FREETELが先日発売されたSAMURAIシリーズの雅-MIYABI-は急速充電に対応しています。
ところでこの「急速充電」とはなんでしょう?
その名前から、普通よりも素早く充電できるものというのはわかると思います。でも同じように「急速充電」と書かれていても、実はその中身は違ったりします。
例えば評判のいいAnkerの急速充電器「Anker 60W 6ポート USB急速充電器」は説明にも急速充電できると書かれています。ですが同じ説明の中に「Qualcomm Quick Charge 2.0 には対応しておりません。 QC 2.0充電は、Anker 18W USB急速充電器をご利用下さい。」とも書かれています。Quick Charge 2.0はまた別の規格の「急速充電」です。auとソフトバンクではこれを使ってますし、NTTドコモでは「急速充電2」という名前でQuick Charge 2.0規格の急速充電器を販売しています。
説明が長くなりましたが、要するに同じように「急速充電」と言っても複数の規格があり、なかにはその規格に対応していないと効果が出ないものもあるということです。(Quick Charge 2.0は端末・充電器ともに対応製品の必要あり。)
- 本記事は広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。
MIYABIの急速充電は?
ではMIYABIの急速充電はどんな規格のものでしょうか?Quick Charge 2.0はQuallcommのチップセットを搭載したスマホで対応されています。しかしMIYABIはMediaTeKのものを採用しています。つまり、Quick Charge 2.0ではありません。
と思って調べていたら、こんな記事を見つけました。
この記事の中で
また、MediaTekの急速充電規格「Pump Express」もサポートし、急速充電が可能なUSBアダプターを付属している。
発熱対策もしっかりと:プラスワン、1万9800円のAndroidスマホ「雅(MIYABI)」を披露――コスパの高さをアピール – ITmedia Mobile
と書かれています。
調べると「Pump Express」というのは、まぁやってることはQuick Charge 2.0と同じようなことらしいです。MediaTeKのCPUならこっち、というわけですね。ただ日本語での情報があまり見つからなかったのでよくわかりません。
とりあえず、どの程度のものか、実際に充電してみました。
普通の充電器
バッテリーが30%の状態から1時間充電してみました。
まずは普通の300円くらいの何の変哲もない充電器とケーブルです。1時間で78%まで、つまり48%分充電できました。
付属の充電器
続いて、付属の「急速充電が可能なUSBアダプター」を使っての充電です。30%から1時間で81%まで、つまり51%分充電できました。
…あれ?普通の充電と3%しか違わない…?いや、伸びてはいるんですが、3%…?
ケーブルも付属のものに
ははは、まさか…ということで、一応USBケーブルも付属のものに変えてみました。
30%から1時間で83%まで、つまり53%分充電できました。
…あれ?
うーん…こんなもんなんでしょうか。
ちなみに、急速充電というと「最初にグーンと充電して、徐々にゆっくり充電になる」というのがよくあるパターンなのですが、最後の計測でも30分時点で62%(32%分)まで充電できており、そのあとは少し緩やかになっています。
まとめ
うーん…せめて1分に1%くらい充電できるのであればよかったのですが、この結果かぁ…という印象です。端末によってバッテリー容量は違うのでパーセント表示で比べても意味無いですが、MIYABIはバッテリー容量2200mAhと大きくはないです。だったらもっとグーンと充電して欲しかったな、という感想です。
うーん…なにか間違ってるのかな?とも思いますが、普通に充電しようとして効果が出ないのであれば、それは困ったものですよね。