最近にわかに盛り上がっているFREETELの「スマートコミコミ+」ですが、本当にこれはもう直接の確認がいかに大事か、自身に都合の良い思い込みでの認識がいかに危険かを思い知らさせてくれます。
「スマートコミコミ+」は端末代金とデータ通信量と10分かけ放題がセットになったプランです。こういったスマホセットのプランは(端末は単体で買うものと思っている)私は興味ないのですが、従来のキャリアの契約と似ているので却って「わかりやすい」と思う人もいるようです。端末や年数によって料金が変わるのでフクザツだと思うのですが…。
まぁMVNOはキャリアのプランから離れて様々なパターンを提供できる、選択肢が増えるという意味で歓迎と思っています。シンプルなプランもあれば複雑なプランもある、利用者がそれらを比べて選べればMVNOの価値があるというものでしょう。
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スマートコミコミ+が怖い所
ここ最近でいくつかこの「スマートコミコミ+」に関する記事が出ています。
ポイントは2つあって
- 冷静に考えると端末代高いよ!?
- とりかえ~るで取り替えると次の端末の割賦に移行するだけだよ
というものです。
とりかえ~るで1年で新しい端末に変えられるというのはいいのですが、そのまま次の端末の割賦が新しく始まります。36ヶ月の割賦を1年分だけ払ってレンタルできる、という感じです。
つまり一度「スマートコミコミ+」を契約すると、毎年端末を交換しながらずっと同社と契約し続ける、というのが最適解になってしまいます。
VAIO Phone Aも選べるFREETELのスマコミ+料金を試算。メリットを活かすには継続しないとダメ? – Engadget 日本版
怖い怖い。
機種変更時の免責価格
上記、クリエイタークリップさんの記事に「免責価格について具体的な金額記載がない」という項目があります。
「とりかえ~る」は「割賦契約開始から12か月経過以降は、残債のお支払いなしに新しい機種に機種変更することが可能」となっています。ただし「1年以上1年半未満の故障や破損による交換の場合、弊社規定の免責金額が発生いたします。」となっています。この免責金額が書かれていない、ということです。
これを読んで、私は「あれ?それって新品価格の20%だったよな」と思いましたが、現在のFREETELのページには20%の記載はありません。ではどこで見たのか?修正されたのか?と思っていたらプレスリリースには残っていました。
⇒「スマートコミコミ+」で選択できる新製品としてHUAWEI、ASUSなど5機種を新発売! | FREETEL(フリーテル)
⇒FREETEL、4ブランド全5機種を発売開始!~コミコミプランでHUAWEI、ASUSなど人気機種が選択可能に~|プラスワン・マーケティング株式会社のプレスリリース
なんで「とりかえ~る」の説明に書かないんでしょうね。
あと、新品価格の20%です。1年半前というと、今だとMIYABIがそれくらいに当たります。新品価格19,800円(税抜)なので約4,000円といったところですか。Amazonだと13,000円くらい。うーん…。
3年目以降は返却の必要なし
それから、他の人の記事を読んで気になったのが「機種変前の端末を返却しなくてはならないタイミング」です。先ほども引用したEngadget 日本版の記事では以下のように書かれています。
ちなみに割賦の支払いが終わっていない(つまり毎年端末を交換するなどの)場合、旧端末はFREETELへ返却となるので、旧端末を中古で転売して補填するというテクは使えません(この点に関しては毎年端末を購入したほうが有利です)。
VAIO Phone Aも選べるFREETELのスマコミ+料金を試算。メリットを活かすには継続しないとダメ? – Engadget 日本版
おそらくわざとボカすように書かれています。
実際のFREETELのページには以下のように書かれています。
スマートコミコミ+は36か月の割賦契約となります。ただし、割賦契約開始から12か月経過以降は、残債のお支払いなしに新しい機種に機種変更することが可能です。
スマコミ+(スマートコミコミプラス)|FREETEL(フリーテル)の格安SIM
※)「とりかえ~る」を利用して機種変更を行う場合は、そのときにお使いのスマートフォンを返却していただく必要があります。該当機種ご利用3年目以降は返却の必要はありません。
スマコミ+(スマートコミコミプラス)|FREETEL(フリーテル)の格安SIM
割賦契約は36ヶ月(=3年)ですが、該当機種ご利用3年目以降は返却の必要はないとのことです。3年目以降は返却の必要がないということは、3年目は割賦契約が残っているのに返却の必要がない、ということではないでしょうか?
しかしここで1つ疑問が。「FREETELの書いている『3年目以降』は3年目を含むのか含まないのか」です。私は「○以降」は○を含むと認識していましたが、Engadget 日本版の記事ではどうやら3年目以降とは割賦契約が終わるまでと読んでいる、つまり○を含まないとしているようです。自分に自信がないので調べてみます。
いこう[以降・已降]
ある時よりあと、ずっと。 「一〇時-は外出を禁止する」 〔類義の語に「以後」があるが、「以後」は、ある基準となる時点に話題の重点を置いて用い、それより後の意を表す。それに対して「以降」は、ある基準となる時点を含めて、それより後の経過全体に重点がある〕
いこう以降・已降 国語辞書 – エキサイト 翻訳
「ある基準となる時点を含めて」とあるので、やはり「○以降」の○は含むようです。つまり「3年目以降」は3年目を含む、と。ほかで見ると「平安時代以降」といった例文が見つかります。これって平安時代も含みますよね。含まないとすると、じゃあ何時代からなのか、一瞬わからなくなります。
…が、一抹の不安があったので、FREETELのチャットサポートに聞いてみました。
これが最初の質問です。
答えやすいようにわざわざ「30ヶ月目」という具体例を出したのですが、スルーされて36ヶ月のことを出されました。30と36を見間違えたのでしょうか。もう少し表現を変えて再び質問しました。
「はい、3年目を終えたら、という表記でございます。」って、ええええ…そんな表記どこにあったよ…?3年目以降=3年目を終えたらという意味?とURLを出して確認します。(曖昧にすると良くないのです。)
こちらの質問には答えず、最初と同じような答えです。もう一度「ウェブの記載が間違っているのか?」と聞きますが、ここで返信がなくなりました。オペレーターでは対応できなくなったので上に確認してるのかな?と思いながらTwitterしながら待ちます。
ポーン
返信があった音がしました。ブラウザを見てみます。
18時になったのでチャットは終了したようです。残業なし、時間きっかりに終わるのはいいですが、せめてその前に何かしら返信なりメールサポートに引き継ぐなりしてほしかったですね、まさか無言で逃げられるとは…。
ここの表記が明日あたりにひっそりと変わっていないことを祈ります。ここの表記が明日あたりにひっそりと変わっていないことを祈ります。(大事なことなので2回書きました。)
4月11日に確認した所、「ご利用3年目以降」→「ご利用4年目以降」に変更されていました。2回続いていた文も1回になっています。
ここ1年で自身の周りで起きたことも含め、最近のFREETELはどんどん信用を失っている気がします。そういう方面へ行ってしまうのか、と悲しさと寂しさがありますね。このサイトでも、スマートコミコミ+の記事などで紹介はしていますが、紹介に留めて、勧めることはしないようにしています。
こういったサイトをやっていると「そちらでこのアフィリエイト案件を掲載してもらえませんか?」といったメールも来るのですが、先日は「今それを勧めるとサイトの信用度が下がるので特別勧めるようなこともしたくないと思っています。」と返信するまでになりました。
悲しいですね。