nuroモバイルは8月1日、足りないデータ容量を自分の来月分から前借りできる「データ前借り」、深夜帯の5時間だけ高速通信が無制限で利用できる「深夜割プラン」などを発表しました。また、これまでの5分かけ放題オプションが価格などはそのままに「10分かけ放題」へとパワーアップしました。
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データ前借り
データ前借りは、高速データ通信の残り容量が足りない時に、来月のデータ容量から「前借り」できる機能です。1ヶ月の間に10MBから上限2GBまで1MB単位で利用できます。前借りして使いきれなかった分は「翌月繰越」となり、そのまま翌月分として利用できます。
この機能が使えるのは1GB刻みプランのみです。2GBのプランで2GBを前借りしてしまうと翌月は最初から高速データ通信ができない状態になってしまいますが、そのときはまたその翌月から前借り…としているとなかなか借金を返せないような状態になってしまうので、そこは注意です。とは言え、前借りしても利用料や利子などはありません。
なお、データ前借りを利用した場合は、当月の解約および時間定額プランへのプラン変更は不可となりますのでご注意ください。nuroモバイルは「データ前借り」のほかにも通常の「チャージ」や「翌月繰り越し」そして「パケットギフト」があります。自分に合った手段で通信量をやりくりできそうですね。
10分かけ放題
nuroモバイルで従来からあった「5分かけ放題」がそのまま「10分かけ放題」にパワーアップしました。月額料金は800円のまま変わらず、すでに5分かけ放題を契約中の場合は手続き扶養で10分かけ放題に切り替わります。
この10分かけ放題は0SIMでもオプションとして契約できるので、データ通信も使えて10分かけ放題もついている回線が月額1500円から使う事ができます。データ通信部分は段階制になりますが、メール程度にしか使わない人には十分でしょう。
深夜割プラン
nuroモバイルには1日に5時間だけ高速通信ができる時間プランがありますが、そこに深夜限定のプランが追加されます。これは午前1時から午前6時の5時間に限って高速通信できるプランです。使える時間が限定されている分価格も抑えられており、通常の5時間プランが月額2,500円に対し深夜割プランは月額1,500円となっています。
この深夜という時間帯になったのは、この時間帯であれば他社も含め帯域が空いていることや、実際に5時間プランでこういう時間での利用があったことからだそうです。深夜勤の仕事に従事している方など、利用者は限定されるでしょうが、なかなかおもしろい試みだと思います。
端末補償などのオプション
nuroモバイルのオプションとして、端末補償も始まります。月額500円で、端末が故障した時に買いなおすより安い金額で端末が交換できます。最短翌日には手元に交換機が届きます。
また、自分で用意したnuroモバイル販売以外の端末も補償対象として登録することができます。コチラの場合は交換機ではなく、交換または修理となります。また補償期間が「端末メーカーの発売日から36ヶ月間」になるなど、いくつかの点で条件が異なります。
このほか、月額料金不要の「訪問サポート」「遠隔サポート」といったオプションや、端末代金の支払いに宅急便コレクト(商品配達時に端末料金の支払いができるサービス)が加わっています。
発表会でも触れていましたが、nuroモバイルとしてはわかりやすいシンプルなものを目指しているのですが、オプションなどが増えてきてだんだん複雑化してきているようです。とはいえ、組み合わせで混乱するというものではなく、自分に合ったものがきっとある、といった方向だと思います。
時間プランやデータ前借りなど、やっていることはかなり面白いと思います。MVNOはこうしていろいろな施策の会社があって多くの選択肢がある、その中から自分にあったものを選べるのが魅力です。これで速度がもうちょっとなんとかなってもらえると、良いんですけどね。