先日購入したAcer Liquid Z530ですが、液晶保護シートが届き、ようやく中身についてもチェックし始めることができました。今回はその設定など基本的なものについてのファーストインプレッションをお届けします。
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ホーム画面
ホーム画面は2画面。最初の画面にはGoogleアプリと並んでAcer独自のアプリがフォルダでまとめられています。
2画面目にはギャラリーなどのほか、GameLoftのゲームアプリのフォルダがあります。
なんというか、それくらいしか言うことのない、標準的な、普通のホーム画面です。使いやすいといえば使いやすいですが。
インストールされているアプリ
プリインストールされているアプリは、ドロワーから見えるもので52個、3ページ分です。
Acer独自のものや、関係企業(?)のアプリがそれなりにあります。SIMフリーのスマホとしてはちょっと多いかな?と思う程度にはあります。
GameLoftのものはすべてアンインストールできるのですが、POLARIS OFFICEなど無効化すらできないアプリもあります。POLARIS OFFICEは前職時代に少し嫌な思い出があり、個人的にはぜひとも避けたいアプリの1つです。
ブラウザとしては「ブラウザ」「Chrome」のほかに「Puffin Browser」「フロートブラウザ」と4種類も用意されています。
うーん…。
通知領域
通知領域は1回開くだけでトグルスイッチなどのパネルも開きます。このパネルは更に広げて15個まで置くことができ、その内容や位置は自分でカスタマイズできます。「フロートメモ」や「フロートブラウザ」など、他のアプリの上で使えるアプリ(Xperiaでいうスモールアプリのようなもの)がここから開けるのは嬉しいですね。
設定画面
見た目はアイコンが緑なくらいで、Android標準とほぼ変わりません。Androidのバージョンは5.1となっています。イースターエッグもちゃんと動きます。
ストレージは16GBで、うちシステム領域を除いたユーザーが使用できる容量は10GB弱となっています。この価格帯では標準的ですが、普段使いしてゲームなど多数入れるような場合はちょっと不安があるかもしれません。
RAMは2GBで、購入直後で空きは1.2GBでした。半分以上空いているのであれば、特に問題はないでしょう。足りなくてどうしようもないということは無いと思います。
APN設定
SIMフリーのスマホとして出していることもあり、デフォルトで日本の主要なMVNOのAPNはあらかじめセットされています。楽天モバイルのSIMを入れてみたところ、自動でAPNが切り替わっていました。
これならリストにあるSIMを使っている人なら、とくに難しいことを意識しなくても使い始められるでしょう。
ベンチマーク
『AnTuTu Benchmark』のベンチマーク結果は26886でした。FREETELのMIYABIとほぼ同じくらいですね。
『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』を見てみたところ、デフォルトで「3D標準」でのLIVE描画となりました。
選べる画面「クイックモード」はちょっと不完全?
Liquid Z530のスペシャルサイトでも特徴の1つとして挙げられている「クイックモード」というのがあります。他社でも「シンプルモード」などの名前でよくある、アイコンや文字が異様に大きなモードです。
本機にはStandard、Easy、Basicの3つのモードがあり、上の画面はStandardモードです。
このモードにした後の通知領域っぽい引き出す設定では輝度設定や文字の大きさを変えたり、テーマを変更できます。
ただ、このクイックモードはなんだか不完全です。
まず基本的に英語で書かれていて、日本語訳されていません。老若男女誰でも使いやすく、というのであれば(特に、スマホ初めての老人も視野に入れているのでしょうし)せめて分かりやすい日本語にしておくべきだったと思います。
そして、このモードを抜けることが出来ない。「Exit Quick Mode」といういかにも終了できそうなボタンはあって、それらしい確認もでるのですが、OKをタップしても何も起こりませんでした。
一応、この状態でもPlayストアからNova Launcherなどをインストールしてそれを使えば問題はないのですが、デフォルトのホームアプリに戻ることが出来ませんでした。仕方なく初期化しました。実は何かしらの不具合で、初期化した後は通常に戻っているのかもしれませんが、再び初期化しなくてはならないかもと考えると、もう一度実行する勇気はありません。
ジェスチャーで起動できるクイックタッチ
便利な機能の1つとして、画面オフ時に画面をなぞるジェスチャーでロック解除したりアプリを起動できる「クイックタッチ」があります。
本機は電源ボタンが上にあり、微妙に押しにくいと感じることもあるので、画面を縦にスーッとなぞるだけでロック解除できるのは嬉しいです。
クイックタッチでできる機能は以下の4つです。
- 発信 (V)
- カメラ (C)
- アンロック (I)
- ミュージック (Z)
ただし、Zで起動するはずのミュージックは私の場合起動しませんでした。ジャスチャーしてZを書いた後にブルッとバイブレーションするのでそれで合っていると思うのですが、その後はなんの変化もありません。そのバイブレーションの成功率も低いです。そのほかのジェスチャーは普通に起動できます。
PCとの連携が簡単にできるAcer独自アプリ
本機にはAcer独自のPCとデータ連携できるabシリーズのアプリ、そしてPC上に画面を表示したり操作できるAcerEXTENDというアプリがあります。
abシリーズのアプリはAcerIDやFacebook、Google+でログインするとPC上のデータを表示したりその音楽を聴いたりすることができる機能のようです。
非常に面白そうですが、PC連携が前提となっていることもあり、これはまた別で試してみようと思います。
まとめ
最近の格安スマホとしてFREETEL MIYABI、HTC Desire 626に続きAcer Liquid Z530の購入となりました。価格はMIYABIが約2万円、Liquid Z530が約2.5万円、Desire 626が約3万円と微妙に分かれています。今一番競合が多いのは約3万円の価格でしょうか。(P8 LiteやZenFone Laserなど)
どれもこの価格でこれだけ普通に使える端末が買えるのか、と驚くばかりです。それぞれの質感やメーカーとしての姿勢が微妙に違うので、もしどれにすればいいのか悩むのであれば、家電量販店の実機を触ってみて自分との相性を考えるのがいいと思います。
今回、Acer Liquid Z530をデモ機で触った時、私は「うーん、なんか普通だな、普通以上のなにも感じないな」と思いました。たしかにその場で感じられるものは少ないですが、そこまでドキドキしなかったのも事実。それならなんで買った?と言われそうですが…。
今のところ触って感じた範囲では、やはり普通。クイックモードなど多少の問題はあるものの、自分では使わない範囲のことなので、問題ない。だけど魅力的なものもないな、という印象です。
売りにしているものとしては他にもカメラや音、そして次回触れようと思っているPC連携などがあるので、それ次第でまた評価は変わるかもしれませんが、今のところはやはり「普通」という印象です。あえて選ぶものでもないかな、と。そしてPC連携のアプリが多いことなどから、PCを普段使っている人向けなのかな?というのも感じています。それが日本で格安スマホを求める人に対して受け入れられるかは、どうなんでしょうね。
現時点での私の評価・持っている満足度としては、
HTC Desire 626 > FREETEL MIYABI > Acer Liquid Z530
となっています。