HTCグローバルレポーター企画にて5月16日に台湾で行われたHTCの新製品発表会に参加してきました。そのときや、その後のキックオフミーティングなどでHTC U11を触ってきましたが、今回は目玉の1つでもある「SQUEEZE機能」について紹介と所感をお伝えします。
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SQUEEZE
squeezeというのは「絞る」「搾る」といった意味があります。事前に出ていたU11の告知動画でも、様々な人が様々なシチュエーションでSQUEEZEする様子が映されていました。
HTC U11ではその搾るという動作を端末の操作に割り当てました。それがSQUEEZE機能です。実際には搾るというよりも「握る」といったほうが近いと思いますが。
SQUEEZEでできること
SQUEEZE機能は、端末の側面を両側から押さえる、握ることによって端末の操作ができます。基本的に1回握るのと握り続ける(長押しのようなもの)のとで2つの動作を設定可能です。
握った時に動作するものとしては
- 好きなアプリを起動
- カメラの起動・撮影
- Google検索などの起動
といったところです。おそらくデフォルトでは単押しでカメラ、長押しでGoogle検索になっていると思います。
感度の調整
握ったことを感知するのは、左右側面に搭載された感圧センサーです。設定から、この感度を調整する事ができます。最大にしているとかなり力強く握らないと動作しません。(あまりないと思いますが)鞄の中などで誤動作するようだったら少し強くしないと起動しないようにした方がいいかもしれませんね。
ちなみに、ちゃんとセンサーが完治すると画面の左右部分にそのイメージが表示されます。
感度調整したあとは、それを確認するモードもあり、ちゃんとテストできます。(ちゃんと握ると風船が出現します。)
実際の動作
実際にこのSQUEEZE機能を使って写真を撮ってみました。
squeeze! #HTCグローバルレポーター pic.twitter.com/sEvdAuAZ8m
— orefolder (@orefolder) 2017年5月16日
この動画ではスクリーンオンの状態からですが、これはスクリーンオフからでも動作します。1つの同じ動作を繰り返すだけでカメラの起動→撮影と行えるの思ったよりも快適です。
また、この握る動作でシャッターというと、手ブレが心配になりますが、そこはちゃんと考えられており、強力な手ぶれ補正が付いているので問題ありません。
発表会でも言っていましたが、冬に手袋をした状態でもすぐ撮影できます。これまでも手袋モードはありましたが、AQUEEZEではもっと厚い手袋、スキー用のグローブでも、握ることさえできれば撮影可能です。
また、HTC U11はIP67の防塵防水性能を持っています。防水性能は7級なのでWikipediaによれば、一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形)
となります。ちょっと水の中に入れて水中写真を撮ることもできますね。水中ではディスプレイが誤動作しやすいですが、握るという動作ならこれも心配ありません。
個人的に便利そうだと思うシチュエーションの1つに、「右手で何か持っていてそれを左手で撮影する時」があります。普通だとディスプレイのシャッターボタンが遠くなったり、手で画面を隠してしまう事があるんですよね。(ディスプレイタッチで撮影したり、シャッターボタンの位置を動かせる機種もありますが。)これが握るだけで撮影できるのであれば、右手で被写体を持って左手で撮影というのが、かなり楽になると思います。
おまけ
今回は端末の下部を握ってアプリの起動やカメラの起動といった機能に留まっていますが、これはかなり先がある技術です。こぼれ話的に聞いた話ですが、この感圧センサーによる操作は、もっと他の部分にも適用できるとのことでした。
スマホには音量ボタンや電源ボタンがありますが、これもSQUEEZE可能で、実はボタンなしのスマホも技術的には十分可能だということです。
ただ、実際にそれをやってしまうと、それはあまりにも先に行き過ぎている未来過ぎているのでユーザーの戸惑いが大きくて受け入れられないだろう、と。そういうこともあって、まずは握ってカメラやアプリの起動といった操作にU11で慣れてもらおうと、U11はそういった未来の操作への1つの標となる端末でもあるということでした。
ボタンのないスマートフォン、たしかに未来的で面白そうですよね。そんな可能性への第一歩であるHTC U11のSQUEEZE機能、単純ではありますが、なかなかおもしろいですよ。