電源オフで充電はもう古い!?充電のやり方で充電量に差は出るのか実験した結果

少し前にQuick Charge 2.0対応のアダプタを購入しました。これを使うと(対応している端末なら)確かに充電が早くなります。

さて、では充電方法によってどれだけ変わるのでしょう?実験してみました。

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実験条件

使用端末:Galaxy S6 edge
計測ツール:Battery Log
計測方法:バッテリー残量を10%まで落とし、そこから30分間充電。充電方法によって30分間でどれだけ充電できるのか、その差を比べる。
妥協:同じ10パーセント表示でも9%に近い10%と11%に近い10%があるけど、そこはそんな細かいこと気にしないことにする。

実験結果

普通に充電

まずはコンセントに普通のACアダプタをUSBで接続して充電。ACアダプタの出力欄には1Aと書かれている。たぶんごく普通な状態。

20150606-1

10%→35%
ちなみにGalaxy S6 edgeのバッテリー容量は2,600mAhです。30分で25%充電できました。1分1%いかないんですね。

PCから充電

20150606-2

10%→18%
PCのUSB経由だと500mAhに制限されてるとか聞きます。たしかにPCに繋いでも遅いです。

Qiで充電

20150606-3

10%→30%
PCからよりはマシですが、やはり少し遅くなるみたいですね。便利さと引き換えなので十分だとは思いますが。

スクリーンオンで充電

20150606-4

10%→30%
普通のACアダプタで充電し、その間スクリーンをつけっぱなしにしてみました。30分で5%ほどの差がでました。

機内モードで充電

20150606-5

10%→35%
余計な通信をしないのでその分バッテリー消費が抑えられて充電も早くなるかと思ったのですが、変わりませんでした。

電源OFFで充電

20150606-6

10%→32%
ならばと、電源オフにして充電だけに集中させたところ、逆に数値が落ちました。あれ?

100円ショップで買ったケーブルで充電

20150606-7

10%→33%
ケーブルで差が出るのか?と思ったら僅かながら差がでました。30分で2%ほどですが。

高速充電ケーブルで充電

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10%→34%
Amazonなんかでケーブルを検索していると急速充電できるケーブルというものがあります。これを試してみました。

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結果は普通よりも1%少ないという…。1%くらいは誤差と見てもいいのですが、誤差と言えないほどの差をつけて急速充電できるというわけではないようで…。端末との相性もあるのかもしれません。

急速充電器で充電

20150606-9

10%→38%
先述のQuick Charge2.0対応の急速充電器ではなく、Micro Solutionの50W 6ポート USB充電器です。こちらは出力が2.4Aとなっています。さすがにこれまでで一番いい数字が出ました。

QuickCharge2.0急速充電器で充電

すいません、ここでGalaxy S6 edgeの返却期限が来てしまい測定できませんでした。ただこれは充電器の購入記事で書いたように、普通の急速充電器よりも更に早くなるはずです。

お気づきだろうか

さて、ここまで実験してきて、気付いたことが幾つか。

  1. お金かけても30分じゃそんなに充電量変わらない
  2. スクリーンオフ・機内モード・電源オフでも充電量はほとんど変わらない。むしろ電源オフだと少なくなる

あれ?
数年前の常識では、「機内モードにすると早く充電できる」というものでした。余計な通信が発生しないのでその分早く充電できる、と。電源オフなら更に他の機能もないのでもっともっと早い、と。
今回の実験結果ではそれが示されませんでした。

んん?

仮説
・なにかの間違い
・Galaxy S6 edgeは新しい端末。バッテリー管理が優秀で、効率的に充電できるようになってる。電源オフだとその効率化が生かされない。

というわけで、別の端末でもやってみることにしました。とりあえず追加で2台、AQUOS CRYSTALとZenfone 5でやってみました。Galaxy S6 edgeはAndroid 5.0、AQUOS CRYSTALとZenfone 5はAndroid 4.4です。

AQUOS CRYSTAL

条件 変化
通常 10%→37%
機内モード 10%→39%
電源オフ 10%→36%

Zenfone 5

条件 変化
通常 10%→34%
機内モード 10%→33%
電源オフ 10%→33%

…はい。

結論

試行回数は少ないですが、どうやら電源オフにして充電しても意味ないようです。機内モードは少し意味あるかもしれませんが、劇的とはいかないようです。
そのほかの実験結果も含めると、今回の結論は以下のとおり。

  • ちゃんとコンセントに繋ぐのがいい
  • 急速充電器(2A)は確かに早くなる
  • 端末がQuick Charge 2.0に対応していれば、対応機器を揃えればもっと早い
  • ケーブルは、安物はダメだけど高いのはそこまで意味ないかも。値段が高いわけではないので買ってもいいとは思う。過剰な期待はダメ
  • 電源オフや機内モードでの充電はあまり意味ない。使うべき時にサッと使えるようにしておいた方がいい

あくまで私の環境、実験結果のみですが、今まで常識と思ってたことが崩れ落ちたできごとでした。もっとたくさんの実験を誰かやってみてください。

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OREFOLDER編集長。
1979年静岡県清水市生まれ、現静岡市清水区在住。

様々な巡り合わせから、このサイト1本で生活してる氷河期世代の一人。ガジェットに限らず広く浅く様々なものに興味があります。

スマートフォンは2010年にXperia SO-01Bを買ったのが最初。同時にb-mobile U300で格安SIMも始めました。これまでに数百台のスマホを手にし、格安SIMも常時20種類以上契約しています。

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