5インチクラス史上最強の大容量バッテリーを誇るFREETELのPriori 3S LTEが発売されてから約10日、メインとはいかなくても、それなりに意識して使ってみています。そろそろこのPriori 3S LTEの評価をしてみたいと思います。
Priori 3S LTEはPriori 3の後継機というか、強化版という位置付けですが、価格的には同じFREETELのMIYABIと比べるほうがいいものです。(Priori 3:12,800円 Priori 3S:17,800円 MIYABI:19,800円)私自身もMIYABIは使っていますので、それと比べての評価をしてみます。
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バッテリーは容量分Priori 3Sが使える
まずは誰もが興味あるであろうバッテリーについてです。MIYABIは2,200mAhで取り外し可、Priori 3Sは4,000mAhで取り外し不可です。容量的には倍程度の差があります。では実際に使ってみるとどうなのか、試してみました。
Priori 3SとMIYABIをフル充電し、その後ほぼ同じように使ってみました。最初大きく下がっている部分はYouTubeで同じ動画を同じだけ再生しています。その後、待機だったりちょこちょこTwitterを見たり(同時にスクロールしたり読み込みしたり)いろいろ使ってみましたが、同じように減っていっています。MIYABIの方が減りが大きいというか、消費量は同じだけど全体に対するパーセンテージが大きい、ということです。
MIYABIは丸1日使うとそれで寝る前には充電が必要になりますが、Priori 3Sは普通に使っても2日間はもつと思います。でも2日で充電はした方がいいでしょう。
スペックと実際の動きから比較してみる
あらためてPriori 3SとMIYABIのスペックを比べてみましょう。
Priori3S | MIYABI | |
---|---|---|
OS | Android5.1 | Android5.1 |
CPU | Quad core 1.0GHz | Quad core 1.3GHz |
RAM | 2GB | 2GB |
ストレージ | 16GB | 32GB |
外部メモリ | microSDXC (最大128GBまで) | |
ディスプレイ | 5.0inch/1280×720 | 5.0inch/1280×720 |
カメラ | 背面:800万画素 前面:200万画素 |
背面:1300万画素 前面:500万画素 |
バッテリー | 4000mAh | 2200mAh |
サイズ | 144×72×9.4mm | 142×72×8.2mm |
重量 | 161g | 約150g |
価格(税抜) | 17,800円 | 19,800円 |
実際の動き
Priori 3Sを購入した時の一番の心配事はスクロール動作でした。それというのも、Priori 2とPriori 3にはスクロールに大きな癖があり、それが私には受け入れがたいものでした。どうにも指を動かした思い通りにはスクロールせず、時々一気にスクロールしてしまったりするのです。
ですが、Priori 3Sではそれが改善されていました。とりあえず1週間以上使ってもそういった現象はありませんでした。
スマホの動きを大きく左右するのはCPUとRAM部分だと思いますが、Priori 3SとMIYABIは、RAMは同じ2GBでクアッドコア、ただし1.0GHzと1.3GHzという違いがあります。この差がどの程度のものか…というと、まぁあるんでしょうけど、そんなに気になるものではありません。重いゲームなどをやるとまたわからないですが、普通にネットしてTwitterして…という程度なら違いはそう感じられません。
Priori 3Sは普通に使えます。普通過ぎてつまらないくらいです。
ストレージ
これはもうしかたないですね。MIYABIは32GB、Priori 3Sは16GB、これはかなわないです。SDカードを使えると言っても、アプリをたくさん入れるには本体容量が重要になってきます。これはMIYABIが良すぎるんです。
カメラ
カメラの画質などについては、私はそんなに撮影しないしこだわりもしないので比べられていません。高校の頃に写真部に所属していたくせに専門知識は皆無ですし。なによりも、写真はある程度以上はもう好みが大きくなると思っているので…。
とりあえず、同じ構図で写真を撮影してみました。どちらもデフォルト状態で撮影し、サイズのみ変えてあります。元画像もリンクで見ることができます。
まずはこちらがPriori 3Sで撮影した写真です。元画像はコチラ(2.35MB)。
こちらがMIYABIで撮影した写真です。元画像はコチラ(5.05MB)。
サイズと持ちやすさ
Priori 3Sのほうが若干大きく、若干重いです。Priori 3Sは161g、MIYABIは150gです。たしかに、持った時の重量感はPriori 3Sのほうがあります。まぁそれだけバッテリー積んでるのでしかたないですね。
では持ち安さはどうかというと、サイズはほぼ同じなのでPriori 3Sの方が若干持ちやすいです。
MIYABIは四角くてゴツゴツしているのですが、Priori 3Sは背面がラウンド状になっています。この違いで持ちやすさがだいぶ違う気がします。まぁ、両手持ちの人とかはそんなに変わらないですけどね。
双方の立ち位置とかを考える
17,800円と19,800円と、かなり近い価格で発売され、スペックも(バッテリー以外は)似たようなこの2機種、どちらを買えばいいのか、どう違うのか、考えてみましょう。
単純にバッテリーはPriori 3Sが圧勝です。この価格帯のこの画面サイズで4000mAhは心強いでしょう。ただし取り外し不可です。MIYABIは取り外しができ、予備のバッテリーパックも2,480円で販売されています。バッテリーを2つ持てば、大して変わりません。面倒はありますが。
その他のスペックではMIYABIの方が、それほど大きな差ではありませんが、上です。2,000円の価格差をどう見るか、というところでもありますね。2,000円程度の差であれば、私ならMIYABIを勧めます。MIYABIのバッテリーだって別に悪いというほどのものでもないですし。
ではPriori 3Sの立ち位置というのはどこにあるのでしょう?うーん…。バッテリー容量は魅力なので、そこにこだわりのある人にはいいと思います。1泊程度の旅行なら予備もモバイルバッテリーも要らないかもしれないですし。…いや、心配だからやっぱり持っていくか…。
これまでのエントリーモデルであるPrioriシリーズからのステップアップのための端末、というのも考えられます。いきなりMIYABIに行くと、まだ戸惑う部分もあるので、あくまでPrioriシリーズの強化版を使わせて、価格的にもステップアップさせて、次へ繋ぐ、そういうのもあるのかなぁ?と考えられます。
まとめ
なんだかんだ言って、けっきょくPriori 3は買わなかったけどPriori 3Sは買ってしまった私という事例があるので、需要はあるんだと思います。ただ、MIYABIを持っている人がわざわざ買うものではないですし、FREETELフリークなら買うべきですし、Priori 3を買って不満がないのなら特に買い換える必要もないです。
MIYABIは買い逃してしまったけど、Priori 3Sは気になる、という方は買ったほうがいいでしょう。きっとこれを待っていたんですよ。そう思いましょう。
あ、やっぱりAmazon価格でもネイビーが1番高いんですね。ホワイトとマットブラックは18220円(2016/02/21時点)となっています。