NTTコミュニケーションズはMVNOサービス「OCN モバイル ONE」において、NTT Comが持つトラフィックコントロール装置の機能を活用し、インターネット利用時の通信速度を改善する取り組みを実施すると発表しました。
これは、動画など大容量の通信時にデータ送受信のペースを最適化することにより、ネットワークの混雑を緩和するもので、2017年9月27日より順次、NTT Comの通信設備での運用が開始される予定です。
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https通信のペーシングでコントロール
今回行われるものは「https通信のペーシング」と呼ばれるものです。NTTコミュニケーションズの発表によると、これは「暗号化通信の一種であるhttps通信が行われる際に、NTT Comのトラフィックコントロール装置によって、お客さまのご利用端末(スマートフォンやタブレット端末など)に届くデータパケットを最適なペースにコントロールするもの」とのことです。
https通信で動画視聴など大容量の通信を行う際、Webサーバーからデータパケットを送信しますが、混雑時などにパケット再送が発生し、これによりネットワーク全体を流れるパケット量が増大して通信速度低下の一因となります。しかしトラフィックコントロール装置の「https通信のペーシング」機能を利用すれば、パケットを適切なペースで送出することにより、再送を抑制してネットワーク全体を流れるパケット量を適切に保つことが可能です。これにより、「OCN モバイル ONE」ご利用者全体の通信速度改善に貢献します。
また、一般に動画を視聴する際には、少し先の分まで予めデータをご利用端末側(スマートフォンやタブレット端末など)に読み込んでおく「バッファリング」が行われますが、本取り組みではトラフィックコントロール装置からパケット送信のペースを調整することで、バッファリングデータの量をコントロールし、ご契約の通信容量を有効にご利用することが可能です。
ニュース 2017年9月7日:「OCN モバイル ONE」の利用混雑時における通信速度の改善を実施 | NTT Com 企業情報 | NTTコミュニケーションズ 企業情報
この取り組みは2017年9月27日から順次始まります。利用者側で何かしらの操作をする必要はなく、準備ができれば自動的に適用されるようです。OCN モバイル ONEはユーザー数の多さから、それほど目立った速度を出しているわけではありませんが、それがどう変化していくのか、要注目ですね。