Geekbuyingのクーポン情報を眺めていたら、どうにも気になるスマホを見つけました。クーポン価格149.99ドルでRAM6GB、内蔵ストレージ128GBという数値だけでは信じられないスマホ、それが「Vargo VX3」です。
クーポン:TNPFERYK
適用後価格:149.99ドル
一応先に書いておきますが、まぁ買わないほうが無難ですよ?
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価格からは信じられないスペック
Vargo VX3は159.99ドルという低価格ながらRAMが6GBあります。めちゃ安い中華スマホって、良くてRAM3GBなんですが、今はまだハイエンドでしか見ないような6GBもあるのは驚きです。低価格にするならまずここを削りますからね。そして内蔵ストレージも128GBと最高レベルです。さらにMicroSDカードも使えるので、ストレージ容量に困ることはそうそうないでしょう。
ディスプレイは5.7インチで解像度は1440×720のHD+です。まぁさすがにここは削ってますね。でもその分バッテリー持ちもいいんじゃないかと期待しちゃいます。縦横比は18:9なので古臭さは感じさせません!
背面カメラはデュアルカメラです。この価格で、デュアルカメラ!ですよ!バッテリーは3500mAhで標準よりちょっと多いかな?程度です。USBはType-Cを採用してます。ここも低価格帯ではまだMicroUSBなところも多いですがType-Cを使ってるので良ポイントです。
OS | Android 7.1 |
---|---|
CPU | MTK6757 2.4GHz Octa Core |
RAM | 6GB |
ストレージ | 128GB |
外部メモリ | microSDXC |
ディスプレイ | 5.7インチ 1440×720 (HD+) |
カメラ | 背面:13MP 前面:8MP |
バッテリー | 3500mAh |
サイズ | 約149 × 72 × 8.3 mm |
重量 | 約165g |
バンド | 2G:GSM B2/B3/B5/B8 3G:WCDMA B1/B2/B5/B8 4G:FDD-LTE B1/B3/B7 |
開封の儀:特徴ある箱にワクドキ☆
これがVargo VX3の箱です。なんか、見たことないくらいに横に長いです。これ、何が入ってるんでしょう…。
箱を開けると本体とケースが横並びに入ってました。なるほど、そういうことね。理解理解。
その下にはさらに付属品たち。
内容物は本体のほか、ケース、マニュアル(中国語)、ACアダプタ、USB Type-Cケーブル、Bluetoothイヤホン(片耳タイプ)、Micro USBケーブル、SIMピンです。
こういうイヤーフックの付いた片耳のBluetoothイヤホンを付属するスマホは始めて見ました。というかこの価格なのだから省いても良かったと思うんですけどね。
本体とケース。
背面は鏡のように反射します。ピカピカです。指紋も目立ちますけどね。
下側面にUSBポート…なんですが、なんか微妙に中央からズレてます。こういうデザイン…とはちょっと思えないのですが…。
右側面に音量キーと電源キー。音量キーは中央が斜めにカットされてるのがちょっとカッコいいです。
左側面にはSIMスロットと赤紫のボタン。このボタン、機能キーというもので、たぶん何らかの機能を割り当てられると思うのですが、その設定が見当たりませんでした。謎ボタンです。一応押せば画面は点きます。
スペックで驚きましたが、実際に見てみるとUSBポートのズレなど、さらにドキドキさせてくれます。なかなかいいですね、これ。
ホーム画面と設定
起動直後に初期設定もなくホーム画面になりました。こういうのは気持ち悪いので一度初期化したのですが、やはり初期設定はありませんでした。
ホームアプリはLauncher 3で、シンプルです。プリインストールのアプリもかなり少なく、上の画像に写ってるものしかありません。Playストアは一応インストールされてます。
設定画面も素のAndroidほぼそのままで、一部MediaTek系の項目があるくらいです。この部分は日本語化されてません。
設定で見ても、ちゃんとストレージ128GB、RAM6GBあるようです。いやー、RAMめっちゃ余裕ありますね。
Google系が使えない!
