Palm PhoneとUnihertz Atomの違いを比較:スペック、デザイン、バッテリーなど
2019年4月に発売された3.3インチの小型スマートフォン「Palm Phone」と2018年10月に発売された2.45インチの超小型タフネススマホ「Unihertz Atom」の2機種をスペックやバッテリーの持ちなど比較してみます。どちらも近年発売された小型スマホとして注目度が高いのですが、実際に比べてみると様々な点で違いが見られます。
まずは簡単にスペックから比較してみましょう。色付きのところは有利な箇所です。
Palm Phone | Unihertz Atom | |
---|---|---|
OS | Android 8.1 | |
CPU | Qualcomm Snapdragon 435 | MediaTek MT6763 |
RAM | 3GB | 4GB |
ストレージ | 32GB | 64GB |
外部メモリ | 非対応 | |
ディスプレイ | 3.3インチ 1280×720 | 2.45インチ 240×432 |
カメラ | 背面:12MP 前面:8MP | 背面:16MP 前面:8MP |
バッテリー | 800mAh | 2000mAh |
サイズ | 約96.6 × 56.0 × 7.4 mm | 約96 × 45 × 18 mm |
重量 | 約62.5g | 約108g |
価格 | 44,800円 | 29,399円 |
基本的なスペックではUnihertz Atomが多くの点で勝ってます。それでいて価格的にも約15,000円ほど安いのですから、大したものです。
ベンチマーク結果も以下のとおりです。
Antutu | Geekbench | 3DMark | |||
---|---|---|---|---|---|
Single | Multi | Battery | |||
Atom | 85201 | 802 | 3779 | 3344 | 444 |
Palm Phone | 58520 | 685 | 2847 | 594 | 282 |
次に、気になる点についてそれぞれ詳しく見ていきます。
RAMとストレージ
Palm Phoneは3GBのRAMと32GBのストレージ、Unihertz Atomは4GBのRAMと64GBのストレージです。どちらもSDカードには対応してません。
通常の使い方であれば、Palm Phoneの3GBでも特に問題はありません。4GB欲しいというのは本音ではありますが、3GBでも一応なんとなってます。一方内部ストレージが32GBしかないのは、もしメインのスマートフォンとして使うのであれば厳しくなってくると思います。Palm Phoneは元々コンパニオン機として作られたものですので、それならばそこまで容量は必要なかったのですが、メインとして使うのであれば物足りなくなります。
ディスプレイ
Palm Phoneは3.3インチディスプレイで解像度は1280×720、Unihertz Atomは2.45インチで解像度は240×432です。
どちらも小型ですが、比べてみるとPalm Phoneのほうが操作するにも苦ではない大きさで、実用性があります。また、解像度についてもUnihertz Atomは目を凝らしてみると若干粗さがあります。このあたりが価格差によく出ています。
バッテリー
バッテリーはPalm Phoneが800mAhでUnihertz Atomが2000mAhと倍以上に違います。実際に使ってみても、Palm Phoneは1日持たないのでモバイルバッテリーは必須アイテムとなります。Unihertz Atomは1日であればほぼ問題なく、モバイルバッテリーは保険的な意味での携帯となるでしょう。
Geekbenchでのバッテリーテスト結果もPalm Phoneは594点、Unihertz Atomは3344点とかなり違います。もう1つ、PCmarkのバッテリーテスト結果が以下です。
Palm Phone
Unihertz Atom
Palm Phoneは2時間33分、Unihertz Atomは7時間26分、2倍どころか3倍近い差となりました。
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見た目と大きさの比較
実際の両者の大きさの違いを写真で見てみましょう。
若干ですがUnihertz Atomのほうが横幅が小さく、また四隅のアール(曲がり具合)が大きいので細長く見えます。
横から見たとき、その厚さの違いが大きいです。Unihertz Atomは18mm、Palm Phoneは7.4mmと倍以上に違います。この厚みはそのままバッテリーの差にも現れていますね。
一般に、小さい端末だとある程度の厚みがないと持ちにくい、操作しにくいとも言われていますが、Palm Phoneは7.4mmと薄いながら意外と持ちやすく操作しやすいです。
背面を見ても、そのデザインコンセプトの違いがよくわかります。
Unihertz Atomはアウトドア向けのタフネススマホなので、傷がつきにくいようなそして頑丈さを印象づけるデザインとなっています。対してPalm Phoneは街なかで使うようなオシャレ感を出したスタイリッシュなデザインです。
小型という共通点はあるもののだいぶ違う
ここまで見てきたとおり、Palm PhoneとUnihertz Atomは「小型」という共通点はあるものの、その性質は大きく違います。Palm Phoneはコンパニオン端末として作られただけあって、メインとして使うには厳しいスマートフォンです。まぁかと言ってUnihertz Atomも2.45インチのディスプレイは小さすぎるくらいなんですが…。
基本的な性能を取るか、ディスプレイの良さを取るか、バッテリーの持ちはどれくらい気にするか、デザインはどちらが好みなのか、そういった点で自分の好みに合う方を買うのが良いですね。両方買ってTPOに合わせて使い分ける?それもまた1つの正解です。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。