Wiko View レビューその2:カメラをチェック! 低速度撮影や手ぶれ補正で動画撮影は楽しいかも
先日手に入れたWiko Viewのレビュー2回目です。今回はカメラの機能についてチェックしていきます。結論から言えば、まぁミドルレンジならこんなものだろうな、といったものなのですが、使う場所と機能を選べば面白い写真が撮れるかもしれません。
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基本のUIと機能
基本的なUIは上の通りで、シンプルです。シンプルすぎてグリッド表示などもないのが残念です。
また、写真サイズは13M(4:3)、9M(1:1)、8M(18:9)の3つしかありません。これまでのスマホでよくあった16:9はディスプレイサイズとともにこちらでも無くなっています。うーん、できれば3:2とも合わせて残しておいてくれると嬉しかったんですけどね。
フィルターは8種類用意されています。
モードではほかに、背景ぼかしやフェイスビューティー、パノラマなど様々あります。QRコードも読み込めるのは地味にありがたいですね、プロフェッショナルモードでは露出やISOなどを自分で設定できるので、こだわることもできます。
撮影サンプル
いくつか、撮影したものをサンプルとして載せておきます。基本オートで撮影したもので、最後の2つだけは夜景モードで撮ったものです。
夜景2つは測光ポイントを変えているのでその違いが大きく出ていますが、どちらも夜景モードです。
全体的に見ると、うーん…どれも「すごくいい!」とは言えないですね。なんだか白っぽく青っぽく写る気がします。まぁこれはミドルレンジ以下の安いスマホではよくある程度です。
料理モードはありませんが、ご飯を撮影する時はノーマルよりもフィルターで「温度」を選んで少し赤っぽくしたほうが美味そうに撮れるかもしれません。まぁ撮影対象次第なところもありますが。
背景ぼかし
モード選択の中に「背景ぼかし」がありますが、うーん。
左が通常、右が背景ぼかし(100)で撮影したものです。…違いが分かりません。
…と、思っていたのですが、実はこれ撮影対象が人間のときのみ機能するもののようです。
前後どちらのカメラでも同じですが、画面内に人がいるとその顔を認識して、それで初めて背景ぼかしがききます。マスクをしているとダメなことも。鼻より上は入っていたほうが認識されます。
左:通常 右:背景ぼかし100
ピントを合わせる場所を自分で指定するのではなく、顔認識してそれに合わせると言うのは楽でいいかもしれません。ちゃんと周りがボケているのもハッキリわかります。
ただ、ぼかすところの境界部分が微妙で、境界線あたりがあまりボケておらず、そこから離れるとボケが強くなるというのがちょっと気になります。境界がはっきりすると、よりボケが映えるのですが、これだと範囲選択に手抜きして画像処理したようにも見えます。すごい不自然なボケに見えるんですよね…。
フェイスビューティー
実はWiko Viewは前面カメラのほうが画素数は多いんですよね。前面フラッシュもありますし、自撮り方面に力を入れています。とはいっても、Wiko Tommyのときのような面白いフレームはなく、普通にビューティーモードがあるくらいです。
フェイスビューティーは3段階用意されており、これとは別に自分で「肌の細かさ」「目の大きさ」「小顔」をスライダーで設定できます。まぁオッサンがやると宇宙人顔になるよくあるやつですね。
このフェイスビューティー、前述の背景ぼかしと併用できないのが残念。
ちなみに、上のスクリーンショットで私の顔写真が大量に撮影されていますが、これはスクリーンショットを撮ろうとしたらカメラの時は「音量下で連写」になっており、スクリーンショットではなくカメラ撮影(連写)になってしまったというものです。カメラ画面でのスクリーンショットはなかなか難しいです…。
動画は手ブレ防止付き
Wiko Viewの動画撮影は手ブレ防止機能が付いています。実際に効果があるのか、自転車に取り付けて撮影してみました。
もともとガタガタしているような道ではありませんが、気持ち悪くなるようなブレはしっかりと抑えられている印象です。案外使えるものだなぁ、といった印象。
ただ、激しい動きになると画面にチラツキが出ることもあるようです。(参考→Wiko VIEWの実機レビューと特徴、価格まとめ – ページ 6 / 9 – ガルマックス)
低速度撮影も面白い
モードの1つに「低速度撮影」があります。これはいわゆる「タイムラプス」とも呼ばれるもので、時間を短縮して早送りにしたような動画を撮影できます。動画というか、「◯分に1回撮った静止画」を繋げたようなものなので音は入りません。
速度は5倍・10倍・60倍・180倍・300倍まで可能です。外の風景をこれで長時間撮影するだけで昼間から夜への移り変わりなどが超スピードで流れる動画を撮影できますし、星の動きなども捉えられるのではないでしょうか。
早すぎて方向転換するとよくわからなくなりますが、周りの人がミニチュアのおもちゃのような動きにも見えて面白いですよ。
まとめ
最初に書いたとおり、ミドルレンジなら許せるレベルです。背景ぼかしや低速度撮影、手ぶれ補正など面白い機能はあるので、そういった面は評価できます。ただどうせならそれらがもっと高いレベルで欲しかったですね。(それが実現できたらこの価格で収まらないでしょうけど。)背景ぼかしの不自然さはちょっと気になりました。
背景ぼかしが人物専用だったり、フェイスビューティー機能、前面カメラのほうが画素数が多いなど、どちらかと言うと自撮りに向けたカメラです。そういった撮影が多い方、仲間と楽しく撮影する人にはちょうどいいカメラかもしれません。撮影するのがモノか食べ物か、という私のような人にはちょっと向いてなかったですね…。
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。