先日紹介したクラウドファンディング中の超小型端末「Jelly」ですが、その後もガジェット好きを中心に注目を集めているようです。小型端末がほしいと思っていた人が喜んでいるようですが、これは小型というか超小型です。使い心地が普通のスマホとは全然違います。
私はほぼ同じ大きさのElephone Qを持っているので、その端末を使って、実際の大きさや使い心地を少しレポートしようと思います。超小型端末購入検討の参考になれば幸いです。
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Jellyの大きさを確認
Jellyの最大の特徴は「大きさ」です。LTE対応では世界最小というその大きさ、どんなものか確認してみましょう。
公式スペックから確認する小ささ
公式スペックによればJellyの大きさは縦92.3mm、横43mm、厚さ13.3mmしかありません。最近のスマホは厚さ10mm未満が多いので厚さだけはありますが、横幅は通常のスマホの半分程度しかありません。
Elephone Qとその他の端末の比較
私が持っているElephone Qは公式スペック上は縦90mm、横43mm、厚さ11.5mmという大きさです。Jellyよりも僅かに小さいくらいですね。こちらはLTE対応ではありませんが。ほぼ同じ大きさということで、ほかのスマホと比べてみました。
中央がElephone Qで、両隣はXperia XZとHuawei P9(どちらも5.2インチ)です。最近のスマホサイズと比べるとかなり違いますね。Xperia XZの電源ボタンくらいの位置がElephone Qの上端です。
かつての小型端末、Xperia miniやXperia SX、そして現行の小型端末Xperia X Compactと並べてみました。こうしてみるとX Compactがかなり大きく見えますね。
というか、「小型端末がほしい」と言ってる人の多くは、Xperia SXやXperia Rayの大きさでもっと狭額にして画面を4インチから4.2インチくらいにしたものがほしいんだと思います。今3インチ台を見ると、ほんと小さいですよ。
2.45インチという画面の大きさ
Jellyの画面は2.45インチです。これはまぁ…小さいですよ、本当に。そして解像度が240×432pxしかありません。これはElephone Qでも変わりません。dpiがどうなるのかは分かりませんが、Android 7.0搭載ということは、ある程度変更できるのかもしれません。
Elephone Qのスクリーンショット
以下はElephone Qのスクリーンショットです。縮小は行っていない、元データをそのまま載せています。
ホーム画面など。横3列くらいが使いやすいと思います。
設定は普通に使えます。Playストアはトップでアプリ名がほとんどわかりません。個別ページは普通に使えます。
Twitter公式。タイムラインはともかく、文字入力しようとすると画面が埋まって困ったことに。
その点SobaChaは入力欄がフローティングになっているので見えたままです。
ブラウザ表示。まぁ普通はこんなサイズに対応しようとは思わないのですが、レスポンシブデザインにしていれば、まぁ大抵は見れないわけではない程度になっていると思います。
文字入力はできるの?
端末サイズがここまで小さいと心配になるのは文字入力です。上のスクショでも少し出ていますが、基本的には使いにくいです。ハッキリ言って音声入力ができればそれが良いと思います。
一応文字入力時のスクショを載せておきます。
Google日本語入力
ATOK
個人的にはATOKの方が使いやすいですが、これはまぁ慣れと好みがありますからね。どちらにせよ、QWERTYキーボードはかなり困難です。
実際に文字入力してみるとどうかというと、辛いです。タッチの反応は端末性能にもよるのでJellyとElephone Qで同じとは言いませんが、大きさから来るミス率はあります。
Jellyと同じ2.45インチ端末での文字入力。指がつらい。 pic.twitter.com/fTOyJRPyca
— orefolder (@orefolder) 2017年5月30日
2017/5/31追記:
よくよく考えたら、こういう端末こそフリック入力ではなく「ケータイ入力」が便利かもしれません。
Jellyの技適問題
Jellyについては、以前のお知らせではUnihertz社が技適取得へということでヴェルテが代理店となって日本語で購入可能ということでした。ただ、これがまたちょっと怪しいところも出てきていました。
Jellyの最新情報にこんな風に書かれています。
#3 – Japan Certificate
Japan certificate: there is 3rd party claiming that we have announced the certificate but in fact we are working on it and we don’t have the certificate yet. We will update as soon as there`s progress on it.
Jelly, The Smallest 4G Smartphone by Unihertz — Kickstarter
うーん…「yet」ということで、「まだ」取得していないということは、これから取得する予定はある、とも読み取れます。なのでまぁ取得するだろうと期待はできます。ですが「取得済み」とはなっていないので、そこは注意したいところです。
また、代理店のヴェルテ自体が、あまり評判よくないようです。このあたりはググると良いと思いますが…。英語がどうしても駄目というのでなければ、Google翻訳を使ってでもKickstarterから出資して手に入れたほうが良いとは思います。たぶん出荷もそちらのほうが速いと予想されますし。
ちなみにKickstarterでの締切は6月6日です。最初は掲載されてなかった画像などもありますので、興味ある方はチェックしてみてください。
まとめ
最大の特徴である小ささはたしかに魅力的です。ですが、実際に使うとなると、おそらく小さすぎる端末です。かなり使うシーンを選ぶと思います。たとえ通話が主だとしても、これをメインにというのは、ちょっと止めておいたほうが良いのでは?というのが正直なところです。
もちろん、お遊びとしてや、ガジェット好きの血が騒ぐとか、そういうった用途なら十分アリでしょう。私もそっちの線で出資していますので。かわいいですよね。
参考情報
- Jelly, The Smallest 4G Smartphone by Unihertz — Kickstarter
- Unihertz, The Smallest 4G Smartphone