Wiko View レビューその3:実際に約2週間使って感じた良いところ悪いところ
18:9ディスプレイを持つWikoのスマートフォン「View」を購入して約2週間、メインとは行かずともなるべく意識的に使用してきました。これまで外観レビュー、設定とベンチマーク、カメラ機能と3回に渡って紹介してきましたが、2週間使っての総合的な評価、レビューをしてみたいと思います。
これまでの記事は以下よりどうぞ。
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メタル調の背面パネルがキレイ
Wiko Viewの背面パネルはメタル素材ではありませんが、メタル調の加工がされています。スマホの質感にこだわる人にとっては重要なポイントですね。Wiko Viewはこの「メタル調加工」がとても良いです。
触ってみればメタル素材でないことはすぐに分かるのですが、見た目はそれにあるような艶めかさを持っています。今回レビューをしているのはWiko Viewの中でも「チェリーレッド」カラーです。テカテカ光った軽い赤ではなく、深さを持った赤です。確かにしっかり熟れたチェリーのような色をしています。
私はこの深めの赤と黒の組み合わせが大好物なのですが、このWiko Viewのチェリーレッドはかなりお気に入りの赤です。ほかの赤好きな友人からも、この赤は良いという評価を聞いています。
トレンドを抑えた18:9のディスプレイが捗る
Wiko Viewは2017年の世界的な流行でもあった従来よりも縦長のディスプレイを搭載しています。縦横比18:9で解像度は1440×720 (HD+)です。
この18:9の縦長画面、従来よりも一画面に表示する量が縦に増えているので、Twitterやウェブ閲覧など縦スクロールするアプリとの相性がいいです。また、Android 7.1なのでマルチウインドウにも対応しています。これも縦長だと圧迫感が少なくなるので2画面表示してもどちらも見やすいです。
ゲームアプリなど、16:9の画面決め打ちで作られていたようなアプリだと上下に黒帯が入ってしまうこともありますが、この広さに慣れてしまうと従来の16:9の画面はとても狭く感じてしまいます。上下のベゼルもかなり小さくなっていますよね。
ディスプレイの強度はやや不安
実際に使ってみると、外で画面を見ても十分に明るいので使用に不安を抱えることはありません。一昔前のスマホだと外での視認性がかなり悪いものもありましたが、Wiko Viewは問題ないと感じます。
ただ、ディスプレイの強度はやや不安があります。特にフィルム等を付けないで使用していたのですが、1週間2週間と使っているうちに早くも細かい擦り傷のようなものが付き始めました。落としたり強い圧力を加えたわけではないので、割れたり目立つひび割れがあるわけではありませんが、よく見ると拭いても取れない筋のようなものがあったりします。やはり画面保護のフィルム等は必要ですね。
素のAndroidに近いシンプルな中身
OSはAndroid 7.1で、ほぼ素のAndroidといったもの、プリインストールのアプリ類も余計なものはほとんど入っていません。他のAndroidスマホを暑かったことがあれば、違和感なく使うことができると思います。
設定画面などについて、詳しくは以前の記事も参考にしてください。
使いこなせば便利なジェスチャー機能
独自の昨日ももちろんあり、その中でもスマートジェスチャーは使いこなせば便利です。
アルファベット等を書いてアプリを起動するようなものは他のスマホでもよく見かけますが、Wiko Viewのスマートジェスチャーは自分で登録した文字を起動ジェスチャーにできるんです。いや文字ではなくて星型でもなんでも大丈夫です。アプリや連絡先の頭文字の平仮名なんかにすると、わかりやすくていいと思います。
指紋認証は十分だがもう一歩
Wiko Viewの指紋センサーは背面にあります。指紋認証は手軽に使えてセキュリティもなかなか高いので使っている人も多いでしょう。背面の位置は悪くありません。
ただ、認証の速度と精度はそこまで高くありません。
Wiko Viewの指紋認証。 pic.twitter.com/JLWdBO5Yxh
— orefolder (@orefolder) 2017年12月21日
