Vernee Mars レビュー:狭額ベゼルにサイド指紋センサー搭載、悪くはないがイマイチ萌えない?
GearBestよりVerneeの9月に発売された端末「Vernee Mars」をレビュー用に提供していただきました。日本では発売されていない端末ですが、紹介させていただきます。
Vernee MarsはAndroid 6.0、Helio P10(オクタコア2.0GHz)搭載、RAMは4GB、ストレージは32GB、ディスプレイサイズは5.5インチとなっています。特徴はいくつかありますが、中でもベゼルは公称1mmと狭く、画面占有率は81%にもなるとのことです。
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GearBestでは12月7日現在23,892円となっています。セールにもよく登場する機種なので気になっていた方も多いのではないでしょうか。
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狭額とメタルボディの外見はなかなか良い
実際に持ってみるとたしかに狭額です。印象としては5.5インチというよりも5.2インチレベルの大きさに収まっていると思います.
…とはいえさすがに1mmというのは言い過ぎですね。実際に測ってみると1.5~2mm程度でしょうか。
背面はメタルボディです。アンテナ線がダサいですね。
USBはType-Cです。
上側面にイヤホンジャック。
右側面に音量ボタンと電源ボタン、そして指紋センサー。
左側面にはSIMスロットです。
側面に配置された指紋センサー
今や安い中華端末でも指紋認証があるのは当たり前レベルになっています。センサーを背面に搭載しているものが多いのですが、Vernee Marsは側面に装備しています。ただし、RobinやXperiaシリーズのように電源ボタンと兼ねているわけではなく、あくまで独立したセンサーとして配置されています。
側面にあるので、背面にあるよりは自然にタッチすることができるのですが、電源兼用に比べると劣ります。また、精度やスピードについても、普段Xperia等で慣れている身としては遅く、不確実に感じます。まぁ価格から言えば仕方ないことかもしれませんね。
背面デザインはイマイチ
背面がメタルなのはいいのですが、やはり大きく太いアンテナ線がじゃまですね。うまくデザインに落とし込めているようでいないようで…。
うーん…。好みもあると思いますが、個人的にはあまり好きではありません。こうした写真では締りを与えるのでいいんですけどね。
かなり素のままのAndroid
Vernee Marsの中身はと言うと、ほぼ素のAndroidです。スッキリしすぎて物足りないくらいですね。
設定を見ても、独自といえるものはなく、せいぜいナビゲーションバーの順番を変えるくらいです。下2つの矢印は通知領域を下ろすボタンです。
指紋認証もありますが、前述の通り精度が(悪いわけではないけど)良くはないので、期待はできません。
Vernee Marsのスペック
簡単なスペックは以下のとおりです。
Vernee Mars | |
---|---|
OS | Android 6.0 |
CPU | Helio P10 2.0GHz, Octa Core |
RAM | 4GB |
ストレージ | 32GB |
外部メモリ | microSDXC (最大128GBまで) |
ディスプレイ | 5.5インチ 1920×1080 (FHD) |
カメラ | 背面:1300万画素 前面:500万画素 |
バッテリー | 3000mAh |
サイズ | 約151 x 73 x 7.6 mm |
重量 | 約161g |
スペックとしては十分なものを持っているように思えます。まぁ実際の使い心地などはスペックじゃわからないですよね。中華端末はそういうのを教えてくれます。
AnTuTuのスコアは50488、Geekbench 4でのスコアはシングルコアで712、マルチコアで2680です。参考までに。
カメラ
カメラのUIもAndroid標準です。シャッター音なども、ちょっと情けない「ポヨン」という音です。このあたりにこだわれないのはやはり詰めが甘いですね。
実際の写真については、少ないですが以下の作例をご覧ください。
うん、悪くない、悪くはないです。ただどことなくパッとしないとも感じます。うーん…。
スピーカーは…
ゲームなどで音を出してみましたが、音量真ん中くらいですでに音が割れているような印象です。あまり期待できないですね。イヤホンなどをすればちゃんとした音で聞けますが、そうでない場合は、良いとは言えないと思います。
総評:悪くはない
全体的に、大きな問題もなく、普通に使えるスマホです。重いゲームなどは試していませんが、とりあえず自分が今やっておる『オルタナティブガールズ』を試した分には、まったく問題なく楽しめました。VRモードもバッチリです。
スペックも、カメラも、まぁそこそこ。スピーカーからの音はイマイチですが、余計なアプリも入っていませんし、設定等もAndroid標準そのままなので、素のものが好きな人には合っていると思います。
ただ、うーん…どこかパンチが足りない気がしますね、ベゼルの狭さ、サイドの指紋センサーといったところが本機の大きな特徴ではあるのですが、もう一歩な感じもします。まぁ価格から考えれば十分なのでしょうが。
中華端末はスペックなど紹介ページに書かれるようなものは良いことばかりで、ものすごくコスパが高いように思えます。実際そのスペックが嘘なわけではないのですが、商品画像については印象が大きく変わることがります。そういった多少の嘘がありつつ、音に関するものやカメラの写り、細かいUIといった「実際に触ってみないとわからないもの」に関しては手が抜かれているものが多いです。
そんな中で、Vernee Marsは「そこそこ」だと思えます。良い!とは言えなくても、まぁ普通に使える、問題はない、といったものです。価格は抑えたい、だけど大きな失敗もしたくない、そんな人には向いているかもしれません。
逆にスマホに対して「何か」を求めている人には、物足りない端末だと思います。
うーん、悪くは、ないんですけどね…。あまり褒める点もないというか…。
Vernee MarsはGearBestで12月7日現在23,892円です。セールにもよく出てくるので、気になる方はその時を狙いましょう。
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参考情報
- Vernee Mars 4G Phablet-258.34 Online Shopping| GearBest.com
- Overview – vernee
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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。
様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。
スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。