とりあえず日本語入力アプリなどをインストールしようと、Playストアを起動しようとしました。しかしそこで出たのが下の画面です。
Oh…これは…。
2018年3月の終わり頃に少し話題となってましたが、Googleはその認定を受けてない端末ではGoogle系アプリを使えなくしたようです。つまり、この端末はGoogle認証を受けてない、ということです。
グーグル、非認証「Android」端末による同社アプリの使用を禁止か – CNET Japan
Google、非認証デバイスでGAppsのブロックを開始。カスタムROMはホワイトリストに登録可能 – Dream Seed
基本的に国内で普通にスマホを買って普通に使ってる分には関係ない話なので当サイトでは取り上げていませんでしたが、まさか自分がそういう端末に当たってしまうとは…。
しかしこのスマホ、PlayストアもChromeもインストールされてます。でも使えない。(Chromeは使えました。ただログインできません。)おそらく、ショップ側でGoogle系アプリがインストールされるカスタムROMにしているんでしょうね。たしかに最初から箱は開封済みでした。
とりあえず、そのままではPlayストアからアプリをインストールすることができないので、ほかのスマホからapkファイルを持ってきたり、Amazonアプリストアからインストールするなどして必要最低限のものを揃えました。
ちょっと触ってるとこんな通知が出てきます。Google認証受けてないのは、いろいろ大変です。
ベンチマーク
どうにかしてアプリをインストールできたので、ベンチマークを測ってみました。
意外と良かったです。ミドルローくらいでしょうか。この価格でこのベンチマークが出るのなら、たしかにコスパいいと言いたくなります。
SoC | Antutu | Geekbench | 3DMark | ||
---|---|---|---|---|---|
Single | Multi | ||||
AQUOS Sense Plus SH-M07 | Snapdragon 630 | 88787 | 866 | 4191 | 826 |
Atom | MediaTek MT6763 | 85201 | 802 | 3779 | 444 |
Vargo VX3 | MediaTek MT6757 | 77459 | 853 | 3885 | 745 |
Huawei P10 lite | Kirin 658 | 77035 | 857 | 3341 | 414 |
ZenFone 3 | Snapdragon 625 | 76526 | 861 | 4111 | 464 |
ベンチマーク的にはP10 liteやZenFone 3と似たようなものです。実際の動きはけっこう違いますけどね。
カメラ
カメラのUIは先日レビューしたUMIDIGI A3 Proと同じですね。MediaTek系がこれなんでしょうか。
設定はいろいろありますが、グリッドなどはないようです。撮影モードはたくさんあり、rawもdng形式で保存できるようです。
ステレオというのが何かと思ったら、ボケモードでした。自分でボケ具合を調整できます。一度撮影した後に再調整もできます。
画面上のプレビューだとドロイド君のツノが潰れていたのですが、実際に撮影した画像は意外としっかりしてますね。
実際の動きはよろしくない
まだ触ったのは僅かな時間ではありますが、実際の動きはあまり良くありません。
タッチ精度が悪く、思ったところとズレたところをタップしたことになったりします。そのせいでパスワード入力で何度もミスをして弾かれてしまいました。また、スクロールしようとして指を滑らせると画面に触れたときにそれをタップと誤認されてしまうこともよくありました。けっこう注意深く触る必要があります。
背面には指紋センサーが付いてますが、これの速度もかなり遅いです。タッチして端末が震えてから1秒は待ってから画面が表示されます。普通に電源ボタン押してパターン入力したほうが早いのではないか、と思いすぐに削除しました。
まとめ:コスパを信じるな
初めに予想していたよりは使えそうなスマホでした。しかしタッチ精度の悪さはひどいというか、まぁほかに予算を吸い取られているんだろうなぁ、と納得してしまいます。
ブログでもYouTubeでも、よく実機を触りもせずに公表されたスペックだけを見て「コスパがいい」と表現しているものを見かけます。しかし、今回のVargo VX3を見てもわかるように、実際に触ってみたらGoogle系は使えないわタッチ精度は最悪だわでダメダメだったなんてことは、珍しいことではありません。このあたりはちゃんと気をつけたいですね。
しかし、安さに引かれて、興味と人柱的な意味で購入してみましたが、たぶんもう使わないと思います、これ。触ったの1時間くらいしかないですけど。それで150ドル、17,000円、ですか…。早まったかな…。
自分でいじってみたいと思った方はGeekbuyingでどうぞご購入ください。クーポンありますよ。
クーポン:TNPFERYK
適用後価格:149.99ドル