また、認証の精度を上げるために「同じ指で複数回登録する」というテクニックがありますが、Wiko Viewでは同じ指の複数登録はできないようになっています。…とは言っても、同じ指でも登録してないような端っこなら登録できるので、登録済みの指で使わなかったような角度・場所を追加登録しておけば、少しは精度上がるかもしれません。
また、指紋認証でロック解除する時に、各指ごとにロック解除と同時に起動するアプリを設定できます。これを登録すると人差し指でロック解除するとTwitter、中指でロック解除するとカメラ、というように素早くアプリ起動まで行けます。これは使いこなせば便利そうです。
スペックは抑えめで重い作業には不向き
機能的には素直で面白いのですが、基本的なスペックはそこまで高くありません。
OS | Android 7.1 |
---|---|
CPU | Snapdragon 425 MSM8917, Quad-Core 1.4GHz Cortex-A53 |
RAM | 3GB |
ストレージ | 32GB |
外部メモリ | microSDXC (最大128GBまで) |
ディスプレイ | 5.7インチ 1440×720 (HD+) |
カメラ | 背面:1300万画素 前面:1600万画素 |
バッテリー | 2900mAh |
サイズ | 約151.5 x 73.1 x 8.7 mm |
重量 | 約160g |
ネットワーク | 4G:FDD B1/3/5/7/8/18/19/20/26/28A TDD B38/41 3G:B1/2/5/6/8 2G:850/900/1800/1900 |
各種ベンチマークアプリの結果は以下の通り。
Antutu Benchmark | 36910 |
---|---|
Geekbench 4 | Single:681 Multi:1894 |
3DMark | (Ice Storm Extreme)3661 |
実際に2週間使ってみると、比較的軽い作業であれば問題ありません。ウェブの閲覧やTwitterなどは特に問題なくできます。ただゲームをやるとなると少しパワー不足が見受けられます。
私がこの1年ほど楽しんでいる『オルタナティブガールズ』は3Dモデルを使っている中では比較的軽い部類のものですが、微妙に苦しさを感じます。プレイできないほどではありませんが、もっとスペックの高いものでプレイしてたりPC版を体験しているとその差は確かに感じられる程度あります。少し具体的に書くと、先頭での激しい動きは微妙、撮影モードで背景ぼかすとコマ送りのようになります。
カメラは価格並で自撮り向き
カメラについては前回のレビュー記事で詳しく書いていますので、そちらも参考に。
基本的には価格がそのまま反映されたような写りです。3万円ですからね、高望みしてはいけません。ただ、人物に対して背景ぼかしができたり、低速度撮影、手ブレ防止、QRコード読み取りと機能はそれなりに豊富にありますし、どうしても飯テロ写真を!というのでなければ(アプリである程度加工もできますし)十分でしょう。
なにげに前面カメラのほうが画素数が多く、前面用のフラッシュも付いているので自撮り向けとも言えます。背景ぼかしも自撮りで適用可能です。
まとめ:悪くないけど長く使うのはキツそう
多少の不満はあるものの、価格を考えれば必要十分なスマホだと思います。私のように赤が気に入ればその分プラスで価値が上がります。
スマホを使うスタイルにもよりますが、基本的なウェブやSNS程度でしたら普通に使えるスマホでしょう。WikoはTommyの時もそうでしたが、「思ったよりも悪くない」ところを突いてきますね。便利そうな機能もいくつかあるので、それのうち1つでも自分に刺されば買っても良いのではないでしょうか。
ただ、なんでもこなせるわけではありませんし、ある程度割り切って考えないといけないスマホでもあります。この価格帯のスマホ全体で言えることですけど。今はまぁ使えるとしても、1年後に活躍できるかというと…。なにか次への繋ぎとして、または何かの用途に特化して使うなど、使い方をしっかりと考えてから買ったほうが後で後悔ないと思います。
私は、この赤と18:9のディスプレイ、そしてある程度はまぁ使える性能ということで十分に満足しています。ただメインにはやはり厳しいと感じています。そんなWiko Viewでした。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。