Tronsmart様より12000mAhの大容量モバイルバッテリー「Tronsmart Presto」をレビュー用に提供していただきました。モバイルバッテリーは数多くありますが、本製品はこれからの時代のモバイルバッテリーとして使える新しい製品です。
その特徴は主に2つあります。「Quick Charge 3.0対応」「USB Type-C対応」どちらもこれからのスマホやモバイルガジェットにおいて重要なキーワードです。これらに対応しているため、同容量帯の従来型モバイルバッテリーと比べると少し高めの値段設定となっていますが、長い間使えるという視点で見れば決して高くない製品です。
- 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
Quick Charge 3.0対応
Tronsmart PrestoにはUSBポートが2つあります。その片方はQuick Charge 3.0に対応しています。
Quick Charge 3.0はQualcomm社の急速充電規格の3世代目に当たります。対応した充電器と端末を組み合わせると、従来の充電が35分で20%の充電をする間に80%まで充電できるとしています。Quick Charge同士で比べても、3.0は1.0の2倍早く、2.0と比べても38%早く充電できます。
残念ながら私はQuick Charge 3.0対応のスマホを持っていませんが、後方互換性があるのでQuick Charge 2.0対応のスマホでしっかり急速充電することができます。
入出力ともにUSB Type-C対応
これが最大の特徴とも言えますが、本製品は本体の充電にUSB Type-Cを使います。これまでのモバイルバッテリーは本体への充電用に専用のmicroUSBポートが付いてました。そこが本製品ではType-Cになっています。
USB Type-Cでは5V/3Aで充電可能なので、12000mAhの大容量でも6.5時間で充電が完了します。大容量のモバイルバッテリーは本体への充電が時間がかかるのが難点でしたが、本製品ならこれまでのものに比べ遥かに早く充電が完了します。
また、このUSB Type-Cのポートは入力・出力のどちらにも対応しています。本製品に同梱されているUSBケーブルはUSB Type-AとType-Cのものですが、両面Type-Cのものを別途用意すればこちらからも充電できます。
今回のモバイルバッテリーのメーカーであるTronsmart製のUSB Type-C to Type-Cケーブルもありますので、揃えるのもいいでしょう。
また、本製品ではATL製リチウムイオンポリマーセルを使用しています。これはiPhone 6Plusなどにも使われている高性能なものだそうで、変換効率も95%と高性能となっています。
外観と同梱物
シンプルな箱のケースに入っています。
内容物は本体のほか、USBケーブル(Type-AからType-C)です。マニュアルのようなものはありませんが、特に必要ないでしょう。
改めて仕様を記します。
QC3.0ポート出力(18W):3.6-6.5V/3A 6.5-9V/2A 9-12V/1.5A
USB Type Cポート出力/入力(15W):5V/3A
大きさ:158×55×18mm
重量:248g
サイドに電源ボタンがあり、これを押してから充電が始まります。電源が入ると上部のランプが点灯し、バッテリー残量を4つのランプで表します。
底面に各種仕様など。Quick Charge 3.0のロゴもここに書かれています。
まとめ
Quick Charge 3.0もUSB Type-Cもまだ本格的に普及しているとは言えませんが、今年下半期からは一気に増えてくるのでは?と予想しています。USBの形状は、自分の持っている端末内で混在しているとしばらくはアダプタ等が必要になると思いますが、そのうちType-Cが主になってくると思います。本製品なら本体への充電もスマホへの充電もType-Cででき、無駄なUSBポートもありません。スマートですね。
本体への充電も早いので、必要なとき、出かける前に充電を忘れていたとしても素早く充電することが可能です。モバイルバッテリーへの充電っって忘れがちですよね…。もちろんUSB Type-Cじゃないスマホにも(別途アダプタもしくはケーブルが必要ですが)充電可能なので、今後のことを考えると買っておいて損はないモバイルバッテリーでしょう。