10.8インチのAndroidタブレット「CHUWI Hi9 Plus」の第3回目です。前回、前々回の記事では外観や使用感のレビューを行いましたが、今回は搭載しているSIMスロットで格安SIMが問題なく使えるかをレビューしたいと思います。
このCHUWI Hi9 Plusは現在Makuakeにてクラウドファンディング実施中のタブレットで、今回はスタイラスペンとキーボードもセットで事前レビュー用に提供していただいてます。
※クラウドファンディングの締切は4月26日18時です。
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対応しているバンド
CHUWI Hi9 Plusの対応バンドは以下になっており、国内キャリアのほぼ全てのバンドを網羅しています。
対応バンド (LTE) | B1, B3, B8, B18, B19, B21, B28, B41 |
---|---|
対応バンド (W-CDMA) | B1, B8, B9, B11, B19(band6は非対応) |
対応バンド (CDMA) | BC0, BC6 |
【参考】各キャリアのLTEバンド
バンド | 1 (2.1G) |
3 (1.7G) |
8 (900M) |
11 (1.5G) |
18(26) (800M) |
19 (800M) |
21 (1.5G) |
28 (700M) |
41 (2.5G) |
42 (3.5G) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
docomo | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
au | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ||||
SoftBank | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
※G=GHz, M=MHz
※ドコモのバンド3は東名阪(東京、名古屋、大阪)のみ
CHUWI Hi9 Plusで用いられているのは現在主流のnanoSIMとなっており、デュアルSIM(4G+3G待受)対応となっています。
4Gに接続できるのはどちらかのスロットのみで、設定で切り替えることによりスロット1、スロット2どちらでも4G通信が可能です。
また、ドコモとauのVoLTEに対応している模様です。
格安SIMで通信テスト
バンドが対応しているとはいえ、本当にこの格安SIMで使えるのかと不安になる人も少なくないと思います。
なので今回は複数の格安SIMで通信ができるかを実際に検証して見ました。
ブランド | 通信可否 |
---|---|
docomo (spmode) | 〇 |
IIJmio | 〇 |
LINEモバイル | 〇 |
楽天モバイル | 〇 |
DTI SIM | 〇 |
nuroモバイル | 〇 |
mineo | 〇 |
BIGLOBE | 〇 |
NifMo | 〇 |
ブランド | 通信可否 |
---|---|
IIJmio | 〇 |
mineo | 〇 |
UQmobile | 〇 |
楽天モバイル | 〇 |
ブランド | 通信可否 |
---|---|
nuroモバイル | 〇 |
b-mobile | 〇 |
LINEモバイル | 〇 |
プリインストールのAPNは僅か
最近のSIMフリースマートフォンなどでは、主要格安SIMのAPNが多く収録されていることが多くなりましたが、この端末ではごく一部しか登録されておらず、ほぼ全てを手動で入れる必要がありました。
慣れている人であれば簡単な作業ですが、抵抗を感じる人も居ると思うのでプリインストールのAPNがもっと入っていると良いと思いました。
電波の受信感度が悪い
上記で通信の確認を行い、格安SIMでも問題なく通信可能という結果となりました。
しかし、この個体の初期不良という可能性もありますが、電波の受信感度が非常に悪く、他の端末では3キャリアとも問題なく電波を掴み通信の不満もないような場所でも全くアンテナが立たないという状況でした。
屋外や電車の中などでも切れたり繋がったりの繰り返しで、満足に使えるとはとても言えない状態でした。
CHUWIより製品版に近い端末を再度提供いただき、再検証しました。こちらもご覧ください。
⇒続・CHUWI Hi9 Plusで格安SIMは使えるのか?製品版に近いバージョンで再チェック
まとめ
スペック上は国内キャリアのほぼ全てのバンドを網羅し、キャリアアグリゲーションも対応しているなど非常に魅力的でしたが、個体の問題という可能性はあるものの非常に電波の掴みが悪いことがとても残念でした。
そこがクリアできれば、国内キャリアの回線を用いたどんなSIMでも通信ができる、魅力的なタブレットになると思います。