中高生で大きく差があるのに注目です。
検索サイトや動画サイトを勉強に利用
家での勉強時にスマートフォンを利用している人(n=1,080)を対象に、どのように勉強時にスマートフォンを活用しているかを聞いたところ(複数回答可)、中学生(n=683)、高校生(n=397)ともに、「Googleなどの検索サイトでわからない単語を検索」、「動画で問題の解き方や授業を視聴」、「勉強時間や試験のスケジュールの管理」が上位の活用方法となりました。
中高生の約7割が「スマホで勉強が捗るようになった」
スマートフォンを勉強に利用するようになったことで勉強が捗るようになったのか聞いてみると、中学生(n=747)の74.0%、高校生(n=420)の68.8%が「捗るようになった」と回答しました。「捗るようになったと思わない」という回答は中学生が6.3%、高校生は8.6%と、どちらも10%に満たず、半数以上がスマートフォンは学習に効果的だったと回答しました。
勉強に集中するために意識していること
スマートフォンで勉強しているときに意識していることはあるか、という自由記述の問いに対する回答では以下のようなものがありました。
中学生
- 「バイブにして、通知音が鳴らないようにしている(2年・男子中学生)」
- 「タイマーをセットしてその時間以内に終わらせること(1年・男子中学生)」
- 「なるべく集中するために、SNS を開かないようにする(1年・男子中学生)」
- 「Instagramの勉強垢さんの投稿を見てモチベーションを上げている。(3年・女子中学生)」
- 「イヤホンをして、勉強以外の音が聞こえないようにする(2年・女子中学生)」
- 「SNSの通知を切る、iPhoneの設定で、勉強関連以外のアプリを使えないようにしている(3年・女子中学生)」
高校生
- 「タイマーをセットし、勉強した分だけ成長を感じるアプリを使用し、ほかのアプリを開くとタイマーがリセットされ、成長できないというのがひと目でわかるアプリを使っている(2年・男子高校生)」
- 「おやすみモードにして、通知を切っている。勉強時間を記録している(1年・男子高校生)」
- 「勉強に関係のない動画を見ないようにする(1年・男子高校生)」
- 「youtubeはクラウドにあげて観るにはダウンロードしないと見れないようにする。スクリーンタイムを3:00-22:20までオンにしておく(2年・女子高校生)」
- 「勉強のBGMを聞いている。受験期だけインスタなどのSNSやゲームアプリを消した(3年・女子高校生)」
- 「LINEを開かないようにしている(1年・女子高校生)」
利用してるスマホは過半数がiPhone
現在使ってる携帯電話を聞いた設問では、どの層でもiPhoneが50%を超え、Androidは31~33%といったところでした。中学生は高校生に比べ「その他」が大きいのですが、ここが何なのか、気になりますね。キッズスマホ・キッズケータイのようなものが入るのでしょうか。
MMD研究所のページではこれらのほかにも細かいデータが掲載されています。興味ある方はそちらもどうぞ。